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changeさん のコメント

<荘園は大きいものから小さなものまであり、初期は律令制に基ずく中央政府による土地・民衆支配が徹底し、農地・農民は朝廷(国)が所有していた。>

国家主導の耕作地の開墾も当初は国民に平等に分配されていたが、三世一身法により、郡司、官人、寺院、有力農民が開墾にかかわり公地公民制、公地主義が崩壊した。
資本を持つ中央貴族、大寺院、地方の富豪が巨大な荘園を所有すると、紛争、犯罪が悪質になり、制度的に取り締まらなければ社会制度を維持できなくなってきたといえる。

現代にも当てはまる。資本主義であれ、社会主義であれ、共産主義、独裁主義であれ、収穫物を平等に分配することができない。物を貯蔵することを覚えた人間に格差ができてくる。頭で稼ぐ人と労働で稼ぐ人では、所得格差が出てくるのは避けられない。需要と供給、人間の欲望の価値判断は労働価値で決まらないから、所得の平等性を確保する道を見つけるのが難しい。

No.4
29ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。