RT 3 Jun, 2023

ショルツ、彼自身の党主催の集会で「戦争屋」の烙印を押される
https://www.rt.com/news/577424-scholz-branded-warmonger-rally-germany/

ドイツ首相、ウクライナ政策でブーイングと罵声を浴びる－

ドイツのオラフ・ショルツ首相は、金曜日に彼自身の社会民主党（SPD）が主催した「欧州・フェスティバル」で、冷たい歓迎を受けた。ショルツ氏は、ベルリン近郊のドイツ・ブランデンブルク州のファルケンゼーという町で開催されたフェスティバルで演説しようとしたところ、ブーイングと口笛を浴びせかけられた。

動画配信サービス「Ruptly」が公開した映像には、イベントの参加者がショルツ氏を「国民の裏切り者」「戦争屋」と批判している様子が映し出されている。首相に声援を送る支持者は殆どいない。また、「嘘つき」「盗賊」と叫びながら、「武器なき平和」を要求し、ショルツに「消えろ」と迫るグループの声も聞こえてきた。

ドイツのタブロイド紙「ビルト」によると、首相を批判する人たちの中には、同国の右翼シーンに関連する人もおり、ロシアや反ワクチン運動のシンボルが描かれた服を着ていたという。

ショルツ氏は、冷ややかな歓迎を受ける中、ウクライナでの軍事作戦を命じたロシアのプーチン大統領は「戦争屋」であると主張し、政府の政策を擁護した。また、批判者を「口だけ番長」と断じ、「もし彼らに『分別』があれば、自分ではなくロシアの指導部を批判するだろう」と付け加えた。

首相を支持したのはブランデンブルク州のディートマール・ヴォイドケ首相で、彼はこのデモは「赤の広場にあるべきものだ」と発言した。SPDのメンバーであるWoidke氏は、デモ参加者に対し、集会で「口論」が許されたのは「民主主義」と「自由」のおかげであると述べた。

5月に発表されたYouGovの調査では、殆どのドイツ人がキエフとモスクワの和平交渉に好意的であることが示唆された。また、54％もの回答者が、ウクライナのNATO加盟の可能性に反対していた。

ドイツ国民はまた、紛争を通じてベルリンがキエフに提供した大規模な軍事支援に警戒心を抱いているようだ。2月の調査では、ドイツ国民の約3分の2がキエフに戦闘機を提供することに反対した。2022年12月、YouGovの世論調査では、45％がドイツのレオパルト2戦車をウクライナに送ることに反対していた。

また、多くのドイツの著名人や公人がショルツに2通の公開書簡を送り、その中でベルリンに対し、ウクライナ軍への武器供与を止め、代わりに平和的手段による停戦を実現することに注力するよう求めている。