記事へ戻る りゃんさん のコメント りゃん 停戦するとしたら、どういうふうに落ち着くだろうか。 孫崎さんは、 ①東部地域の民族自決 ②ウクライナの中立化(NATO不加盟) を言っている。これをもとに考えてみる。 ただし、 ③ロシアがウクライナを好き放題に蹂躙した事実 を消すことはもうできない。 ②は③によりもうウクライナ国民が受け入れず無理だ。ウクライナはNATOの一国となり、核兵器もおかれることになるだろう。 ①は範囲を孫崎さんは明確に述べていないが、ドネツク・ルガンスクはロシア領ということで決着せざるをえないだろう。またクリミアは現実的にロシア領以外の決着では、かえって火種となるのは目に見えており、ウクライナ領になった経緯から考えても、ロシア領となるだろう。ドネツク・ルガンスク、クリミアについては、この条件以下では、ロシアが妥協することはないとおもわれる。 こういう決着をしたあと、さらに、ロシアが新ウクライナに決して手が出せないように、様々なしばりがおかれることになるだろう。そのようにできれば、テロのおきない戦後になるかもしれない。 この地域に安定が訪れたとして、新ウクライナはどうなるだろうか。わたしは、欧米の投資が増え、発展する中東欧地域のなかでも、もっとも発展する地域になる可能性があるとおもう。日本からの投資も増えるだろう。米国は、中共との関係を切ることはないだろうが、「いつでも中共にかわりうる工業地帯」「しかも親米」というカードを手に入れることになるだろう。そうなったとき、ヒトビトはネオコンの(悪)賢さが、暴力しかないロシアの相手ではなかったことに気づくのかもしれない。ロシアは外交とカネでウクライナを籠絡すべきだったのにできなかったことを数百年悔いることになるだろう。 No.15 21ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 中国外務省は24日12項目の和平案を発表。国家の主権を尊重、自国の安全のために他国を犠... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
りゃん 停戦するとしたら、どういうふうに落ち着くだろうか。 孫崎さんは、 ①東部地域の民族自決 ②ウクライナの中立化(NATO不加盟) を言っている。これをもとに考えてみる。 ただし、 ③ロシアがウクライナを好き放題に蹂躙した事実 を消すことはもうできない。 ②は③によりもうウクライナ国民が受け入れず無理だ。ウクライナはNATOの一国となり、核兵器もおかれることになるだろう。 ①は範囲を孫崎さんは明確に述べていないが、ドネツク・ルガンスクはロシア領ということで決着せざるをえないだろう。またクリミアは現実的にロシア領以外の決着では、かえって火種となるのは目に見えており、ウクライナ領になった経緯から考えても、ロシア領となるだろう。ドネツク・ルガンスク、クリミアについては、この条件以下では、ロシアが妥協することはないとおもわれる。 こういう決着をしたあと、さらに、ロシアが新ウクライナに決して手が出せないように、様々なしばりがおかれることになるだろう。そのようにできれば、テロのおきない戦後になるかもしれない。 この地域に安定が訪れたとして、新ウクライナはどうなるだろうか。わたしは、欧米の投資が増え、発展する中東欧地域のなかでも、もっとも発展する地域になる可能性があるとおもう。日本からの投資も増えるだろう。米国は、中共との関係を切ることはないだろうが、「いつでも中共にかわりうる工業地帯」「しかも親米」というカードを手に入れることになるだろう。そうなったとき、ヒトビトはネオコンの(悪)賢さが、暴力しかないロシアの相手ではなかったことに気づくのかもしれない。ロシアは外交とカネでウクライナを籠絡すべきだったのにできなかったことを数百年悔いることになるだろう。 No.15 21ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 中国外務省は24日12項目の和平案を発表。国家の主権を尊重、自国の安全のために他国を犠... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
孫崎さんは、
①東部地域の民族自決
②ウクライナの中立化(NATO不加盟)
を言っている。これをもとに考えてみる。
ただし、
③ロシアがウクライナを好き放題に蹂躙した事実
を消すことはもうできない。
②は③によりもうウクライナ国民が受け入れず無理だ。ウクライナはNATOの一国となり、核兵器もおかれることになるだろう。
①は範囲を孫崎さんは明確に述べていないが、ドネツク・ルガンスクはロシア領ということで決着せざるをえないだろう。またクリミアは現実的にロシア領以外の決着では、かえって火種となるのは目に見えており、ウクライナ領になった経緯から考えても、ロシア領となるだろう。ドネツク・ルガンスク、クリミアについては、この条件以下では、ロシアが妥協することはないとおもわれる。
こういう決着をしたあと、さらに、ロシアが新ウクライナに決して手が出せないように、様々なしばりがおかれることになるだろう。そのようにできれば、テロのおきない戦後になるかもしれない。
この地域に安定が訪れたとして、新ウクライナはどうなるだろうか。わたしは、欧米の投資が増え、発展する中東欧地域のなかでも、もっとも発展する地域になる可能性があるとおもう。日本からの投資も増えるだろう。米国は、中共との関係を切ることはないだろうが、「いつでも中共にかわりうる工業地帯」「しかも親米」というカードを手に入れることになるだろう。そうなったとき、ヒトビトはネオコンの(悪)賢さが、暴力しかないロシアの相手ではなかったことに気づくのかもしれない。ロシアは外交とカネでウクライナを籠絡すべきだったのにできなかったことを数百年悔いることになるだろう。
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