りゃんさん のコメント
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菅首相はコロナ対策で、ワクチン接種でおさまるという考えで、これに集中した。 ワクチンだけでは、収拾がつかないことを示したのがイスラエルである。 2021年の動向は次の様である。 ・ 2 月 国民過半数が 1 回目のコロナワクチン接種完了 ・ 3 月 国民過半数が 2 回目のコロナワクチン接種完了 ・ 4 月 新規感染者数 1 日 100 人 / 平均程度まで抑える ・ 5 月 10 人を割る日もチラホラ ・ 7 月 1,000 人突破 ・ 8 月 10,000 人突破 ・ 9 月 3 回目接種も過去最多更新(人口当たり感染者数で世界一に) (出典; ID:3uOPS0jN0 等) しかし、デルタ株の拡大により、イスラエル当事者の発言が変化してきた。 本ブログで次を紹介した。 東洋経済は「接種率 78 %「イスラエル」で死亡者増加のなぜ。「集団免疫」の勝利から一転、ロックダウンも」の記事を掲げているので、その抜粋を紹介する。 「・今年春、ワクチン接種を
まともでない反ワクチン論のひとつの特徴は、断定的なところだ。たとえば「イベルメクチンは効く」というのがそれだ。イベルメクチンは効くのかもしれない。そういう論文はある。しかしそうでない論文もあり、チャイナ肺炎治療に適応を得るにはまだ至らない。そのうえで、厚労省はイベルメクチンを治療に使えるように便宜をはかっている。ただこれだけの事実をそのとおりに受け止められないヒトビトがいる。
もうひとつ例をあげよう。「6月に超過死亡が多かったのは、ワクチンの副作用死のせいだ」というのがそれだ。一般に、ある施策をおこなっているときに超過死亡がマイナスならその施策がマイナスの原因だろうと、強い反証がない限り、考えられやすい。日本のような高齢化社会ではたいていのできごとは人が死ぬ方向にはたらきやすいから、そのなかで、ある施策をおこなったときに超過死亡が減っていれば、その施策が超過死亡減少の原因と推論しやすいということだ。一方、超過死亡が増えたときはその逆で、様々な要因が原因と考えられる。その部分の十分な検討こそが立論のいのちであるはずなのに、いい加減にしか論じないで「6月に超過死亡が多かったのは、ワクチンの副作用死のせいだ」という論考があるのだ(もちろん、仮説をだすことや、その仮説について議論することがダメだといっているわけではない。念のため)。
6月に医療逼迫はなかったかもしれないが、4,5月に医療逼迫があったのなら、6月の超過死亡は4,5月の医療逼迫と関連するかもしれない。
そもそも「医療逼迫」を、重症者のために中等者以下が入院できないこと、と定義しているようにみえるが、チャイナ肺炎のためにそれ以外の疾患が入院治療できない医療逼迫もあるし、高齢者が感染を恐れて病院への受診控えをしているために、がんの発見が遅くなったり慢性疾患の管理が悪くなったりという医療逼迫もある。そういう要素を十分に考慮していないのではないか。
等々。
わたしは、「6月に超過死亡が多かったのは、ワクチンの副作用死のせいではない」と言っているのではない。「6月に超過死亡が多かったのは、ワクチンの副作用死のせいだ」と決めつけるのは議論を尽くしていないと言っているのだ。
まともでない反ワクチン論のもうひとつの特徴は、まちがいを訂正しないところだ。上でとりあげたBonaFidrの件をみても明らかだとおもうが、もうひとつ取り上げておこう。
しばらくまえ、タレントの野々村真がワクチン接種の副作用で入院し重篤化しているという噂が流れた。この噂をうたいながらネットで踊り狂っていたヒトビトもいる。しかし、野々村の事務所は野々村がワクチン接種していたことを否定した。そして、野々村が新型コロナウイルスに感染していたと明らかにした。つまり、野々村はワクチン接種をせず、チャイナ肺炎に感染して、生死のあいだをただよったのだった。そしてわたしが見る限り、自分は間違った噂を流したと訂正したヒトはひとりもいない。
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