• このエントリーをはてなブックマークに追加

りゃんさん のコメント

NATOの東方拡大「そのもの」がロシアにとって問題なのだとすれば、ロシアの侵略はウクライナだけでは終わらないことになります。ドイツの政権はそのことを侵攻の様子を見て気づいた瞬間、態度がかわったのだとわたしは理解しています。かつてロシア(ソ連)の勢力圏であった国々は、いまさぞかし震えていることでしょう。

ロシア(ソ連)はナチスドイツとたたかったので、連合国ですが、そもそもはナチスドイツとともに侵略国です。共通の敵を始末した後、もとどおり侵略国の地位にもどり戦争がつづいた、それが冷戦であったと、とてもおおざっぱですが、理解していいのではないでしょうか。

NATOの東方拡大がロシアを刺激するのはそのとおりですが、ロシアの勢力圏に戻りたい国々がいまどのくらいあるのか。ここを正面からロシア自体が問う必要があります。ロシアの勢力圏でなく、NATOでもなければ、ベーカーが統一ドイツについて主張したように、結局のところ多くの国が核武装することになるとおもいます。それがいやなら、そうしない枠組みを米露双方が作る必要がありますが、(米国がそれに熱心だとはいいませんが)いきなり侵略してくるようでは、露が台無しにしているとおもいます。

ひとつの考え方としては、EUがEU軍をもち、そこに米国ははいらない、NATOは解消する、というものがあるでしょうが、端的にいえば、(米国の妨害だけでなく)EU側からもロシアがそこまで信用されていないということだとおもいます。
No.9
32ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。