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りゃんさん のコメント

統一教会問題は、メディアが自民党たたきをする恰好の餌食になっている。次になにか餌食が見つかるまで、止むことはないだろう。

別にそれでかまわないとおもうが、朝鮮邪教という意味ではチュチェ思想や、それと関連する朝鮮総連や、それらと接触した政治家たちも、同じように叩けよ、とおもう。

しかし、そうはならないところがいつものメディアである。まあメディアはどうでもいいが、朝鮮総連と関連の深いパチンコなんかは、自民党や警察も関係が深いあたりが日本の宿痾だ。

統一教会についてはわたしはいちおう知識があったつもりだったが、わたしが知らなかったこともどんどん出てきている。韓国がアダムで日本がエバだという邪教と自民党のなかでも保守派と目されたヒトビトが関係が深かったというあたりが、もともとわかっていたことではあるが、さらに具体的に指摘されており、特に味わい深いところだ。

一方で、自民党政治家の歯切れの悪さは、それなりの「公共」のあらわれと解釈することもできると考えている。思想信条や宗教内心にかかわらず、人には政治家を支持する自由があり、政治家は支持される自由がある。また、ひとは自由に信仰する権利があり、宗教団体に献金する権利もある。わたしのうちも、先年、亡くなった祖父のお骨の一部を高野山の寺で供養してもらったとき、ン十万円のお供えをした。安倍首相の暗殺関連で違法なのは、殺人のところだけで、母親が献金したとかなどには、息子として許せなかった事情は同情できるが、かといって献金自体は違法ではない。与党である公明党もむかしはずいぶん激しかったと聞く(財務、っていうんでしたっけ?)。ポイントになっているのはこの問題において「公共」をどのようにどこまで制約できるかであり、独裁でどうにでもなる国とは違う難しさがある。しかしこういう問題をまともに理解できるひとびとは案外多くなく、大多数を敵にできない政治家は歯切れが悪くなる。

しかし、戦争がいけないと言っていたヒトたちが、ロシアの戦争になると手のひらを返したように支持するバカバカしさをみていると、政治家の歯切れの悪さは、最低限のモラルのあかしのようにもみえてくる。
No.9
26ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。