• このエントリーをはてなブックマークに追加

りゃんさん のコメント

昨日(紙面)の朝日新聞には研究者へのインタビューを掲載し、NATOの東方拡大について、
「研究上の通説は、1989年11月にベルリンの壁が崩壊した後のドイツ統一交渉の過程で、NATO東方不拡大に関する明示的な約束はなかったというものだ」ということを明らかにしつつ、さらに背景事情について説明している。だいたいわたしが思っていた通りであった。
https://www.asahi.com/articles/ASQ4N3RW5Q48UCVL01X.html

さて、しかし、「NATOの東方拡大」について嘘をつきつつ、米国がロシアを露宇戦争に落とし入れた・嵌め込んだという議論をするヒトビトは多い。わたしには、戦前にマクロンもショルツも、だれよりブリンケンも、実に真剣にプーチンを止めようとしていたようにみえていたが、そういうのも、陰謀論者には、陰謀を余計に確実にするための演技にみえるらしい。

仮に、「米国がロシアを落とし入れた・嵌め込んだ」のだとしよう。そういう明確な意図があったのなら、その後の戦争・戦争外の情勢について、米国がなんの用意もしていない、何の見通しもない、というのは、たぶん米国のインテリジェンスをあまりにも甘くみているのだろうとおもう(それもあって大日本帝国も負けたのだが)。

たとえば米国がロシア軍の動きを開戦前(そしてたぶん今も)ほぼ確実に把握していたことが色んな報道からうかがわれるのを思い出せばいいのに。

ま、わたしにとっては、ハッキリしているのは、ロシアがやっているのが侵略戦争だということだけだ。
No.39
31ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。