• このエントリーをはてなブックマークに追加

changeさん のコメント

ヨルダンとイスラエルの平和条約は、1994年に米国クリントン大統領の仲介により、イスラエル ラビン首相とヨルダン フセイン国王が署名した。歴史的な外交成果であった。

問題は、トランプ元大統領がすべてをぶち壊してしまった。
本来合意されていた「エルサレムの首都認定と大使館移転」がセットで実施されれば問題が出なかったのであるが、トランプ元大統領は大使館移転だけ先行させてしまった。
バイデン大統領は、批判しているが不可逆的合意であり、元に戻すことができない。

ヨルダンは親欧米派であり、アラブ穏健国であり、大変困った立場に立っている。最後尾の文章が如実に示している。
「ヨルダンは、東エルサレムの法的地位の変化により、キリスト教徒コミュニティの地位も侵害されるとして、西側社会の支持を訴えている」

米国と西欧がどのようなアクションをとるか。ヨルダンという国は、アラブの穏健国だけでなく、日本との結びつきも強い。トランプ時代のイスラエル偏重をどのように回避していくか。米国のイスラエルとの距離感が実に難しいといえるが、最終的には西欧諸国とのバランスが優先されるのではないか。
No.4
21ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。