記事へ戻る 中庸左派さん のコメント 中庸左派 >プーチンとしては領土的野心という事ではなくて、ロシアの防衛、安全の確保という観点から行動を起こしていることと思います。 開戦時のプーチン演説を読めば、プーチンロシアに領土的野心がないことは、明白だったと考えている。 そして、「領土的野心」という邪推を前提とした、アメリカ帝国ら西側の経済制裁や武器支援は今や完全に裏目にでて、失敗に終わっている。 アメリカ帝国らの西側は、完全にロシアの意図を読み違え、ロシアの国力を侮って分析していた、ということに尽きる。 西側の主要な政治家の中では、領土的野心はないだろうと、プーチンロシアを評した発言は聞いた記憶がない。 安倍晋三の慧眼というべきだろう。 「領土的野心」という観点から、あいも変わらず、プーチンロシアを非難し、西側の「正義」が勝つ、と今だに信じている向きは、この日本にはまだ多数いるだろう。現実を見ない。誤った認識に基づいて物事に対処する。まさに日本は「バカの壁」により包囲されているようだ。 indian punchlineの2023 年 4 月 25 日の記事は「インドとロシアの関係における重要な瞬間」だった。 ロシアとインドの強固な経済的協力に関する内容。 https://www.indianpunchline.com/pivotal-moment-in-india-russia-relations/ 露印の二国間関係の話だが、これを読んだだけでも、世界のほとんどの国々が、ロシアの中に「領土的野心」を見出していないことは、読み取れる。 「二国間貿易額は450億ドルを超えています。ロシアが欧米に背を向け、ヨーロッパのパートナーに代わるアジアのパートナーにペダルを踏み始めるまでは考えられなかったことです。特に、パンデミック後の景気回復や、インフレに見舞われた欧米経済が不況に陥っている今、モディ政権はこの新しいチャンスをいち早く掴みました。 シベリアや極東の広大な鉱物資源、そして現代のエルドラドであるロシア北極圏への特別な特権的アクセスをインドが獲得する絶好の機会である。成長軌道に乗ったインドが、ロシアの資源産業にとって長期的な市場であることを示すという点で、ここには大きな相互補完性があるのです。 ロシアとインドの関係には矛盾がない。インドのアナリストの中には、ロシアが中国の「ジュニア・パートナー」になりつつあり、それがロシアとインドの相互信頼を損なっているという米国のプロパガンダを鸚鵡返しにしている人もいる。この悪口は、ロシアと中国がそれぞれ「文明国家」であり、歴史的に問題のある隣国であるという現実を考慮しない、誤った理解、あるいは意図的で作為的な歪曲から生じているのだ。 問題の核心は、ダイナミックなロシア・インド・中国(RIC)のトライアングルから相乗効果を生み出し、地域的・世界的に活動する外交政策に最適な外部環境を作り出すことに、インドの創意工夫があるということである。歴代のインド政府が育んできた中印関係に関する凝り固まった物語が障害となっている。とはいえ、それはモディ政権の遺産ではない。 ロシアは、中国、インドとの二国間関係が拡大・深化する中で、RICトライアングルに活気を与えることができる。モディ政権は、国益に焦点を当てた「脱イデオロギー」の外交政策を追求している。これは、世界秩序の変化に伴って予想されることであり、インドは自国の利益を最大化し、より大きな戦略的・安全保障的役割を担おうとしているからである。 しかし、基本的には、インドは民主化された多極化国際秩序におけるステークホルダーであることに変わりはない。ロシアはこのニュアンスを理解し、決して杓子定規な態度はとっていない。」 「現代のエルドラドであるロシア北極圏」、世界はロシアの真の姿を正当に見ている。 日本にとってロシアは隣国である。領土的野心などと、ありもしない妄想に凝り固まって、資源大国との協力をフイにするならば、その愚かな選択は必ずや日本の衰退を加速させることだろう。 No.7 18ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています ウクライナ問題に関する安倍元首相発言「ゼレンスキーが、NATO 不加盟、東部の 2州に高度な自... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
