RT 13 Aug, 2022

ペロシ氏の台湾訪問に同行した息子、中国ハイテク株を保有－メディア
https://www.rt.com/news/560787-pelosi-son-chinese-investments-taiwan/

ペロシ下院議長の息子は、物議を醸した台湾旅行において、リストにない「付き添い」だったことを認めた－

ナンシー・ペロシ下院議長の息子、ポール・ペロシ・ジュニアが、中国の通信会社ボークス・テクノロジーズの第2位の投資家であることが、最近のDaily Mailの報道で明らかになった。ペロシ・ジュニアは、母親と一緒に税金で台湾を訪問する前、220億ドル規模の企業への出資を公にしていなかった。

ペロシ・ジュニアが母親の代表団に同行したことを知った、台湾の金融監督委員会の曾明忠前委員長を含む複数の台湾の政治家は、台湾の与党である民進党がペロシ一家と金銭的な関係があるか、議員の訪問はビジネスの利益に関わるものかどうかを知りたいと要求してきた。若いペロシは代表団のメンバーとしてリストされておらず、政府のポストやその他の明文化された任務も持っていない。

Daily Mailが提供した米国証券取引委員会のデータによると、ペロシは中国のモノのインターネットと5Gの分野で活躍するBorqsの主要投資家であるだけでなく、同社のコンサルタントとして働いた経験もある。彼はそのサービスに対して、同社の70万株を報酬として受け取っており、その時点で彼の持ち株数は、CEOのパット・セク・ユエン・チャン氏だけが上回っていた、と報じている。

公式代表団の一員に挙げられていないにもかかわらず、若いペロシは、台湾の蔡英文総統や係争中の領土の他の当局者と一緒に写真におさまった。同議員は、グレゴリー・ミークス下院外交委員長、スザン・デルベネ下院歳入委員会副委員長、ラジャ・クリシャモオルティ下院情報特別委員会委員、アンディ・キム下院軍事委員会委員を含む民主党盟友たちを公式に引き連れてきた。

下院議長とその家族は、中国がアメリカの政治家による見え透いた挑発行為と見なした廉で、北京から制裁を受けた。中国の多くは、この訪問が2つの世界的大国の間の緊張を意図的に高めるために行われたと考えている。しかし、統一派の学者であるChiu Yi氏は、ペロシ氏の台湾訪問は、外部の財務アドバイザーを派遣することで生じるかもしれない疑惑を引き起こすことなく、夫のハイテク株ポートフォリオを水増しする目的もあったとGlobal Timesに語っている。「ペロシは多忙のため、米国にいる夫と連絡を取る時間も余裕もない。台湾訪問中の金銭操作について、あまり多くの人に知らせることもできず、秘書にも頼めないので、息子にしか任せられなかった」と中国メディアに語っている。

実際、ペロシは、一緒に台湾を回っている間、息子は何の取引も行っていないとまで主張した。「夫は米国でビジネスを運営し、ペロシは問題を起こす担当で、息子はペロシの補佐官として働いていた」とChiu氏は説明する。

ペロシ一家は北京との不健全な癒着をしばしば指摘されており、一度の台湾訪問でその主張が封じられることはないだろう。また、Global Timesが引用した別の台湾ウォッチャーによると、ペロシ一族は、台湾に工場を設立しようとしているアメリカ企業の仲介役として位置づけられている可能性があるとのことである。ペロシ議員の台湾の大手チップ工場への訪問は、米国議会が米国の半導体産業を補助することを目的とした法案を可決し、チップの株価が急騰したわずか数日後のことである。ペロシ夫妻は、ポール・ペロシ・シニアが先月行ったハイテク大手アップル、アマゾン、アルファベットの取引に関してインサイダー取引で告発されており、一家は500万ドル以上の利益を得ている。

下院議長の年収は22万3500ドルだが、彼女自身の財務公開によれば、純資産は2億5200万ドルとも言われており、夫のベンチャーキャピタルや金融コンサルティング会社「ファイナンシャル・リーシング・サービス」がインサイダー情報を餌にしたのではないかと推測する声も多い。