1 大統領選挙の世論動向
(1)共和党内支持率(直近、5月25日RCP各所調査平均値
トランプ51.2%、デサンティス22.4%, ヘイリー4, 4ペンス 3.8,スコット1.6
(2)民主党内支持率 RCP各所調査平均値
バイデン59.3%、ケネディ16.8%
(注:ケネディが急速に支持を伸ばす。
バイデンの肉体的、知的劣化が著しい
(2)バイデンの職務への評価 各所調査平均値
支持41.4%、不支持55.6
2論評:だまされるな– トランプ大統領の出馬はますます勢いを増している(ガーディアン)Don’t be fooled – Trump’s presidential run is gaining more and more momentum(Guardian)
共和党の勢力は拡大し、第45代大統領(トランプ)の主導権は依然として保たれている。フロリダ州知事デサンティスもその任務に不適格
コメント
コメントを書く米国の政治はカオスですね。これは政治が市場になって久しいことから必然的に起こる結果です。
市場は本来財の交換の場なんですが、政治の場が青果市場や魚市場ごときになってしまっているのです。
中国とロシアはそこから生み出される米国の政策の私利私欲性を非難して妥協しません。
ケネデイーもその私利私欲を激しく糾弾してます。でも、彼が米国民大半の支持を得ることは出来ないでしょう。米国人全体が私利私欲という腐敗菌に冒されているからです。
トランプは不良ですけど、国粋主義者です。米国は一部のジャーナリストからナショナリストと呼ばれてます。米国の支配層がWEFやWHOを崇めるのとシンクロする米政治集団、所謂グローバリストをトランプは蔑視して一歩も退かないからそう呼ぶのでしょうか。
続く
>>4
続き
トランプが激しく非難するように米国の選挙はRIGされてます。これは米国の政治プロでは公理です。しかし、RIGと言っても、万能ではありません。トランプがバイデンの得票を圧倒的に上回ることが出来れば、ひっくり返すことは危険だと言われてます。
バイデンが勝とうがトランプが勝とうが、米帝国主義は根本的に改変されるでしょう。
自民党はもうそろそろ中露に対して微笑を向けるべく鏡を見て表情作りのお勉強を始めた方が宜しいかと私は思います。
米国の大統領選は、ほとんど興味がない。
独立独歩型が好ましいか、それとも共同連携型が好ましいか、と言うことには関心が大きい。
人口が多く領土も大きく、軍事的にも経済的な国は発言力が強くなる独立独歩型を選択したくなるのでしょう。
中小国のことと考えれば、様々な制限を設定した共同連携型が好ましい。
トランプ型が専制国には好ましいが、専制国でも国の規模が小さい国にとっては、力で対抗してくる相手にすると劣勢になる事を否定できない。
民主的に話し合いで進む社会が理想であり望ましいのではないか。力のあるものがより強くなり、力のないものがより弱くなる独立独歩型は好ましいとは思わない。
>共和党の勢力は拡大し、第45代大統領(トランプ)の主導権は依然として保たれている。フロリダ州知事デサンティスもその任務に不適格であることを証明した。数字で見ると、デサンティス氏は全国的にもフロリダ州でもトランプ氏に後れを取っている。
巨視的に見るなら、アメリカ帝国大統領選により世界の新たな潮流が明白になるのではないか、と期待している。
勿論、それはバイデンネオコン軍産複合体政権が葬られることを期待しているのである。
「2024年の大統領選は、ネオコン策のバイデンと、覇権放棄のトランプとの一騎打ちになりそうだ。」とは田中宇氏の予想である。(「トランプの返り咲き」2023年5月31日)
https://tanakanews.com/230531uspol.htm
要は、アメリカ帝国の覇権の行方を方向付ける争いとなるのだろう。
既にアメリカ帝国の覇権は崩壊の過程にあり、多極世界に向けた奔流は押し止めることは不可能という見方がある。
私自身も、その見方に与するものである。
それで、直近のアメリカ帝国の悪あがき(覇権維持策)の状況を見てみる。
ウクライナを舞台にしたアメリカ帝国NATOの代理戦争。
どうやらウクライナ反攻は政治的ショー以上のものではなさそうだ。
Moon Of Alabamaの6月5日は「ウクライナの反攻が開始された」と題して記事を書いている。
「かねてから予告されていたウクライナの反攻が開始されました。これまでにない新しいウクライナの部隊が前線に登場した。
この攻撃は、ウクライナが「西側」のスポンサーからの圧力により、政治的な理由で開始したものである。軍事的に成功する可能性は低いが、ウクライナの軍事力の残りを食い潰すことになる。
攻撃は前線のあちこちで起こった。北はベルゴグラード方面、東は東部、そして最も勢いのあるのは南部である。今のところ、どの攻撃もほとんど成功していない。
ロシア国防省の日報によると、この24時間でウクライナ側が失ったものは、兵士910人、戦車16台、装甲戦闘車/歩兵戦闘車33台、トラック30台ほどである。
これまでのところ、ロシア軍の最も前方の陣地のみが攻撃されている。その背後には2〜3個の組織的な防衛線がある。ロシア軍は必要に応じていつでも後退し、砲兵と空軍が迫り来る敵を破壊することができる。」
また元スウェーデン軍将校のツイートを引用している。
https://twitter.com/MikaelValterss1/status/1665646597688946692
「6月4日、UkrAFは南部戦線での攻撃作戦を拡大したが、長期的な成功を収めるには損失が大きすぎる。初期の作戦は主に小隊および中隊規模の戦闘集団による偵察であった。昨日のウクライナ軍は大隊規模の戦闘集団のようだった。ロシア国防省によると、UkrAFの8大隊はマラ・トクマチカの南東部(1)、ヴレミフカの突出部(2)、ヴフレダルの東でヴェリコノヴォセロフカに向かう攻撃作戦(3)に参加した。戦闘は熾烈を極めたが、主にロシアの激しい砲撃と空襲により、ほとんどの場所でウクライナ軍は追い返された。いくつかの場所では、UkrAF は数百メートルの撮影に成功しました。
...
