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p_fさん のコメント

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p_f
SF 14.08.2022(藤原直哉氏TWTR経由)

実際のロシアでは、制裁の兆候はない
https://southfront.org/in-actual-russia-no-sign-of-sanctions/

政治漫画家、コラムニスト、グラフィックノベル作家 テッド・ラル記

現実を知るときが来た。現実を知るべき時が来た。ロシアはウクライナとの戦争に勝利した-

この結果は驚くことではない。地図にアクセスできる人なら誰でも、ウクライナがロシアに勝つ可能性が殆どないことがわかるはずだ。

ウクライナが勝利する唯一の方法は、ウクライナ人によれば、ロシア軍をクリミアから追い出し、親ロシア共和国のドネツクとルハンスクから分離主義者を追放することであった。もし、米国とその西側同盟国が核兵器を発射し、地球を消滅させようとしたならば、それは成功したであろう。第三次世界大戦を起こさないという決断がなされた以上、ウクライナの敗北は避けられないものになった。これが最善であることは、まともな人なら誰でも知っている。

この結論を決定づけたのは、普通では考えられない2つの動機であった。通常、一国の領土で戦争が行われる場合、侵略された国は侵略軍よりも激しく戦うものである。また、逆説的に言えば、侵略された側はインフラに被害を受けているにもかかわらず、戦場を完全に把握し、補給線もはるかに短いという地の利を享受しているのである。散発的な国境を越えたミサイル攻撃を除けば、この戦争はすべてウクライナの領土で戦われてきた。

しかし、この戦争は、ロシアが勝たなければならず、逃げることができない点が異なる。ウクライナはロシアと1,200マイルの国境を接し、反ロシア軍事同盟への参加を希望しており、政府は戦前から公然とロシアに敵対していた。1941年、ドイツがソ連に侵攻したとき、ドイツ軍はウクライナを通過し、ナチスは解放者として迎えられた。米国は、地球の裏側のアフガニスタンとイラクで負けた後、軍隊を帰還させ、帝国主義の誤った冒険をすっぽかすことができたし、ベトナムでは、本国での政治的意志がもっとあれば勝利できたと見せかけ、撤退できたが、それとは違って、ロシアはこの軍事作戦を実存的なものと見なしているのである。ウクライナは、誤ったサイドプロジェクトではない。カナダが米国に敵対した場合、米国が対応するのと同じように、ウクライナは必要不可欠な存在なのだ。

残念ながら、そして危険なことに、米国のメディア消費者は、ウクライナが勝っている、あるいは最終的に軍事的に勝利するという おかしな考えを促進するプロパガンダの洪水を延々と浴びている。この空想的な主張は、ウクライナに600億ドル相当の武器を出荷するための政治的支援を後押しし、更に多くの武器も準備されている。ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領のひどく腐敗した政府が闇市場で売る70%と闇サイトで売られることになるジャベリン・ミサイルシステムは気にしなくてよい。(クリスマスがやってくる! お気に入りの政治漫画家やコラムニストをお忘れなく!) ちなみに、米国保健社会福祉省の試算では、200億ドルでホームレスをなくすことができるそうだ。

また、「ロシアの弱体化を見たい」というホワイトハウスの公然の戦争目的の一環として展開された西側の悪質な制裁措置の圧力で、ロシアが崩壊しつつあるとも言われている。ロシア経済も崩壊していると言われている。ロシアのエリートたちは、まもなくプーチン大統領を打倒すると言う。

直截にお伝えしよう。ロシアに経済的苦境の兆候は全くない。

私はこの2週間、モスクワとサンクトペテルブルクというロシアの2大都市に滞在してきた。商店は賑わい、人々は消費し、失業率は低く、今も下がり続けており、ATMには行列ができるなど、景気は悪いとは言えない状況だ。サンクトペテルブルグのホテルの向かいにあるガレリア・モールには、欧米のチェーン店が閉鎖した店舗もあるが、大半は残っており、消費者は夢中で買い物をしている。欧米の観光客は少ないが、これを書いている制裁のないここイスタンブールも全く同じである。欧米人は2年前のCOVID-19の封鎖開始と同時に来なくなり、いまだに戻ってこない。ロシア人がプーチンに不満を抱いているとすれば-彼らはそうではないだろうが-それは経済のせいではない。

私が住んでいるニューヨークでは、犯罪は手に負えず、ホームレスの人々は さまざまな精神病の治療を受けておらず、中には人を殺したり、殺されたりする人もいるし、パンデミックの始まりから多くの店舗が空き家となり、板で囲われている。ニューヨーカーなら誰でも、あるいは喜んで、モスクワ人と住んでいる場所を交換するはずだ。モスクワの人々は、ホームレスシェルター化などしない きれいな通りや地下鉄のある街に住み、COVID-19など なかったかのような生活を送っているからだ。ロシアが窮地に追い込まれていると主張するニュースは、巨大で壮大な嘘の山であり、その輝かしい大胆さと簡単に論破される戯言に、私は感銘を受けずにはいられない。私がしたように、ロシアに行って、それがすべてデタラメであることを自分の目で確かめればよいのだ。しかし、ちょっと、それは大変なことだ。制裁のせいで参っているように見えるのは、彼らよりも我々の方なのだから。

自己欺瞞は より楽しいものだ。結局のところ、誰を信用すればいいのだろうか?サダム・フセインが大量破壊兵器を所持していると言った米国の国営メディアか?それとも、アフガニスタンで米国に勝ち目はなく、2016年にはトランプが勝ち、政権を維持するためにクーデターを起こすだろうと、事前に伝えていた漫画家コラムニストか?
No.14
27ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
「◆プーチンによる侵略戦争、それが本質か ウクライナ戦争を考える時、重要なのはその本質だ。 これを普通一般的にとらえられているように、プーチン・ロシアによるウクライナに対する侵略戦争と見るか否かですべては、決定的に異なってくる。 私は、「プーチン侵略説」に与しない。 プーチン自身は、これを「特別軍事作戦」と呼び、欧米に対する「先制攻撃」だと言っている。そして、「ウクライナ」という言葉は使わず、ウクライナに対する戦争だと言うこと自体を否定している。 私は、プーチンの言と関連して、あの米ソ冷戦終結後、米欧側が米ソ間の「NATOの東方不拡大」の口約を破り、旧東欧社会主義諸国のNATO加盟を進め、今では旧ソ連邦の一員であり、ロシアと国境を接するウクライナの加盟までを日程に上らせていること、その上、2019年に成立したゼレンスキー政権の下に、米英軍事顧問団と大量の米国製兵器を送り、ウクライナ軍に米国式軍事訓練
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。