• このエントリーをはてなブックマークに追加

中庸左派さん のコメント

>連邦準備制度理事会 (FRB) は利上げを継続する予定であり、2023 年末まで利上げを維持する計画を示しています。多くのエコノミストは今後の景気後退を予測していますが、ウォール街はその持久力を繰り返し過小評価した後、インフレが後退するかどうかに注目し続けています。

 利上げをしても、ロシアに対する経済制裁の失敗と、食糧不足やコロナ禍などによる供給不足がインフレの原因なのだから、ムダな努力に終わるのではないか?インフレは収まらず、景気後退が加速すると見ている。

 その意味では、実体経済と金融資本主義の乖離が、金融政策の有効性そのものを掘り崩してきた自業自得だと考えている。日本も円安回避のために利上げに踏み切ったものの、実際のところ、FRBほど利上げの幅があるとは考えられない。長期金利が上昇すれば、それは国債の返済コストにそのまま跳ね返るだろうから。日本のような借金漬け(国債頼み)の財政では、それは財政破綻の引き金になりかねない。

 それよりも、日本は金融緩和政策をある程度継続しながら放っておいて、アメリカ経済とドルが自滅するのを待っていれば、そのうち円高になるのではなかろうか?

 ところで、Moon of Alabama(12月30日「優れた分析の欠如が「西洋」の衰退の一因」)によると、「ロシア経済の状態に関するこれらの制裁の背後にある仮定は、完全に間違っていました。ロシアはもはや低水準の経済を持っていませんでした。はい、ドル換算のGDPは、ほとんどのヨーロッパ諸国よりもはるかに低かった. しかし、ルーブルの購買力で測定された一人当たりのGDPは非常に高かった. ロシアのGDPには、実質生産の割合がはるかに高」い。

「ロシアは昔も今も豊かです。それはたくさんの食物を生産し、それが望むすべての天然資源を持っています. その経済はほとんど自給自足です。その人口はよく教育されています。自衛のための軍事手段を持っている。ロシアが制裁によって屈服する可能性があると誰が考えたのか、私には理解できません」

 西側のマネーゲームでなく、実体経済から見るなら、ロシア経済には底力がある、ということだろう。天然資源のほとんどは非米諸国にある。

 中露を軸に世界が多極化するほうが、少なくとも株主資本主義でも、実体経済から遊離したマネーゲームでもない、実体経済を基盤にした多国間貿易によるバランスが実現するのではなかろうか?アメリカ帝国によるドル覇権よりはマシだろうと考えている。
No.6
16ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。