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りゃんさん のコメント

ハーバート・ノーマンについては孫崎さんは何度も取り上げておられます。

彼については、共産主義者であり、おそらくソ連のスパイであったという点をまずおさえなければならない。その立場から、日本の問題点を舌鋒するどく指摘したのであれば、純真な当時の日本人は恐れ入ったひとびとも多かったでしょう。

しかし、逆に、自由主義・民主主義の立場から彼の主義をするどく批難することもできたのだということを忘れると適切な判断はできないとおもいますね。

そして、2021年の現在、共産主義がその後どうなったかは、みんな知っているとおもいます。プーチンなどは、ノーマンを鼻でせせら笑うのではないかとおもいます。ただし、当時のソ連の役に立った点については、愛国者とおもうかもしれませんね。(かれはカナダ人ですが、ソ連(=共産主義者の祖国)のためにはたらいたという意味です)。

ハーバート・ノーマンについてはいろいろと研究が進んでいますが、最近では、太平洋問題調査会(ロックフェラーがスポンサー、つまりDSの牙城)との関係を強調する議論もあります。たしかに理屈で考えてみれば、DSと共産主義とはそもそもかなり相性がいいのですね。イマジンの歌詞を思い出してみればわかるとおもいます。
No.9
37ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
現在日本の政治を担っているのは、自由民主党、自民党である。 自由民主と名乗っているのだから、「自由主義」や「民主主義」を最重要視しているかと見ろと、宗ではない。むしろ「自由主義」や「民主主義」を抑圧するケースが多い。  この問題を、戦後の日本の出発点から見抜いていた人物がいる。ハーバート・ノーマン(カナダ外交官)である。  ハーバート・ノーマン(一九〇九年カナダ人宣教師の子として軽井沢町で生まれる。1945年 GHQ 対敵諜報部課長。昭和天皇とマッカーサー会談の GHQ 側通訳。赤狩り旋風 → 駐エジプト大使中自殺。)   降伏後、徳川幕府打倒以後と類似。人民は改革運動を自ら開始せず、根源的な力は上から、初めは軍事官僚であり、現在では最高司令官及び占領軍。 ・降伏後の日本の政治状況( 1945 年 12 月まで)と一九一八年の降伏後の独との類似 ・反動勢力に対抗する強力な民衆運動の不在 2、頑迷な反動勢力による敗戦の犠牲
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。