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中庸左派さん のコメント

>この大使が嘘つきでないなら、中共の姿勢は、習ープーチン会談のあとにわたしがおもったとおりだ、というかそれ以上だ。

 この大使のウソより、報道機関、西側の主流権威筋メディアは普通にウソをつく。

 だから、メディアは複数チェックしないと駄目。

「フー・コン大使は、ウクライナでの戦争で中国はロシアの味方ではないと述べた。"ノーリミット "はレトリックに過ぎない」と述べた。」これはNYTの記事。それ自体、マユツバ。疑ってかかる必要あり。

 このNYTの記事を下敷きにした「キエフポスト」の記事により、ファクトチェックしてみよう。

https://www.kyivpost.com/post/15438

「中国のフー・コン駐欧州連合(EU)大使は、中華人民共和国がウクライナとの戦争でロシアを支援したり、武器を提供したりしたことはないと強調した」

 これは、事実だろうし、従来からの中国の立場の説明に過ぎない。

「しかし、中国のEU大使は、中国は戦争でロシアの味方ではなかったと明言し、一部の人々は "いわゆる「ノーリミット」の友好関係があるので、これを意図的に誤解している "と述べた。さらに、「ノーリミット」という言葉は単なる美辞麗句に過ぎないとコメントした。」

 そりゃ、そうだね。仮に和平案を提案しているのに、ロシア寄りはあり得ない。常識的なハナシ。

「傅氏によると、中国はロシアに対していかなる軍事援助も行っておらず、ロシアがクリミアとドンバスを併合しようとしたことも認めていない。また、NATOの進駐に対するロシアの防衛主張を受け入れ、根本的な原因は西側の指導者が示唆するよりも複雑であるという考えから、北京は侵略を非難することを控えていると説明した。」

 ウクライナを交渉につかせるための発言なら、私もこういう。

「また、習主席がウクライナのVolodymyr Zelensky大統領に電話しなかったことについて、両国の間には頻繁に下級レベルの接触が存在し、習主席は非常に忙しいと弁明しました。"人々が大統領との電話会談にこだわっていることは知っている.習主席がゼレンスキーと話をしていないという事実は、中国がウクライナ問題でロシアの側にいるということを意味するものではない」と同大使は強調した。」

 ウクライナを無視しているわけではないよ、と。

 もともと、中国和平案自体、ロシア寄りではなかった。当たり前だが。仲介なのだから。中国は従来からの立場を繰り返しただけ。

 結論。小学生の引用は、我田引水に過ぎない。

 停戦後、交渉によりロシアは「武力」を背景に、ロシアの主張を押し切るだろう。「撤退」はない。それ以外には解決はない。それ以外に解決策があるなら、ロシアは特別軍事作戦を行っていない。私の想定だが、中国も同じ認識だろう。

 こういう認識、想定力がないのが日本のB層だろう。
No.28
18ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。