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りゃんさん のコメント

さて、露宇戦争がはじまったころ、わたしは、東欧の中小諸国がNATOにはいれなければ結局その地域に核が拡散することになっただろうという趣旨を書きました。NATOにはそういう効果はあったとおもいます。

もちろん核の傘などないのですが、一生懸命タテマエを維持した。今回ロシアがホンネで活動した結果、中小諸国もホンネで活動するようにこの先なるとおもいます。トルコとハンガリーはフィンランドやスウェーデンのNATO加盟をまだ認めていませんが、この状態がつづけば、フィンランドやスウェーデンは10年、20年で考えれば核をもつとおもいます。もちろんその前にトルコが核武装します。この変化はもちろん東アジアでも同じで、韓国大統領も最近核武装発言をしています。朴大統領は米国につぶされましたが、尹大統領がつぶされることはないでしょう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/984b0f03e1c5388406f7d8ec07e82b2c68f47976

メルケルらが最近「プーチンをだました」発言をしたのが話題になっています。額面通り受け取るヒトビトもいますが、プーチンやロシア諜報機関がだまされるようなタマかと考えてみれば、額面通り受け取るのはプーチンに失礼なはなしでしょう。それに時間はプーチンにも同様にあったのですから。

しかし、メルケルが引退した政治家という立場で親露発言をしたのはまちがいないわけで、その意味はなにかとおもいます。そこでドイツにとってもっとも有利な構想と考えてみると、ロシアに自主核武装を認めさせた上で、NATO脱退し、ロシアと不可侵条約、中立条約を結ぶといったあたりでしょうか。そうなれば、米国もいずれNATOを脱退するでしょう。もともとNATOは米国がつくったものではないし、トランプあたりは脱退したそうだし。問題はロシアが独に自主核武装を認めるかどうかでしょうが、メルケルはこのあたりの謎かけをプーチンにしたのではなどと考えたりします(なんの根拠もありません)。なお、独に核武装を認めなければ、それは単なる「独のフィンランド化」であり、独がのめるはなしではありません。

こういう変化は日本にとって悪くないとおもいます。changeさんが言いかけていることにたぶんつながりますが、憲法改正し自主核武装する道が、日本から米国を追い出し、周辺諸国と仲良くやってゆく道につながるとわたしはおもっています。ただし、経済的な豊かさや高齢者福祉はあまり期待できないとおもいます。簡単ではありませんが、われわれの世代のテーマはそこだろうとおもいます。
No.29
20ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。