• このエントリーをはてなブックマークに追加

p_fさん のコメント

userPhoto
p_f
RT 30 May, 2023

サウジの外貨準備高が急減、13年ぶりの低水準に-データで判明
https://www.rt.com/business/577082-saudi-foreign-reserves-plunge/

石油収入の支出に対する政府の考え方が変わったことが、この落ち込みの原因かもしれない-

サウジアラビアの外貨準備高が先月、13年ぶりの低水準に急落したことが、サウジ中央銀行(SAMA)が日曜日に発表した報告書から明らかになった。

この数字によると、4月のサウジの対外純資産は1兆5380億リヤル(4100億ドル)に減少し、3月から88億ドル減少した。これは5カ月連続の減少であり、2019年初頭から最も長い連続減少を記録したことになる。埋蔵金は現在、2014年8月に約7370億ドルと史上最高値を記録して以来44%以上減少しており、2010年4月に4180億ドルまで減少して以来の最低水準にある。

Bloombergの取材に応じたアナリストによると、最近の純準備金の減少は、政府による準備金への注入量の減少と重なったという。

カイロに拠点を置く投資銀行EFG Hermesのマクロ経済リサーチ責任者であるモハメド・アブ・バシャ氏は、「SAMAの外貨準備高の減少は、SAMAへの政府預金の減少と並行して起こった」と同メディアに語っている。

世界最大の石油輸出国であるサウジアラビアは、伝統的に原油販売から得られる利益に依存しており、その資金の大部分を準備基金に預けていた。しかし、昨年、政府は国家支出と石油収入の「切り離し」を公約に掲げ、財務委員会がその配分を決定するまで、これらの資金を経常収支に計上することを希望している。原油価格の高騰により、サウジアラビアの昨年の石油収入はほぼ過去最高の3260億ドルに達し、政府はほぼ10年ぶりに277億ドルの財政黒字となった。

また、政府は財政を守るため、経済生産高に占める埋蔵量の割合に下限と上限を設定した。モハメド・アル=ジャダーン財務相によると、この政策変更により、政府は石油収入を中央銀行の金庫に入れるか、政府系ファンドに移すか、石油販売から経済の多様化を図るためのプロジェクトに投資するかを決定できるようになったという。

しかし、専門家は、リヤルの1ドル=3.75円のペッグ制を維持するためには外貨準備が重要であると指摘している。とはいえ、金曜日の12ヶ月先物の為替レートは3.7505であり、トレーダーは現在、ペッグは強固であると考えている。

 *

何やら日本と好対照なサウジの動きである。「米国と心中するつもりはない」「脱・石油ドル本位制の道を探る」との意思表示にも見える。
No.5
18ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。