記事へ戻る 中庸左派さん のコメント 中庸左派 >従来の覇権国家と台頭する新興国家間で、 戦争が不可避な状態にまで対立する現象を指す 現状の世界を見るなら、当然、私は中国とアメリカ帝国の対立を思い浮かべる。 では、有り得べきシナリオはどんな形が良いか?勿論、戦争も、戦争に巻き込まれることもゴメンである。 私が世界を見る上での「切り口」は、まず①アメリカ帝国の覇権衰退が望ましい、である。何故なら、アメリカ帝国は世界一好戦的な国家であるから。戦争を繰り返しては、または他国政権転覆を繰り返しては、覇権維持をしてきたのは明白な事実だ。最近は台湾有事は日本有事などと、根拠不明な軍事危機の扇動がまかり通っている。しかし、なんのことはない、台湾有事など、日本にはなんの関係もないのに、アメリカ帝国の軍事介入により、有事に巻き込まれるという意味でしかない。だとするなら、問題はアメリカ帝国の介入主義である。 ②中露等の新興大国の台頭が望ましい。アメリカ帝国やその属国らによる、独善的世界観、即ち「法の支配、民主主義、人権」イデオロギーも含めて、西欧的世界観をリセットする新たな価値観の創出が必要だ。多様な価値観の相互承認により、新たなチェックアンドバランスに期待したい。実際、西欧的価値観を押し付けるだけで、世界が平和で安定した秩序形成ができたかといえば、そうとは言えないないだろう。西欧的世界観が、結局形を変えた新植民地主義であり、収奪のシステムでしかなかった、という見方は厳然と存在する。 そのことが、ロシアの特別軍事作戦に対するアメリカ帝国等西側諸国による制裁への非協力となって現れている。世界中がアメリカ帝国等西側に冷めた眼差しを向けるようになった。 一方、政治経済の分野での中露の台頭は目覚ましいものがある。中露ともに科学技術の上でも、資源大国としても十分世界をリードする資格がある。 以上、①②の切り口で私は世界を見るようにしているが、これは日本にとっても望ましい未来をもたらすと信じている。なにより、アメリカ帝国の覇権低下は世界の戦争リスクを低下させると考えられるからである。 そこで、①について、さらに理想的なシナリオを考えてみると、③アメリカ帝国が自滅することが望ましい、である。実際、今、アメリカ帝国の政治を牛耳るのは民主党を簒奪した軍産複合体であろう。対するトランプ派の一国主義との間でアメリカ帝国も内紛状態であろう。その対立が激化すればするほど、アメリカ帝国内政が自壊するのではないか?トランプが政権に返り咲けば、介入主義から内向きに転換するのではないか?また、昨今アメリカ帝国経済の金融崩壊の兆候が強まっている。つい最近の米地銀破綻は、リーマンショック以後最大だという。ドル覇権を良いことに、ご都合主義的にドルを刷りまくり、インフレとなれば利上げして、世界の為替を不安定にする。既に財政破綻並みであるのに、世界中からドルがアメリカ帝国に還流する。これはやはり歪んでいる。ドルが信認されるのはおかしい。アメリカ帝国の金融危機の再燃は、世界中がそんな眼差しをアメリカ帝国に向けているからこそ、鎮火できないからではないか? このようにアメリカ帝国の自壊、自滅の兆候はチラホラ見えてきている。アメリカ帝国が暴発するより、自滅、自滅は望ましいシナリオだ。 勿論、アメリカ帝国の自滅に巻き込まれ、日本も大波をかぶらないことは大事だと考えている。 しかし、トゥキディデスの罠を回避するためには、アメリカ帝国の自滅はもっとも望ましいと考えている。 No.2 19ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています トゥキディデスの罠―従来の 覇権 国家と台頭する新興国家間で、 戦争 が不可避な状態にまで対... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
中庸左派 >従来の覇権国家と台頭する新興国家間で、 戦争が不可避な状態にまで対立する現象を指す 現状の世界を見るなら、当然、私は中国とアメリカ帝国の対立を思い浮かべる。 では、有り得べきシナリオはどんな形が良いか?勿論、戦争も、戦争に巻き込まれることもゴメンである。 私が世界を見る上での「切り口」は、まず①アメリカ帝国の覇権衰退が望ましい、である。何故なら、アメリカ帝国は世界一好戦的な国家であるから。戦争を繰り返しては、または他国政権転覆を繰り返しては、覇権維持をしてきたのは明白な事実だ。最近は台湾有事は日本有事などと、根拠不明な軍事危機の扇動がまかり通っている。しかし、なんのことはない、台湾有事など、日本にはなんの関係もないのに、アメリカ帝国の軍事介入により、有事に巻き込まれるという意味でしかない。だとするなら、問題はアメリカ帝国の介入主義である。 ②中露等の新興大国の台頭が望ましい。アメリカ帝国やその属国らによる、独善的世界観、即ち「法の支配、民主主義、人権」イデオロギーも含めて、西欧的世界観をリセットする新たな価値観の創出が必要だ。多様な価値観の相互承認により、新たなチェックアンドバランスに期待したい。実際、西欧的価値観を押し付けるだけで、世界が平和で安定した秩序形成ができたかといえば、そうとは言えないないだろう。西欧的世界観が、結局形を変えた新植民地主義であり、収奪のシステムでしかなかった、という見方は厳然と存在する。 そのことが、ロシアの特別軍事作戦に対するアメリカ帝国等西側諸国による制裁への非協力となって現れている。世界中がアメリカ帝国等西側に冷めた眼差しを向けるようになった。 