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りゃんさん のコメント

IOCは中共や米国などグローバリズム勢力が巨大スポンサーな組織であり、
グローバリズムのテーマソングは、イマジンだ。
東京オリンピックの開会式でも、イマジンが大々的に流れた。

少し前のG7外相会議で、林外相が、ピアノを弾きつつイマジンを歌ったと聞いて、わたしは、思想的な
恥ずかしさを感じた。小泉首相がブッシュの前でプレスリーだかを歌ったこととは異なる。

しかし考えてみれば、林の家は、ぽっと出ではない政治家家系で、林自身の経歴も立派だ。そして
あんな顔だが、ピアノが相当ひける趣味人でもある。かれは植民地日本の支配階層に属する人であり、その彼が、
イマジンを歌うのは、英米人がイマジンを歌うのと同じくらい、まあ自然なことではある。

ところが、日本では、支配階層でもないふつうのヒトビトがイマジンを大好きだ。そして、
(わたしたちの)国はない
(わたしたちの)天国=神はない
(わたしたちの)財産はない
という歌を楽しそうにうたうのである。
意識は、日本人ではなく、世界市民らしい。

こういうところをみるにつけ、
わたしは米国による微温的な日本支配はほんとに成功したなと思わざるを得ない。

「暴力や賄賂をはじめとした独裁的な支配方法よりもプロパガンダの方が安上がり」。

もし、ロシア流の暴力ベースの支配であれば、日本人はイマジンを歌わず、いまほどおとなしくもないだろう。
しかしその場合は、連行されたり収容所にいれられたりするのである。

プーチンのウクライナ侵略は違法であり、わたしは支持しない。しかし、かれは強いロシア人意識をもち、
(わたしたちの)国はある
(わたしたちの)天国=神はいる
(わたしたちの)財産はある
と考えてウクライナ侵略をはじめた。違法な悪事を主体的にしているのだ。

この主体性を、一部親露のヒトビトは見落とす。なぜならひとつには、
ロシアによる正当化工作をまるごと信じ、もうひとつには、ロシアは被害者なのだから侵略などしないと信じて。
そして、とうとう、ロシアではなく米国こそが戦争をはじめたとまで言い出す。

しかし、プーチンは主体的に戦争をはじめ、主体的に民間人を虐殺し、主体的に核をもしかしたら使う(これすらも偽旗だと言い出すヒトビトがいるだろう)。
そのように主体的だからこそ、悪賢さを尽くして必死に考えるので、うまくいけば、ウクライナを取り返せる。この呼吸が全く理解できないヒトビトがいる。

米国とホンモノの戦争をしろとは言わないし思わないが、今から米軍基地を急激に追い出すには、戦争するのと同じくらいの覚悟がいるだろう。
占領終了のころがチャンスだったかもしれないが、そのチャンスはのがし、パックスアメリカーナがはじまり、そのうちイマジンが歌われ始めた。
今頃になって、プーチンの数十万分の一の覚悟もなく日本人意識も低くなった世界市民が「殺す理由も死ぬ理由も無く」「みんながただ平和に生きている」
と歌いながら、米軍基地を追い出すことなどできるものか。

それでも、「自分は反米だから、自分は米軍基地を追い出そうとしているに違いない」と信じているのだろう。どうやって追い出すのか、
手順を考えたこともないくせに。

こういうのが洗脳なのだ。

中共を呼び込めば、中共が米国を追い出してくれるとでもおもっているのか。地政学的に見ても、日本は、米国が衰退しきっても最後の最後まで
自分からは出て行かない場所だ。中共と米国はともに日本を支配し、日本人とともにイマジンを歌うのだろう。
いったんそうなれば、日本は500年くらいはそのままなのではないか。人種的意味の「日本人」もいなくなるだろう。

無意識の中に巣くうプロパガンダから覚醒するのは、さぞかしむずかしかろうとおもう。
No.30
21ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。