• このエントリーをはてなブックマークに追加

中庸左派さん のコメント

 イランとロシアの間では銀行決済システムの関係性を強化することを進めていて、ペトロダラーを掘り崩そうとしているという。
 イランは核計画に関連して、長年制裁に直面しているが、それでも持ち堪え続けている。
 ロシアとイランが銀行間決済システムで連携すれば、ペトロダラー=基軸通貨に打撃を与えることができるという。何故なら、「世界の石油埋蔵量のほぼ4分の1と世界のガス埋蔵量の約40%が西側の銀行システムの外で取引される可能性がある」からだ。(Indian Punchline)

https://www.indianpunchline.com/the-west-sees-iran-in-a-new-way/

 一方、最近、イスラエルが、イラン中部イスファハンの軍需工場に対して無人機(ドローン)による攻撃を行ったとされる。
 ウクライナはこれを見て、ザマアミロみたいな反応をしているようだが、実際のところ、被害は軽微だったようだ。
 「間接的なウクライナ支援のアピールで米国の協力を取り付けようとした可能性がある。」(読売新聞1月31日)とのことで、攻撃はイスラエル側のポーズに過ぎないだけかもしれない。
 イスラエルとロシアには関係性を強化するメリットがあるという。「ロシアは今日、本格的な西アジアのアクターとなり、おそらく、ある意味で、イスラエルにとって米国よりも効果的な地域パートナーになっている. 米国の縮小は明白であり、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、エジプトなどの同盟国を活用する能力の低下は、イスラエルの利益に打撃を与える。 ネタニヤフが不在だったこの 18 か月の間に、ロシアとイランは、モスクワに対する西側の制裁のおかげで、困難な関係を準同盟に変えました。ネタニヤフは、ロシアを「消し去ろう」とする西側諸国の愚かさを感じている。 」(Indian Punchline)

 もともと「イスラエルにとって、ロシアはどの国とも似ていません。ロシア語を話す人は、イスラエルの人口の 15% を占めています。それはイスラエルの国内政治に影響力のある選挙区であり、ロシアのユダヤ人人口と親族関係にあります。ロシアのイスラエルへの投資は相当なものであり、ロシアの新興財閥がイスラエルを第二の故郷と見なしていたことは公然の秘密です。」(Indian Punchline)

「 ロシア外務省は、「中東と国際情勢全般の状況を一掃する」ため、イスラエルとの「建設的な協力の準備ができている」と述べた。」(Indian Punchline)

https://www.indianpunchline.com/with-eye-on-iran-netanyahu-wades-into-ukraine-war/

 イスラエルからすれば、ロシアとの関係性を基礎にして、イランが核兵器を手に入れることを阻止したいという思惑もあるのだろう。イスラエルとロシア、ロシアとイランの関係性は新しい中東の勢力均衡に繋がるのかもしれない。それを別の見方で言うなら、アメリカ抜きの新世界秩序というカンジであろうか?
No.2
21ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。