記事へ戻る changeさん のコメント change 今日のヤフーニュースを見ていると、クリミヤ戦争のスタートは2014年ではなく、3年前にさかのぼるようだ。 クリントン元大統領が5月4日にニューヨークで講演をしているが、その内容は衝撃的である。 <クリントン元大統領の衝撃的告白、実は「プーチンの野望」を10年前(2011年)に知っていた> 1994年ロシア、米国、英国が結んだ「ブタベスト覚書」=「ウクライナが核を放棄する代わりに米英ロの3か国がウクライナの主権と領土の安全を保障した協定」に対し、プーチンが覚書を破棄することをクリントンは知っていたという驚愕的事実である。 クリントン氏にプーチン氏は「2014年侵攻の3年前に自分はブタベスト覚書に合意していない」といった。 彼があなたと英国のメージャー氏の3氏で合意したのは知っている。だが、彼はこの覚書を国会に通していない。我々にも極端な民族主義者がいる。私は賛成も反対もしていない。私は覚書に縛られていない。 驚くことに「ブタベスト覚書」には違反した場合は、3か国で協議するとだけ記載されているに過ぎない。具体的罰則にふれていないのである。 形式的な覚書に過ぎないないうえに、プーチン氏の野心に対する米国の対処は真正面から向き合っておらず、付け焼刃的対処であり、ウクライナにとっては悲劇的現象が米ロによって繰り広げられ、クリミヤから今回の侵略戦争につながっているといえる。 この戦争が停戦に至っても、ウクライナが米国に対して強い姿勢を示すとは思えないが、相手が侵略を示唆していても伝えないということがあり得るという事例をクリントン氏が明らかにしたということでしょう。 当時クリントン氏が明らかにしても国際社会の中でウクライナが核を持ちえたかどうかは分からない。財政的に逼迫していれば目先の覚書に同意するしかなかったかもしれない。 No.11 18ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 青灯社原稿;考える視点:レーガンのゴルバチョフへの問い「地球が火星人の侵攻を受けたら、... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
change 今日のヤフーニュースを見ていると、クリミヤ戦争のスタートは2014年ではなく、3年前にさかのぼるようだ。 クリントン元大統領が5月4日にニューヨークで講演をしているが、その内容は衝撃的である。 <クリントン元大統領の衝撃的告白、実は「プーチンの野望」を10年前(2011年)に知っていた> 1994年ロシア、米国、英国が結んだ「ブタベスト覚書」=「ウクライナが核を放棄する代わりに米英ロの3か国がウクライナの主権と領土の安全を保障した協定」に対し、プーチンが覚書を破棄することをクリントンは知っていたという驚愕的事実である。 クリントン氏にプーチン氏は「2014年侵攻の3年前に自分はブタベスト覚書に合意していない」といった。 彼があなたと英国のメージャー氏の3氏で合意したのは知っている。だが、彼はこの覚書を国会に通していない。我々にも極端な民族主義者がいる。私は賛成も反対もしていない。私は覚書に縛られていない。 驚くことに「ブタベスト覚書」には違反した場合は、3か国で協議するとだけ記載されているに過ぎない。具体的罰則にふれていないのである。 形式的な覚書に過ぎないないうえに、プーチン氏の野心に対する米国の対処は真正面から向き合っておらず、付け焼刃的対処であり、ウクライナにとっては悲劇的現象が米ロによって繰り広げられ、クリミヤから今回の侵略戦争につながっているといえる。 この戦争が停戦に至っても、ウクライナが米国に対して強い姿勢を示すとは思えないが、相手が侵略を示唆していても伝えないということがあり得るという事例をクリントン氏が明らかにしたということでしょう。 当時クリントン氏が明らかにしても国際社会の中でウクライナが核を持ちえたかどうかは分からない。財政的に逼迫していれば目先の覚書に同意するしかなかったかもしれない。 No.11 18ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 青灯社原稿;考える視点:レーガンのゴルバチョフへの問い「地球が火星人の侵攻を受けたら、... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
クリントン元大統領が5月4日にニューヨークで講演をしているが、その内容は衝撃的である。
<クリントン元大統領の衝撃的告白、実は「プーチンの野望」を10年前(2011年)に知っていた>
1994年ロシア、米国、英国が結んだ「ブタベスト覚書」=「ウクライナが核を放棄する代わりに米英ロの3か国がウクライナの主権と領土の安全を保障した協定」に対し、プーチンが覚書を破棄することをクリントンは知っていたという驚愕的事実である。
クリントン氏にプーチン氏は「2014年侵攻の3年前に自分はブタベスト覚書に合意していない」といった。
彼があなたと英国のメージャー氏の3氏で合意したのは知っている。だが、彼はこの覚書を国会に通していない。我々にも極端な民族主義者がいる。私は賛成も反対もしていない。私は覚書に縛られていない。
驚くことに「ブタベスト覚書」には違反した場合は、3か国で協議するとだけ記載されているに過ぎない。具体的罰則にふれていないのである。
形式的な覚書に過ぎないないうえに、プーチン氏の野心に対する米国の対処は真正面から向き合っておらず、付け焼刃的対処であり、ウクライナにとっては悲劇的現象が米ロによって繰り広げられ、クリミヤから今回の侵略戦争につながっているといえる。
この戦争が停戦に至っても、ウクライナが米国に対して強い姿勢を示すとは思えないが、相手が侵略を示唆していても伝えないということがあり得るという事例をクリントン氏が明らかにしたということでしょう。
当時クリントン氏が明らかにしても国際社会の中でウクライナが核を持ちえたかどうかは分からない。財政的に逼迫していれば目先の覚書に同意するしかなかったかもしれない。
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