• このエントリーをはてなブックマークに追加

りゃんさん のコメント

孫崎さんは
「ご存じですか。不思議にこれに関する記事がほとんどない。」
とお書きだが、この件は、右寄りのyoutubeメディアのなかでは、わりと定番のテーマになっていて、さまざまに議論されている。ただ、今のメディアは高齢者向けになっており、高齢者には人気のないテーマなのだろうとおもう。

原因を論じればいろいろあるのだろうとおもうが、だいたい誰もが同意するのが、30年つづく低成長ということになる。低成長の原因というと、米中合作の新自由主義によって日本の製造業が空洞化し、それに代わる産業も見いだせなかったということが指摘される。

この構造の最大の受益者は現在の高齢者である。中国からの安い工業製品や日用生活雑貨を享受する一方、製造業がなくなったために行き場がなくなった若年者による介護医療を安く利用できる。さらに非正規雇用の拡大により、高齢者も簡単な仕事の労働市場には参加でき、年金に加えて収入がある。その結果、人口がもともと多いのに加えて、発言権が強くなり、政治に影響を与え、この構造はさらに維持される。

年金は賦課方式なので、若年層、現役層の負担で高齢者を養っている。医療は社会保険料負担の部分は、完全に若年層の持ち出しになっているが、ここに手を付けようとする政治家はいない。生意気な高齢者は、年金拒否くらいしてもいいとおもうのだが。

まあ、お年寄りが幸せなのはいいことだとおもう。しかし高齢元サヨクなヒトビトは、米国のしくんだ所得倍増、高度成長のなかで踊り狂い、米中合作の新自由主義のなかで歌い痴れて、上記で解説したように米国とそれに従ってきた自民党の恩恵をたっぷりと受け、人生をすごしてきたし今もすごしている。つまり、とっくに「棄教」していながら、反米・反自民という呪文をとなえれば、あら不思議、熱心な「教徒」のように自分を錯覚できるらしい。
No.8
38ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
A-1  事実関係「 OECD  平均賃金「出典: ( https://www.oecd.org/tokyo/statistics/average-wages-japanese-version.htm )  国名          平均賃金(単位米ドル);データはほとんど2020年  米国          69391  アイスランド     67458  ルクセンブルグ    65854  スイス        64824  オランダ       58828  デンマーク      58430  ノルウエイ      55780  カナダ        55342  オーストラリア    55206  ベルギー       54327  ドイツ        53745  オーストリア     53132  フィンランド     49474   OECD 平均       49165  英国         47147  スエーデン     
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。