中庸左派さん のコメント
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1 生まれた自国第一の新しい波 激動の2022年、その中心にあったのは、言うまでもない、ウクライナ戦争だ。 誰も予期しなかったこの戦争が世界にもたらしたものは大きい。中でも特筆すべきは、自国第一の新しい波の誕生だったのではないだろうか。 ■ウクライナ戦争の本質を問う ウクライナ戦争についてはいろいろ言われている。誰もがまず思うのは、プーチン・ロシアによるウクライナに対する侵略戦争だ。 だが、少し見ていくと、どうも様子がおかしい。ウクライナの背後には明らかに米英がいる。武器を後ろから供与して、戦争をウクライナにやらせている。しかも、その関係は戦争が始まる前から続いていた。 ウクライナをNATOに加盟させる動き、ウクライナ軍に対する米英軍事顧問団による米国式軍事訓練と米国製兵器の大量供与、東部ウクライナのロシア系住民に対するネオナチ的弾圧など、プーチン・ロシアがウクライナへの「特別軍事作戦」を開始
別の言い方をするなら、多極化した世界、米英覇権が終焉した新たな国際秩序への胎動ということだろう。
ラリー・C・ジョンソンという人のブログ「A SON OF THE NEW AMERICAN REVOLUTION」の中で、彼の友人であるThomas H. Lipscombという人は「米国の現在のリーダーシップは、この代理戦争でのパフォーマンスが示すように、イデオロギー、傲慢、そして「ルールに基づく」世界覇権を追求するという幻想に目がくらんでいる完全な馬鹿の集まりです。米国は冷戦に勝ったかもしれませんが、平和を失いました。」と書いていた。
「ルールに基づく世界覇権」・・・。そのルールはアメリカ帝国の覇権を正当化するためのルールに過ぎない。
未だに、ロシアによる「特別軍事作戦」を、国連常任理事国でありながら、「侵略」を行うことは許されない、などと国連を盾にロシア悪玉論を言い立てる蒙昧な論者がいる。
西側によるルールのいかがわしさは、ドイツのメルケル元首相のミンスク合意に関する自白により暴露された。
ミンスク2に関して、オランドはミンスク合意を、「ウクライナに軍隊を増強するための「時間を与える試み」であると述べた元ドイツ首相アンゲラ・メルケルの声明を繰り返していた。」(RT2022/12/31)という。
その結果、「国連の推計によると、2014 年から 2022 年初頭にかけて、ドンバスで 14,000 人以上が死亡しました。」
守る気のないルールを隠れ蓑に戦争の準備をする。
このような戦争誘発行為と非人道性こそが西側のルールなのである。国連を騙りながら、その実、西側G7=米英覇権のご都合主義を押し付ける国連式秩序も多極化した世界においては構造改革されることだろう。
米英等西側の悪あがきを無視しながら、中露は結束し、サウジアラビアとの関係を軸に中東での中露の存在感も高まっていく。ペトロダラーからペトロ人民元へ。ネタニヤフのイスラエルは対米依存から、対露強調路線に舵を切った。
世界の多数派は非米諸国であり、実体経済を左右する石油ガス等の天然資源類も握っている。
ウソと搾取、謀略と戦争による米英西側秩序を非米諸国が漸進的かつ確実に変えていく。
>国民的気運のあるところにそれと一体に闘う政治勢力が生まれてくるのは自然の理だ。
とはいえ、私は日本人には残念ながら、論理的思考能力も大局的観点からの分析力も、国民性として弱いと見ている。だから、日本社会は、外部環境の変化、即ち英米の没落が確定しないと根本的変化は難しいのではないか、と諦念を強めている。
その意味で、中露、非米諸国が米英の傲慢を凌駕し、抑え込むことを期待してやまない。
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