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中庸左派さん のコメント

 今日、毎日は国防費増額増税の背景として、「安保戦略は、中国の動向について、国際秩序に対する「これまでにない最大の戦略的な挑戦」と表現した。前回の安保戦略で日本や国際社会の「懸念事項」とした表現も「深刻な懸念事項」に強めた。核・ミサイル開発を進める北朝鮮は前回の「重大な脅威」から「一層重大かつ差し迫った脅威」に変更した。ロシアは前回、協力相手との位置付けだったが、今回はウクライナ侵攻などを受け「安全保障上の強い懸念」に改めた。」と書いている。

 しかし、客観的な外部環境はどの程度かわったのか?なにも変わってはいない。むしろ、アメリカによる対中国、対北朝鮮への挑発が増えただけ。

 ロシアウクライナ戦争を根拠に国防費増額を言う論理は完全なフェイクだ。何故なら、ウクライナは地政学的、政策的失策を重ねて、ロシアによる特別軍事作戦を招いただけ。ミンスク合意を守り、ロシア系ウクライナ人の虐殺をしなければ、戦争は起こらなかった。ウクライナは自らの失策により、国民の犠牲と戦争の報いを受けただけで、全てはウクライナに責任があるというべきだ。

 その視点を無視して、ロシアの脅威を言い立てることはあってはならない。

 台湾有事はどうだろうか?有るのは、アメリカによる「一つの中国」侵害、即ち内政干渉の問題に過ぎない。尖閣問題は棚上げしておけば良いだけ。意図的に作らなければ、日本と中国が対立するべき問題はあり得ない。

 脅威?冗談でしょ。幽霊の正体見たり枯れ尾花、に過ぎない。

 しかも、中露と戦争になった瞬間に敗北確定だ。戦争になること自体敗北だ。日本には「反撃」も許されてはいないだろう。

 今回の国防費増税は絶対に許せない。ウソを理由に、若年層福祉や教育を無視した「国防論」は亡国でしかない。
No.16
22ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。