• このエントリーをはてなブックマークに追加

りゃんさん のコメント

サウジアラビアでは、2029年のアジア大会(冬季)がおこなわれる。もうすぐだ。
スキー場もつくる。このスキー場は、大規模開発計画「NEOM」の一環ということらしい。

スキー場は大会までになんとしてもつくるだろうが、NEOM全体は、まあ、途方もないプロジェクトだ。
しかも人権的に問題があるらしい。

そこで出てくるのが中共だ。中共が投資し、多くの中共の労働者がはたらくのだろう。サウジは中共の国内事業のように、人民元で払うのだろう。
もとはたとえばサウジアラムコの社債などで中共がくれたカネだ。

なお、中共は建物をつくるのは大得意で、国内ではおもわずつくりすぎているくらいだ。

話はそれるが、わたしは中共についていろいろおもうが、なかでも、こういう開発計画には日本は絶対関係なくていいとおもう。
個人的にはそもそもこういうの、いらない。もちろんサウジが決めることだが。

しかし中共は、こういうなんとなくスジの悪そうな大規模開発プロジェクトのお財布を、これからも、求められるところでは世界中でやれば良いとおもう。
仮にうまくいかなくても、中共のおかげで現地の景気もよくなるし、現地にたいして損はない。中共サマサマだ。
そうやって徳を積めば、中共への支持が増してゆき、そのうち人民元は基軸通貨になれるのではないか。

たぶん。

話を戻すと、中共の側はわかるが、サウジの側の「サウジ石油の人民元決済導入」への強い動機はあるのだろうか。よく見えない。

「サウジ石油の人民元決済導入」の話は前からあるが、わたしは、少なくともいま現在は、サウジの俊英な皇太子が、中共の足下を見て、「サウジ石油の人民元決済導入」への対価をつり上げるだけつり上げて中共に売りこんでいるように感じる。今回の記事をよく読んでも、「サウジ石油の人民元決済導入」がすでに実現したという内容ではない。

もちろん、将来はわからないが、当分は、ほかの中東諸国も、サウジのやっているようにやるのではなかろうか。
No.11
21ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。