記事へ戻る りゃんさん のコメント りゃん 米国が悪いと思っていて、孫崎さんの記事を読んでやっぱり米国が悪いんだとおもうようなヒトビトには、とくに考察など不要なのだろうとおもう。 しかしこういうレポートを読むと、はなしは簡単ではないのだろうなとわたしは感じる。 https://news.yahoo.co.jp/articles/fd8419415de12d4b2a9fd356d376f5e4104d5831 なにか決定的な書証でも出てこない限り研究者のあいだでも水掛け論だろうし、決定的な書証など出てこないだろうとおもう。 わたし個人の心証は、ゴーゴリの「検察官」だったのかなというものだ。つまり米国側のいうことを、ロシア側が勝手に自分の文脈でとらえてしまったというものだ。 その背景には日ソ中立条約を破ったことにも見られるような「約束」はチカラで上書きできると考えるロシアの法意識もかいまみえる。(米国も「約束」はチカラで上書きできると考えるヒトビトだが、そこには自分勝手ではあるものの、リクツがつく。ロシアにはそれすらない)。「約束」はチカラで問答無用に上書きできると考えるから、成文の条約を結ぶことにたいしてこだわらなかったのだろうという仮説だ。 結局のところ、東方拡大しないという約束があったかどうかという議論はたいして実りがないと考える。それよりも、なぜNATOは放っておいたら東方拡大するのかと考えてみてはどうだろうか。 その補助線として、ソビエト崩壊後、実際にNATO加盟国は増えているが、それらの国々を別に米英仏独などNATO主要国が脅して加盟させたわけでもないし、加盟したことを後悔しているというはなしもきこえてこないという事実を加えてはどうか。つまり、NATOにあらたに加盟した国々は満足しており、東方拡大させないというのは、完全にロシア「だけ」の都合ということになるだろう。 No.8 33ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています NATO拡大、西側指導者は何をのべていたか。例:1990年ベーカー米・国務長官はゴルバチョ... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
りゃん 米国が悪いと思っていて、孫崎さんの記事を読んでやっぱり米国が悪いんだとおもうようなヒトビトには、とくに考察など不要なのだろうとおもう。 しかしこういうレポートを読むと、はなしは簡単ではないのだろうなとわたしは感じる。 https://news.yahoo.co.jp/articles/fd8419415de12d4b2a9fd356d376f5e4104d5831 なにか決定的な書証でも出てこない限り研究者のあいだでも水掛け論だろうし、決定的な書証など出てこないだろうとおもう。 わたし個人の心証は、ゴーゴリの「検察官」だったのかなというものだ。つまり米国側のいうことを、ロシア側が勝手に自分の文脈でとらえてしまったというものだ。 その背景には日ソ中立条約を破ったことにも見られるような「約束」はチカラで上書きできると考えるロシアの法意識もかいまみえる。(米国も「約束」はチカラで上書きできると考えるヒトビトだが、そこには自分勝手ではあるものの、リクツがつく。ロシアにはそれすらない)。「約束」はチカラで問答無用に上書きできると考えるから、成文の条約を結ぶことにたいしてこだわらなかったのだろうという仮説だ。 結局のところ、東方拡大しないという約束があったかどうかという議論はたいして実りがないと考える。それよりも、なぜNATOは放っておいたら東方拡大するのかと考えてみてはどうだろうか。 その補助線として、ソビエト崩壊後、実際にNATO加盟国は増えているが、それらの国々を別に米英仏独などNATO主要国が脅して加盟させたわけでもないし、加盟したことを後悔しているというはなしもきこえてこないという事実を加えてはどうか。つまり、NATOにあらたに加盟した国々は満足しており、東方拡大させないというのは、完全にロシア「だけ」の都合ということになるだろう。 No.8 33ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています NATO拡大、西側指導者は何をのべていたか。例:1990年ベーカー米・国務長官はゴルバチョ... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
しかしこういうレポートを読むと、はなしは簡単ではないのだろうなとわたしは感じる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd8419415de12d4b2a9fd356d376f5e4104d5831
なにか決定的な書証でも出てこない限り研究者のあいだでも水掛け論だろうし、決定的な書証など出てこないだろうとおもう。
わたし個人の心証は、ゴーゴリの「検察官」だったのかなというものだ。つまり米国側のいうことを、ロシア側が勝手に自分の文脈でとらえてしまったというものだ。
その背景には日ソ中立条約を破ったことにも見られるような「約束」はチカラで上書きできると考えるロシアの法意識もかいまみえる。(米国も「約束」はチカラで上書きできると考えるヒトビトだが、そこには自分勝手ではあるものの、リクツがつく。ロシアにはそれすらない)。「約束」はチカラで問答無用に上書きできると考えるから、成文の条約を結ぶことにたいしてこだわらなかったのだろうという仮説だ。
結局のところ、東方拡大しないという約束があったかどうかという議論はたいして実りがないと考える。それよりも、なぜNATOは放っておいたら東方拡大するのかと考えてみてはどうだろうか。
その補助線として、ソビエト崩壊後、実際にNATO加盟国は増えているが、それらの国々を別に米英仏独などNATO主要国が脅して加盟させたわけでもないし、加盟したことを後悔しているというはなしもきこえてこないという事実を加えてはどうか。つまり、NATOにあらたに加盟した国々は満足しており、東方拡大させないというのは、完全にロシア「だけ」の都合ということになるだろう。
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