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りゃんさん のコメント

今回記事の文章の結論的な部分には、
【国の上に立つ覇権との闘いで、人々の最大の拠り所は、「国」を置いて他にない】
【人々のもっとも基本的で強力な共同体、「国」にこそ、皆が一体になり、心を一つに強大な覇権と闘い抜ける拠り所がある】
【本物の民主主義に基づく「自国第一」「国民第一」を勝ち取る】
とある。

大日本帝国の国粋主義イデオローグのことばとしてもおかしくない。書き手が誰だか知らないが。

しかし「国はない」という歌であるイマジンを歌う世界市民がこの考えについてこれるだろうか。米国の属国をやめて中共の属国になれると安易に考えているヒトビトにこの考えの意味がわかるのだろうか。

昭和天皇の開戦の詔勅すらどう評価していいかわからないヒトビトには無理か。

なお、この筆者は、別に「民主主義」を否定していない。「米国式民主主義」がダメで、「本物の民主主義」ならいいという議論だが、このあたりの分析力が甘いためにうまく表現できていない(本物の、などと言い出せばもうまともな議論にならない)。

それをさらに分析力の甘い読者が曲解してゆくのだろう。

露宇戦争を「専制vs民主」という図式でとらえ(これはウクライナ側の宣伝のせいだが)、この筆者にはロシア側に味方しようとするモーメントがはたらくから、「民主主義」を持ち出すのだが、言っていることは、グローバル資本が「開国」させるときに「民主主義」を持ち出してその国の被支配層をたきつける結果、「開国」した国はグローバル資本に支配されて「主権」を失うという、いつもながらの米国批判の議論にすぎない。この議論は正しいが、だからといって、別に露宇戦争におけるロシアが正しいわけではない。
No.11
20ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。