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りゃんさん のコメント

「論文」以外に、「サプライチェーンの問題」も提示しておられるので、こちらも検討してみよう。
孫崎さんが根拠に挙げているのは、購買力平価ベースのGDPである。単位はたぶんUSドルである。要するに、相手の経済規模が大きいからその経済圏にはいったほうが得だという論理である。

ほんとうだろうか?

単にそれだけなら、19世紀末の清朝は、もっともっともっともっともっと、英国の経済圏に組み込まれた方が得だったというはなしになる。安全保障のはなしを抜きに「経済圏にくみこまれる」はなしはできないというべきだろう。これはもちろん米国が相手でも同じなのだが、敗戦からの歴史をひきずっているため、日本にとって身動きがいっそう困難であることはいうまでもない。

なお、その中国のGDPそのものが今後どうなるのかというはなしになりつつある。その一端は、3回前の回で書かせていただいた。
https://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar2055300
No.6
37ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
A-1  事実関係 岸田首相所信表明演説 「 新たに設けた担当大臣の下、戦略物資の確保や 技術流出の防止に向けた取組を進め、自律的な経済構造を実現します。強靱なサプライチェーンを構築し、我が国の 経済安全保障を推進するための法案を策定します。」 B; 評価 ・上記の経済安全保障の最大の骨子は、「技術流出の防止」にある。  中国は民主主義と異なる「全体主義的体制」を強め、その実現のために軍事を強化している、したがってこれらの目的に資する技術の流出を抑えようという思想である。 ・こうした考えは、日本の研究および技術水準が世界のトップクラスにあり、中国の上に厚路の考えを基礎としている。  それはある時期には該当した。  分野別に引用された数がトップ10に入る “優れた論文”をまとめた時の国別シェア(文科省の「科学技術・学術政策研究所」報告書を見てみよう。 1997年―99年の平均シェア       順位    %   米国  
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。