RT 22 Jan, 2023

モスクワ、西側諸国に「世界的悲劇」を警告
https://www.rt.com/news/570282-russian-parliament-chair-warns-west/

自国の領土が脅かされた場合、ロシアは「より強力な武器」で報復すると、下院議長が発言した－

西側がウクライナに武器を供給し続ければ、人類に「世界的な悲劇」が待ち受けているかもしれないと、ロシアで最も高位の議員が警告を発した。国家議会の議長であるヴャチェスラフ・ヴォロディンは、モスクワの領土が脅かされた場合、より強力な武器で報復する可能性も示唆した。

ヴォロディンの発言は、西側諸国がキエフを支援し続けることを約束したドイツのラムシュタイン空軍基地での会談の数日後に行われた。

日曜日にヴォロディンはテレグラムで、米国とNATO加盟国が提供した兵器が「彼らが脅しているように、民間都市を攻撃し、領土を奪おうとする」ために使われた場合、モスクワは「より強力な兵器」で対応するだろうと指摘した。

このロシア人議員は、西側諸国はこのようなシナリオを回避する責任があることを認識すべきだと主張し、次のように続けた。

「ロシアの兵器の技術的優位性を考慮すると、このような決定を下す外国の政治家は、自国を破壊する世界的な悲劇に終わる可能性があることを理解する必要がある」とヴォロディン氏は警告した。

ウクライナの指導者は、1991年のソビエト連邦崩壊後に設定された国境内の全領土の支配権を取り戻すと主張している。キエフは、モスクワがこれらの地域を放棄することを拒否した場合、力によって取り戻す用意があると述べている。クリミアは2014年の住民投票の結果、ロシアの一部となり、他の4つの地域も昨年、それに続いた。

水曜日にニューヨークタイムズは、複数の匿名のアメリカ政府関係者を引用して、バイデン政権はクリミアの標的を攻撃するために必要な攻撃能力をウクライナに提供することを検討する可能性が高まったと報じた。

1月20日のラムシュタイン会議の直前、米国はウクライナに対して25億ドル規模の新たな防衛支援策を発表した。その内容は、ブラッドレー歩兵戦闘車、ストライカー装甲兵員輸送車、耐地雷待ち伏せ防護車、ハンビー、さらに通常砲弾2万発と精密誘導155ミリ砲弾600発などである。その上、ワシントンはキエフにHIMARS M142とMLRS M270多連装ロケットシステム用のミサイルをさらに供給することを約束した。

今月初めには、英国がウクライナにチャレンジャー2主力戦車を多数供与する計画を確認した。しかし、西側諸国は、ドイツからキエフにレオパルト2戦車を送るという合意を得ることができなかった。

アメリカのブラッドレーとストライカーとは別に、ウクライナはフランスのAMX-10 RC装甲戦闘車を受け取ることになっているが、一部の専門家はこれを「軽戦車」と表現している。エマニュエル・マクロン大統領は今月初め、このハードウェアを提供する計画を発表した。

スウェーデンもCB-90歩兵戦闘車とアーチャー自走榴弾砲を含む貢献を約束した。