中庸左派 >プーチンとしては領土的野心という事ではなくて、ロシアの防衛、安全の確保という観点から行動を起こしていることと思います。 開戦時のプーチン演説を読めば、プーチンロシアに領土的野心がないことは、明白だったと考えている。 そして、「領土的野心」という邪推を前提とした、アメリカ帝国ら西側の経済制裁や武器支援は今や完全に裏目にでて、失敗に終わっている。 アメリカ帝国らの西側は、完全にロシアの意図を読み違え、ロシアの国力を侮って分析していた、ということに尽きる。 西側の主要な政治家の中では、領土的野心はないだろうと、プーチンロシアを評した発言は聞いた記憶がない。 安倍晋三の慧眼というべきだろう。 「領土的野心」という観点から、あいも変わらず、プーチンロシアを非難し、西側の「正義」が勝つ、と今だに信じている向きは、この日本にはまだ多数いるだろう。現実を見ない。誤った認識に基づいて物事に対処する。まさに日本は「バカの壁」により包囲されているようだ。 indian punchlineの2023 年 4 月 25 日の記事は「インドとロシアの関係における重要な瞬間」だった。 ロシアとインドの強固な経済的協力に関する内容。 https://www.indianpunchline.com/pivotal-moment-in-india-russia-relations/ 露印の二国間関係の話だが、これを読んだだけでも、世界のほとんどの国々が、ロシアの中に「領土的野心」を見出していないことは、読み取れる。 「二国間貿易額は450億ドルを超えています。ロシアが欧米に背を向け、ヨーロッパのパートナーに代わるアジアのパートナーにペダルを踏み始めるまでは考えられなかったことです。特に、パンデミック後の景気回復や、インフレに見舞われた欧米経済が不況に陥っている今、モディ政権はこの新しいチャンスをいち早く掴みました。 シベリアや極東の広大な鉱物資源、そして現代のエルドラドであるロシア北極圏への特別な特権的アクセスをインドが獲得する絶好の機会である。成長軌道に乗ったインドが、ロシアの資源産業にとって長期的な市場であることを示すという点で、ここには大きな相互補完性があるのです。 ロシアとインドの関係には矛盾がない。インドのアナリストの中には、ロシアが中国の「ジュニア・パートナー」になりつつあり、それがロシアとインドの相互信頼を損なっているという米国のプロパガンダを鸚鵡返しにしている人もいる。この悪口は、ロシアと中国がそれぞれ「文明国家」であり、歴史的に問題のある隣国であるという現実を考慮しない、誤った理解、あるいは意図的で作為的な歪曲から生じているのだ。 問題の核心は、ダイナミックなロシア・インド・中国(RIC)のトライアングルから相乗効果を生み出し、地域的・世界的に活動する外交政策に最適な外部環境を作り出すことに、インドの創意工夫があるということである。歴代のインド政府が育んできた中印関係に関する凝り固まった物語が障害となっている。とはいえ、それはモディ政権の遺産ではない。 ロシアは、中国、インドとの二国間関係が拡大・深化する中で、RICトライアングルに活気を与えることができる。モディ政権は、国益に焦点を当てた「脱イデオロギー」の外交政策を追求している。これは、世界秩序の変化に伴って予想されることであり、インドは自国の利益を最大化し、より大きな戦略的・安全保障的役割を担おうとしているからである。 しかし、基本的には、インドは民主化された多極化国際秩序におけるステークホルダーであることに変わりはない。ロシアはこのニュアンスを理解し、決して杓子定規な態度はとっていない。」 「現代のエルドラドであるロシア北極圏」、世界はロシアの真の姿を正当に見ている。 日本にとってロシアは隣国である。領土的野心などと、ありもしない妄想に凝り固まって、資源大国との協力をフイにするならば、その愚かな選択は必ずや日本の衰退を加速させることだろう。 No.7 18ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています ウクライナ問題に関する安倍元首相発言「ゼレンスキーが、NATO 不加盟、東部の 2州に高度な自... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
