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りゃんさん のコメント

スティーブン・キング原作は多数映画化されているので、わたしでも多少はみたことがある。
しかし、これは映画を見たことはなかった(もちろん原作も)。

そこでまず題名を見てみると、
The Shawshank Redemption
だとのことだ。

原作の方は、
Rita Hayworth and Shawshank Redemption
らしい。

ここで考察するに、この
Redemption
が大事で、映画邦題の「ショーシャンクの空に」にはこの視点がまったく欠落している。

redeemは経済金融用語でもあるが、神学用語でもある。
Jesus Christ redeemed us from sin. イエスキリストは我々を罪悪から救った.

つまり、世俗法とは別の原理(神の法)で救われるという意味合いがある。
この場合の救いは贖いと言ったりもする。

ここであらすじをみると、主人公は無辜にもかかわらず刑務所にいれられ、
そこで世俗の法では裁かれていないワルの面々に虐待されたり利用されたりするが、
最終的には(神の計らいもあり)そこから解放され、ワルたちは報いを受けた、
ということなのであろう。

(神の計らいもあり)、と書いたのは、基本的にはキリスト教徒の米国民相手の小説だからだが、
ここを、(世俗法よりも超越的な原理で)、のように置き換えれば、
世界中の一部のヒトビトがお好みの論理になる。

ロシアのウクライナ侵略は世俗法では紛れもなく犯罪だが、ここのブログでも、
ロシア擁護のヒトビトは、孫崎さん自身をはじめ、
「世俗法では紛れもなく犯罪」という点をあまり直視しない。
そして世俗法よりも超越的な原理のはなしをする(話すヒトによって内容は少しずつ異なる)。

正月からくだらない議論はしたくないので、もう深入りはしないが、一つだけ言うと、
アンディはともかくも無辜であったらしい。
だからこそ、超越的な原理でワルのほうが裁かれるという点に、カタルシスがある。

しかし、ロシア(ソ連)は無辜だったのだろうか。
No.19
21ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 映画「 ショーシャンクの空にー The Shawshank Redemption (ショーシャンクの赦し)、1994年公開」は、私にとって最も感動した映画の一つである。  たまたま、娘の置いていった本の中に スティーヴン・キング The Shawshank Redemption があった。  作品としては、映画が素晴らしいので、感動するという点では映画の方が上であろう。  しかし小説は単に、あらすじだけが勝負ではない。筋の展開に加え、時々、重い言葉が盛り込まれている。  その中の一つに次の言葉がある。 「監獄では、権威ある立場にある者はみな主人になり、あなた ( 人々 ) はすべての主人の犬になる。たぶん、 あなた ( 人々 ) も犬になったことを知っているだろう。しかし(囚人服の)灰色になっている他のみんなも犬なので、それはあなた ( 人々 ) にはそれほど意味をもっていないようだ。」 ( In prison 、 it turns ever
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。