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りゃんさん のコメント

「中共」については、なしさんにわりと最近説明しています。それをご参照ください。そのときの説明と別の言い方をすると、「中華人民共和国」に近い意味ですが、「中国共産党の支配する」という意味がくわわっている、地政学的な意味に向けたことばとして使っています。

そのとき、「「ひとつの中国」というイデオロギー」を否定することを明確にする意味で、「中国」とは呼ばないということも説明したとおもいます。事情は台湾にとっても同じなので、台湾のことは「台湾」と呼びます。つまり台湾もまた「ひとつの中国」という意味では「中国」ではありません。広い意味では「台湾」も「中国」になろうとしています。広い意味の「中国」のなかに複数の国があるのは、歴史的にみてごく普通のことです。

なろうとしています、と書いたのは、歴史的に、台湾は、広い意味でも「中国」かというと、そうでもないからです。この説明は長くなるので今回はしません。ただ、将来的に、台湾が広い意味の「中国」になるかどうかは、はっきりしません。シンガポールなどと同じ、中国系のひとが多数すむが広い意味でも中国ではない国になるのかもしれません。

「中共」の使い方が独特であることは自覚しているので、意味に疑いがあれば、都度質問していただければとおもいます。

No.29
14ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。