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りゃんさん のコメント

露は「特別軍事作戦」という建前を現在まで維持しているが、実際の行動は戦争そのものだった。そして、その建前の方はもはや「露国内的には」維持できないというホンネが「露国内的に」明確になったということだろう。ウクライナの抵抗が露の当初の予想に反して激しく続いたからだ。

しかし、こうなると、すなわち、ウクライナ全土への民間人・民間施設への無差別ミサイル攻撃を露がこの先も続けるとなると、ウクライナが「国として」戦争継続するのは難しい。素人考えなのは勿論だが、ミサイル防衛しきれると思えず、これに対抗するには露への同様な攻撃しかない。しかし米英NATOがそこまでウクライナに協力する可能性は低いだろう。露はシリアでも毒ガスまで使いながら、同様な民間人への攻撃をアサドとともに行い、一方米国は反アサドのひとびとが求めるだけの武器は与えなかった。

このような攻撃を露が今後も続けるなら(意思の問題のほかに、必要十分なミサイルが足りるかなどの問題もある)ではあるが、具体的なラインはともかく、露の勝利とみられるラインで停戦するのではないか。案外、はやめに戦争が(とりあえずだが)終わるかもと今おもっている。ただし、露がどうするかは、もう少し様子をみたい。

ところで、「2.3%のヒトビト(※)」がこれほどあからさまな民間人への無差別大虐殺を(※※)、批難している様子はない。米国がやる戦争に対するのとは明らかなダブルスタンダードだ。

※ 昨日の記事に着想を得て、あるヒトビトをこう呼ぶことにした。

※※ クリミア大橋については、「ある程度の民間人への被害を出しても、直ちに国際人道法に違反しているとは言えない」というのが専門家の見方である。今回の露のミサイル攻撃の内容とくらべてみるとよいとおもう。
https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20221010-00318897
No.9
25ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。