• このエントリーをはてなブックマークに追加

りゃんさん のコメント

孫崎さんが、ZeroHedge からの引用なんかここに載せるのか。まあだからどうだとは言わないけれど。
それに、最近の孫崎さんを見ていると、ぜんぜん不思議ではない。

内容について細かく言いたいこともあるけれど、主眼は、「この戦争はただちに止めなければならない」なので、主にそこに触れよう。

わたしは、戦争がはじまったとき、煎じ詰めれば「この戦争はただちに止めなければならない」という趣旨をここに書いていた。何度も書いた。

当時、それを書いたひとはほとんどいなかった。多くのヒトビトが、ロシアの攻撃になにやら興奮し、汗ばんでいる様子さえ伝わってきて、実に気持ち悪かった。プーチンの軍師気取りのヒトさえいた。孫崎さんも、戦争反対ではなかったとおもう。

これらのヒトビトは、そのとき、「この戦争はただちに止めなければならない」といわなかった。ヒトビトは戦争の継続を望んでいた。開戦当初は百歩譲るとしても、1ヶ月も経てば、現在の状況はある程度予測できたはずだ。

ほの暗い穴のなかに汚い舌が見える。

わたしは、あのとき十分戦争に反対したから、いまこの段階では反対しない。これからウクライナ側の反攻がはじまるといわれている。それがどういう結果になるかはわからないが、ウクライナの気がすむまでやればいいとおもう。

戦争がどうなろうと、どっちみち、ロシアは没落の未来しかないとわたしはおもっている。知的な働き盛りが数十万人国外流出した。ロシアの没落は、周辺諸国はうれしいだろう。中共だって周辺諸国のひとつだ。

「勝者」というなら、ここのヒトビトは、少なくとも勝者は米国ではないとおもっているはずだ。ふだん、あれほど、通貨がどうだ、インフレがこうだ、革命すらおこるぞとかいっているではないか。

では、「勝者」は中共なのか。しかし、それはまだ確定とはいえないし、それほど簡単なものでもないとおもっている。

中共の立場については、
「The ambassador, Fu Cong, said China was not on Russia’s side in the war in Ukraine. “‘No limit’ is nothing but rhetoric,” he said 」だそうだ。
https://www.nytimes.com/2023/04/05/world/europe/eu-china-embassador-russia-fu-cong.html

見出しだけでなく、内容も読むと、「Mr. Fu said that China had not provided military assistance to Russia, nor recognized its efforts to annex Ukrainian territories, including Crimea and the Donbas.」とあって、なかなかおもしろい。
ついでにこっちも。
https://twitter.com/GazetaRu/status/1643530359773036544

この大使が嘘つきでないなら、中共の姿勢は、習ープーチン会談のあとにわたしがおもったとおりだ、というかそれ以上だ。わたしの評価としては、中共は「勝者」になる第一歩は間違えないで進んでいる。しかしまだ第一歩だ。第二歩めは、習のウクライナ訪問だろうが、実現するだろうか。

ところで最後に質問。米国って、ベトナム戦争、アフガン戦争、それぞれ、どのくらい本気で戦争したのですかねえ。
No.21
18ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。