一方、政治経済の分野での中露の台頭は目覚ましいものがある。中露ともに科学技術の上でも、資源大国としても十分世界をリードする資格がある。 以上、①②の切り口で私は世界を見るようにしているが、これは日本にとっても望ましい未来をもたらすと信じている。なにより、アメリカ帝国の覇権低下は世界の戦争リスクを低下させると考えられるからである。 そこで、①について、さらに理想的なシナリオを考えてみると、③アメリカ帝国が自滅することが望ましい、である。実際、今、アメリカ帝国の政治を牛耳るのは民主党を簒奪した軍産複合体であろう。対するトランプ派の一国主義との間でアメリカ帝国も内紛状態であろう。その対立が激化すればするほど、アメリカ帝国内政が自壊するのではないか?トランプが政権に返り咲けば、介入主義から内向きに転換するのではないか?また、昨今アメリカ帝国経済の金融崩壊の兆候が強まっている。つい最近の米地銀破綻は、リーマンショック以後最大だという。ドル覇権を良いことに、ご都合主義的にドルを刷りまくり、インフレとなれば利上げして、世界の為替を不安定にする。既に財政破綻並みであるのに、世界中からドルがアメリカ帝国に還流する。これはやはり歪んでいる。ドルが信認されるのはおかしい。アメリカ帝国の金融危機の再燃は、世界中がそんな眼差しをアメリカ帝国に向けているからこそ、鎮火できないからではないか? このようにアメリカ帝国の自壊、自滅の兆候はチラホラ見えてきている。アメリカ帝国が暴発するより、自滅、自滅は望ましいシナリオだ。 勿論、アメリカ帝国の自滅に巻き込まれ、日本も大波をかぶらないことは大事だと考えている。 しかし、トゥキディデスの罠を回避するためには、アメリカ帝国の自滅はもっとも望ましいと考えている。 No.2 19ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています トゥキディデスの罠―従来の 覇権 国家と台頭する新興国家間で、 戦争 が不可避な状態にまで対... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
現状の世界を見るなら、当然、私は中国とアメリカ帝国の対立を思い浮かべる。
では、有り得べきシナリオはどんな形が良いか?勿論、戦争も、戦争に巻き込まれることもゴメンである。
私が世界を見る上での「切り口」は、まず①アメリカ帝国の覇権衰退が望ましい、である。何故なら、アメリカ帝国は世界一好戦的な国家であるから。戦争を繰り返しては、または他国政権転覆を繰り返しては、覇権維持をしてきたのは明白な事実だ。最近は台湾有事は日本有事などと、根拠不明な軍事危機の扇動がまかり通っている。しかし、なんのことはない、台湾有事など、日本にはなんの関係もないのに、アメリカ帝国の軍事介入により、有事に巻き込まれるという意味でしかない。だとするなら、問題はアメリカ帝国の介入主義である。
②中露等の新興大国の台頭が望ましい。アメリカ帝国やその属国らによる、独善的世界観、即ち「法の支配、民主主義、人権」イデオロギーも含めて、西欧的世界観をリセットする新たな価値観の創出が必要だ。多様な価値観の相互承認により、新たなチェックアンドバランスに期待したい。実際、西欧的価値観を押し付けるだけで、世界が平和で安定した秩序形成ができたかといえば、そうとは言えないないだろう。西欧的世界観が、結局形を変えた新植民地主義であり、収奪のシステムでしかなかった、という見方は厳然と存在する。
そのことが、ロシアの特別軍事作戦に対するアメリカ帝国等西側諸国による制裁への非協力となって現れている。世界中がアメリカ帝国等西側に冷めた眼差しを向けるようになった。
一方、政治経済の分野での中露の台頭は目覚ましいものがある。中露ともに科学技術の上でも、資源大国としても十分世界をリードする資格がある。
以上、①②の切り口で私は世界を見るようにしているが、これは日本にとっても望ましい未来をもたらすと信じている。なにより、アメリカ帝国の覇権低下は世界の戦争リスクを低下させると考えられるからである。
そこで、①について、さらに理想的なシナリオを考えてみると、③アメリカ帝国が自滅することが望ましい、である。実際、今、アメリカ帝国の政治を牛耳るのは民主党を簒奪した軍産複合体であろう。対するトランプ派の一国主義との間でアメリカ帝国も内紛状態であろう。その対立が激化すればするほど、アメリカ帝国内政が自壊するのではないか?トランプが政権に返り咲けば、介入主義から内向きに転換するのではないか?また、昨今アメリカ帝国経済の金融崩壊の兆候が強まっている。つい最近の米地銀破綻は、リーマンショック以後最大だという。ドル覇権を良いことに、ご都合主義的にドルを刷りまくり、インフレとなれば利上げして、世界の為替を不安定にする。既に財政破綻並みであるのに、世界中からドルがアメリカ帝国に還流する。これはやはり歪んでいる。ドルが信認されるのはおかしい。アメリカ帝国の金融危機の再燃は、世界中がそんな眼差しをアメリカ帝国に向けているからこそ、鎮火できないからではないか?
このようにアメリカ帝国の自壊、自滅の兆候はチラホラ見えてきている。アメリカ帝国が暴発するより、自滅、自滅は望ましいシナリオだ。
勿論、アメリカ帝国の自滅に巻き込まれ、日本も大波をかぶらないことは大事だと考えている。
しかし、トゥキディデスの罠を回避するためには、アメリカ帝国の自滅はもっとも望ましいと考えている。
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