開戦時のプーチン演説を読めば、プーチンロシアに領土的野心がないことは、明白だったと考えている。
そして、「領土的野心」という邪推を前提とした、アメリカ帝国ら西側の経済制裁や武器支援は今や完全に裏目にでて、失敗に終わっている。
アメリカ帝国らの西側は、完全にロシアの意図を読み違え、ロシアの国力を侮って分析していた、ということに尽きる。
西側の主要な政治家の中では、領土的野心はないだろうと、プーチンロシアを評した発言は聞いた記憶がない。
安倍晋三の慧眼というべきだろう。
「領土的野心」という観点から、あいも変わらず、プーチンロシアを非難し、西側の「正義」が勝つ、と今だに信じている向きは、この日本にはまだ多数いるだろう。現実を見ない。誤った認識に基づいて物事に対処する。まさに日本は「バカの壁」により包囲されているようだ。
indian punchlineの2023 年 4 月 25 日の記事は「インドとロシアの関係における重要な瞬間」だった。
ロシアとインドの強固な経済的協力に関する内容。
https://www.indianpunchline.com/pivotal-moment-in-india-russia-relations/
露印の二国間関係の話だが、これを読んだだけでも、世界のほとんどの国々が、ロシアの中に「領土的野心」を見出していないことは、読み取れる。
「二国間貿易額は450億ドルを超えています。ロシアが欧米に背を向け、ヨーロッパのパートナーに代わるアジアのパートナーにペダルを踏み始めるまでは考えられなかったことです。特に、パンデミック後の景気回復や、インフレに見舞われた欧米経済が不況に陥っている今、モディ政権はこの新しいチャンスをいち早く掴みました。
シベリアや極東の広大な鉱物資源、そして現代のエルドラドであるロシア北極圏への特別な特権的アクセスをインドが獲得する絶好の機会である。成長軌道に乗ったインドが、ロシアの資源産業にとって長期的な市場であることを示すという点で、ここには大きな相互補完性があるのです。
ロシアとインドの関係には矛盾がない。インドのアナリストの中には、ロシアが中国の「ジュニア・パートナー」になりつつあり、それがロシアとインドの相互信頼を損なっているという米国のプロパガンダを鸚鵡返しにしている人もいる。この悪口は、ロシアと中国がそれぞれ「文明国家」であり、歴史的に問題のある隣国であるという現実を考慮しない、誤った理解、あるいは意図的で作為的な歪曲から生じているのだ。
問題の核心は、ダイナミックなロシア・インド・中国(RIC)のトライアングルから相乗効果を生み出し、地域的・世界的に活動する外交政策に最適な外部環境を作り出すことに、インドの創意工夫があるということである。歴代のインド政府が育んできた中印関係に関する凝り固まった物語が障害となっている。とはいえ、それはモディ政権の遺産ではない。
ロシアは、中国、インドとの二国間関係が拡大・深化する中で、RICトライアングルに活気を与えることができる。モディ政権は、国益に焦点を当てた「脱イデオロギー」の外交政策を追求している。これは、世界秩序の変化に伴って予想されることであり、インドは自国の利益を最大化し、より大きな戦略的・安全保障的役割を担おうとしているからである。
しかし、基本的には、インドは民主化された多極化国際秩序におけるステークホルダーであることに変わりはない。ロシアはこのニュアンスを理解し、決して杓子定規な態度はとっていない。」
「現代のエルドラドであるロシア北極圏」、世界はロシアの真の姿を正当に見ている。
日本にとってロシアは隣国である。領土的野心などと、ありもしない妄想に凝り固まって、資源大国との協力をフイにするならば、その愚かな選択は必ずや日本の衰退を加速させることだろう。
Post