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フレデイ タンさん のコメント

維新以降、戦争ばかりやって来た日本で意外にも秀でた画家が輩出されてきたのは秀でた絵画が反面教師の役割を演じ、画が尊重され画家が尊敬された面が多々あったからではないでしょうか。血なまぐさい最前線の兵士や軍人が内地で癒されるのは立派な芸術の存在は欠かせないと私は思うのです。

一転して、画家を含め芸術家全般を総動員して戦意高揚を図らねばならないとなると芸術は完全に死にます。松本竣介氏はヒューマニズムを持ち出して当時の軍部に抗議しました。立派ですね。

現在、今のところ日本は平和です。芸術家は政治のことを棚上げし芸術を行うのに余念がありません。しかし、この独裁政権は「台湾有事日本有事」と言い始めています。明日にでも、職業軍人が号令を発し、芸術家に戦意高揚を求める作品を強いることになるでしょう。その時、松本竣介氏みたいな芸術家がこの日本に出て来るかどうか。恐らく、誰も出て来ないだろう。だって、この10年の日本政治と芸術との相互関係を見るだけでも分かることです。
No.3
32ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。