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りゃんさん のコメント

強く主張するつもりはないが、個人的には、わたしはプーチンの動画・演説が国会内で大写しになるところも見てみたいとはおもう。法的なたてつけとしても、外交をおこなうのは内閣で、国会はそのチェック機関なのだから、国会でプーチンの言い分を聞いても別におかしくない。ゼレンスキー国会演説は実質的にロシアとたたかっている米の側の一員であることを内外にアピールする要請が強いのだろうから、実際はロシアをウクライナと同等にあつかうのは実現しそうもないはなしであろうが、そういう努力が国会議員にみられないというのも、なさけない。今後たとえば、駐日ロシア大使をまねいて、ロシアの言い分も国会として調査するというような動きがあれば支持するし、期待もしたい。

ただ、わたしは侵略戦争は支持しないという意味でロシアは支持しないし、批難する。国連決議どおり、ロシアは戦争をやめてはやく撤退すべきだとおもう。その一方でロシアの言い分も(プーチンから、そうでなければロシアの要人から)よく聞くべきだということにはぜんぜん反対しない。

たんにロシアの言い分というだけなら孫崎さんはじめ様々なひとびとが伝えている。それでも「直接に」ロシアの言い分も十分に聞くべきだということのわたしにとっての実質的意味は、ロシアにも品位ある扱いをすべきだという点にある。日本とロシアはいま直接戦争しているわけではないし、露宇戦争はいつか終わるが、その後も日露関係はつづく。そのときに、あのとき日本はロシアの言い分にもきちんと耳を傾けたと言えることは損にはならないとおもう。

そう考える背景には、わたしにとっての大日本帝国がある。わたしは大日本帝国のおこした戦争を支持しない。その一方で大日本帝国にも言い分はあったとおもうし、戦後70年もたったいま、言い分の部分を議論したり、(わたしにとっては)濡れ衣とおもわれる戦争犯罪(慰安婦問題など)で大日本帝国を弁護するのは、別におかしいはなしではないとおもっている。

ところでこのブログではときどきわたしは「ネトウヨ」とよばれる。大日本帝国の側の「言い分」などを議論したりするからだろう。しかし、いきなり侵略戦争を支持するおじいさんたちは、素質という点なら、わたしよりもずっと「ネトウヨ」の素質があるとおもう。
No.20
25ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。