[ロシアの数字が真実なら]ウクライナの反撃の見通しは非常に暗い。これは、UkrAF部隊の集中、弾薬、燃料貯蔵庫に対する現在進行中のロシアの激しい空軍と砲撃を考慮に入れていないとしてもだ。
KIAとWIAの損失が1000人を超えたことは、4000人のウクライナ旅団が人員の少なくとも25パーセントを失ったことを意味する。旅団が使えなくなる寸前だ。このような損失を抱えて 2 日間戦闘を続ければ、旅団の戦闘能力は破壊されてしまうでしょう。このような損失が24日間あれば、事実上、UkrAFが反撃のために集めた12旅団全体が壊滅することになる。約12個の旅団、25,000のKIA/WIA、250台の戦車、1000台のIFV/APCの損失により、UkrAFが過去6ヶ月間に構築した戦略的備蓄はすべて消滅することになる。その代わりに、ウクライナ側は場所によってはおそらく10km、より一般的には南部戦線の半分に沿って2〜3km前進できたはずだ。
もう一度言いますが、もしロシアの主張が真実であれば、RuAFは安堵し、UkrAFは6月4日の南部戦線での戦闘結果を非常に心配しているはずです。」
加えて、MoAの著者は「私は、ロシア軍がウクライナの攻撃を放置して、弱体化したウクライナの防衛に対して独自の大規模攻撃を開始するのではないかと強く疑っている。」とまで書いている。
アメリカ帝国らNATOの敗北はほぼ確定だろう。
SCO、BRICs、サウジアラビアのアメリカ帝国からの離反、アメリカ帝国らの金融不安、ドル覇権の切り崩し等など、アメリカ帝国の覇権崩壊の兆候はいくつも認められる。
そうなると、やはり問題と言わざるを得ないのは、日本における対米論調の十年一日の如き思考停止である。
日本の主流権威筋メディアにおいて、トランプ対バイデンの闘いを、覇権放棄派対軍産複合体ネオコン覇権固執派の闘いという切り口で分析している報道を見たことがない。
多極化というキーワードや切り口で見ると、スッキリ見えてくる現実があると思われるが、日本の主流権威筋メディアを通じると、曇りガラスの窓から外を眺めるようだ。
アメリカ帝国の覇権崩壊が日本にどのような影響を与えるか、その時日本はどう生きるべきか?そんな切り口で国際情勢を分析する論調があっても良いはずだ。
しかし、日本の言論空間はあくまでパックスアメリカーナを前提にしているかのようだ。永遠の覇権がありえないのは歴史が教えるところである。
2024年のアメリカ帝国大統領選が、覇権放棄対覇権維持の決戦となり、もしも覇権放棄がアメリカの世界戦略となったとしたら、突然日本はユメから覚めて、ただ取り残されるのだろうか?
>>8
トランプ対バイデンの構図を、覇権放棄対覇権維持とお考えなら
それはどうかと思います。
それまで比較的良好だった米中関係を難癖つけてぶち壊して現在の危機的状況を
作り出したのはだれかということを忘れてはなりません。
米国が覇権を放棄してもよいなどとトランプは言っていませんし考えてもいませんよ。
そのために米国がたくさんのカネを使わせられるのはイヤだというだけです。
同盟国からもっとたかろうと。
それが、make america great again の正体です。
ですからあまり、トランプ勝利などを祈らない方がよいと思います。
彼はとても危険な男だと思います。
レイシズムの裏打ちがあるから対中国に関してはとくに。
米国の覇権喪失は外的条件の変化によって強制的に,,,のほかはなく
トランプがそれをしてくれるかも、などと夢を見るのはどうでしょう。
>>9
>それまで比較的良好だった米中関係を難癖つけてぶち壊して現在の危機的状況を作り出したのはだれかということを忘れてはなりません。
確かに、中国敵視ではトランプも変わりがありませんから、ご指摘のとおりです。
>彼はとても危険な男だと思います。レイシズムの裏打ちがある
レイシズムに私は反対です。
しかし、LGBTQ等のマイノリティー人権擁護、銃規制推進の「リベラル派」民主党は軍産複合体の傀儡になり戦争の旗を振っています。
片や、保守共和党の中のトランプ派はウクライナ支援にブレーキをかける勢力になっている。
現実の対立の構図は、人権擁護の戦争屋か、人権抑圧の戦争反対か?そんな究極の選択ではないでしょうか?
或いは、現実的にどちらがよりマシか、を考えるしかありません。
私自身は戦争反対。反戦平和を優先するものです。
>トランプ対バイデンの構図を、覇権放棄対覇権維持とお考えならそれはどうかと思います。
確かに覇権放棄か、覇権維持か、の単純な図式化はできないかもしれません。しかし、大統領選の結果により、アメリカ帝国の世界戦略の質的変化はあり得るのではないか、と考えています。
外部の国際情勢の変容は勿論のこと、アメリカ帝国内部の分断対立がどのように大統領選に作用するのか、そのことによりアメリカ帝国がどう変わるのか、変わらないのか、見極めたいと考えています。
もっとも、共和党にせよ、民主党にせよ、政治経済的にアメリカ帝国が自滅することが最大の期待です。
>>11
米帝が自滅するのは必然だと私は思ってます。日本と同じく米国には正しい自律条件が全く無いからです。
>>12
自滅というより自壊が適切な用語でしょうか。
>>12
おっしゃる通りだと思います。