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りゃんさん のコメント

孫崎さんの理論的支柱であるキッシンジャーが
ウクライナは領土割譲をすべきではない と述べたようですね。
https://nordot.app/924227107034365952?c=39550187727945729

もっとも篠田英朗は、ダボス会議でのキッシンジャーを詳細に分析して、そもそもキッシンジャーはウクライナは領土割譲すべきとは言っていないという議論をしており、わたしはそれをここに紹介させてもらっていました。今回キッシンジャー自身がそれを確認したかたちだとおもいます。

キッシンジャーはこの戦争の帰趨を見切ったのだろうとわたしは考えています。

さて、今回の記事は、ロシアによるクリミア侵略(とドンバス戦争の開始)にふれていないこと、「国」と「民族」とのあいだになんの葛藤も感じていないらしいこと、中露が脱覇権であるとのんきに信じていること(英米に反抗することが脱覇権ならばもちろん大日本帝国も脱覇権であった)、そのほかにもいくつもあるが、ぱっとおもいつくだけでも、あまり水準の高くない議論をしているとおもう。

そもそもウクライナは「国」だ。しかも国連加盟したのは1945年であり、いわゆる原加盟国である。そして、かつてソ連に支配されていた国々で現在のロシアによるウクライナ侵略を支持している国々は多くない。こうしたことからすると、覇権VS「国」というなら、派遣はロシア、「国」はウクライナということになるだろう。
No.15
27ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
「◆プーチンによる侵略戦争、それが本質か ウクライナ戦争を考える時、重要なのはその本質だ。 これを普通一般的にとらえられているように、プーチン・ロシアによるウクライナに対する侵略戦争と見るか否かですべては、決定的に異なってくる。 私は、「プーチン侵略説」に与しない。 プーチン自身は、これを「特別軍事作戦」と呼び、欧米に対する「先制攻撃」だと言っている。そして、「ウクライナ」という言葉は使わず、ウクライナに対する戦争だと言うこと自体を否定している。 私は、プーチンの言と関連して、あの米ソ冷戦終結後、米欧側が米ソ間の「NATOの東方不拡大」の口約を破り、旧東欧社会主義諸国のNATO加盟を進め、今では旧ソ連邦の一員であり、ロシアと国境を接するウクライナの加盟までを日程に上らせていること、その上、2019年に成立したゼレンスキー政権の下に、米英軍事顧問団と大量の米国製兵器を送り、ウクライナ軍に米国式軍事訓練
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。