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りゃんさん のコメント

国際的な制裁がロシア経済にもたらす影響について、6月上旬には壊滅的な影響が出始める
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022033000889

ということなので、米国はひきつづき中国を監視しつつ、ロシア経済の崩壊をあと2ヶ月半くらい待つという作戦なのだろうとおもう。つまりそれまでロシアがそうとうに妥協して撤退しない限りは、停戦協議は(成立したようにみえても結局の所は)成立しないだろうと予測している。

そのロシアはキーフから大きく撤退する様子はなさそうで、孫崎さんの期待は裏切られたかたちだ。撤退するにもなにか手柄が必要で、依然として化学兵器使用の危険が高い。

ところでツイッターでの真偽不明の噂話(なので今回出所は書かない)によれば、
1,ロシアに味方して参戦していた南オセチア軍が死傷者多数で不満をためこみ反乱したあげく帰国した。
2,チェルノブイリで塹壕を掘ったロシア軍が、掘った場所が往時高レベル放射製廃棄物を埋めた場所だったため多数の兵士が急性放射線障害となった。多数の死者も出た模様。

わたしはシリアでアサドが毒ガスを使ったころは、こういった真偽不明のツイを全部あつめて相互の矛盾を検証したり、すでにそれに近いことをやって毒ガスの真実を探っていた英語サイトを読んだりしていた(まあ当時の自分はヒマだったのだろう)。

当時日本の報道は親アサドが多く(そもそも報道の量自体少なかった)、真実を知るにはそうするしかなかったからだが、今回は、わたしと世代が近い研究者が多数TVや新聞に出ていて、ロシア側の言い分も公平に伝えて、そのうえで矛盾の少ない見解を示している(そういう意味で孫崎さんのいう「反ロシア一色」的なことはまちがい)。

「ネットで真実」を探さなくても、今回は良いと感じている。むしろ「ネットで真実」を求めた挙げ句、整合性のチェックもできず、ロシア側の宣伝の単なる拡声器になっているヒトビトが目立つ。

今回、朝日新聞はかなり頑張っていると感じている。きょうは野家啓一の歴史的真実についての哲学的考察についての記事ものっていて、そういうものを読んでよく考えてみたほうが、ロシア側の宣伝を垂れ流すよりも、よほど賢いことが書けるとおもう。
No.13
31ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。