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中庸左派さん のコメント

>減産はロシアにとって追い風となる。

>減産は、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子がいかに米国の懸念よりもナショナリストのエネルギー政策をますます優先させているかを示した。

 実に愉快だ!

 といっては不謹慎だろうか?我が日本もインフレとは無縁ではないから。

 しかし、それでも、この減産の真の意図、意義を知ってか知らずか、ナショナリズムの問題やロシアを利するなどと矮小化して報じている西側主流権威筋メディアの蒙昧さを笑い飛ばしたくなる。

 減産! 非米側の合言葉。

 「アメリカの覇権主義に「パンチ」を食らわす」(A 'punch' to US hegemony)(環球時報)

 では、なかろうか。

https://www.globaltimes.cn/page/202304/1288500.shtml

 逆に、この背景を論じないメディアは、メディアと名乗る資格はない。世界の激動の変化、現実を報じないメディアに何の意味、価値があろうか?

 さて、この「革命的」(田中宇氏)出来事の中にあって、我が日本が独自の動きをしているという報道がある。

https://www.msn.com/ja-JP/news/world/japan-buys-russian-oil-above-abarrel-cap-breaking-with-us-allies-report/ar-AA19o4wo?ocid=sapphireappshare

「日本はロシアの石油を1バレル60ドル以上で購入し、米国の同盟国と決別」

「日本は、米国が承認した例外のおかげで、西側の同盟国と決別し、1 バレル 60 ドルの上限を超える ロシアの原油の購入を開始しました。」

「日本は自前の化石燃料をほとんど持っておらず、エネルギー需要の多くを輸入に頼っている。この依存性が、日本がウクライナをロシアに全面的に支援することに躊躇していることに大きく影響していると分析する人もいる。現在、日本は7カ国(G7)の中で唯一、ウクライナに兵器を提供している。ウォール・ジャーナル紙は、この譲歩にもかかわらず、ロシアの日本への天然ガス輸入量は比較的少なく、日本の供給量の10分の1程度で、ロシアの生産量の数分の1であると報じています。ロシアから日本への輸入のほとんどは、ロシア極東にあるサハリン2プロジェクトからのものである。」

 確かにこの間、日本はサハリン2の権益を手放さない選択をした。

 この件について、ZeroHedge
「ブラジルからバフムットへ、アメリカの力は弱まる」(2023.4.3)という記事で次のように評価している。

https://www.zerohedge.com/news/2023-04-03/brazil-bakhmut-american-power-wanes

「日本が米国主導の価格上限を超えてロシアの石油を購入する決定を下したことは、一部の米国同盟国でさえより独立性を高め、米国の利益に逆らうことを厭わないことを示しています。」

 私は、日本国民として、したたかな日本外交の成果を享受できるなら、益々愉快である。

 しかし、上記の「米国の同盟国と決別」という評価を頑迷な親米派はどうみるのだろうか?「アメリカ帝国様にたてつくなんて、トンデモナイ!」と狼狽激怒するのだろうか?

 感想を是非伺いたいものである。
No.2
18ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。