記事へ戻る 中庸左派さん のコメント 中庸左派 >そして、それらは、ロシアがウクライナの穀物供給のために、所在地に関わらず「あらゆる主要な輸出ルート」を標的にする用意があることを示している ロシアのほうが、アメリカ帝国ら西側より一枚上手ということだろう。 食糧の武器化? 少なとも西側には非難する資格はない。ロシアを貿易決済から締め出しておいて、穀物輸出だけはヨロシク頼むよ、みたいな虫のいいハナシ、通用すると考えるほうがどうかしている。 そもそも、Moon of Alabamaね7月15日付によれば、「「後発開発途上」8カ国(うち7カ国も「低所得」国)へのウクライナの穀物輸出の合計は、わずか189万6077トン、全体の6.8%にすぎなかった。比較のために言うと、「高所得」の「先進国」であるスペインは、ウクライナから合計5,980,657トンの穀物を輸入しており、これは全体の19.4%に相当する。」とある。 西側が貧しい国をホンキで助ける意図があるのか、は疑わしい。 https://www.moonofalabama.org/2023/07/ap-obfuscates-the-real-grain-deal-numbers-.html#more プーチン氏は、穀物協定の破棄について、次のように述べたという。 「「西側諸国はこの本質を完全に貶め、誤った。困っている国々を助ける代わりに、西側諸国は穀物取引を政治的な恐喝に利用し、その上、私が言ったように、世界の穀物市場の投機家である多国籍企業を富ませる道具にしたのです」と強調した。」 「「誰も穀物協定に関する約束や合意を履行しようとはせず、ただ常にロシア連邦に何かを要求するだけだった」と大統領は付け加えた。」 「食料や肥料の供給にサービスを提供するロシアの銀行や金融機関に対するあらゆる障害は取り除かれなければならない。これには、国際銀行決済システムSWIFTへの即時接続も含まれる。我々に必要なのは、この問題に関する何らかの約束やアイデアではない。我々には実行が必要だ」これらの条件について。」 SPUTNIKは次のように、記事を締めくくっている。 「ロシア、ウクライナ、トルキエ、国連は2022年7月22日、ウクライナの黒海の港から食料や肥料を輸出する船舶に人道的海上回廊を提供する協定を結んだ。しかし、ロシアは協定の一部を履行している一方で、約束は穀物と肥料の輸出に従事するロシア船舶に対する制裁解除は維持されなかった。 港における船舶の保険と整備の問題は対処されなかった。銀行はしばしば西側制裁の危険性を理由に、ロシア穀物の購入者に融資を発行せず、銀行保証も拒否した。 さらに、黒海経由で輸送された穀物は最貧国にほとんど届かず、これが協定の主要なポイントの1つであった。支援を必要としている国に送られたのはわずか2.6%で、物資の80%は高収入か平均以上の収入の国に送られていた。」 https://sputnikglobe.com/20230719/russia-ready-to-supply-grain-while-west-sabotages-global-food-security---putin-1111995808.html こういうロシア側の主張を、公正公平に報じる西側主流権威筋メディアはないだろう。 それにしても、興味深いのは次の記事。RTによると、「ゼレンスキー大統領、穀物輸出をめぐりEU近隣諸国を非難 ウクライナ製品の輸出禁止を維持することは "非ヨーロッパ的 "であると、ウクライナの大統領が宣言した。」とのことだ。 https://www.rt.com/russia/580254-zelensky-grain-ban-poland/ 「EUは当初、ロシアとの武力紛争中のウクライナを支援する目的で、ウクライナへの輸出関税と割当を撤廃した。しかし、域内共通市場に溢れた安価な食料品のせいで価格が暴落し、東ヨーロッパの農民らによる大規模な抗議活動を引き起こした。5カ国(ポーランド、ハンガリー、スロバキア、ルーマニア、ブルガリア)は一方的な制限を課したが、最終的にブリュッセルは禁止要求を受け入れた。」ただし、9月半ばまでの措置らしい。 しかし、愚かしいことに「期限を過ぎても制限を維持する運動は、キエフが商船による穀物の輸出を許可する計画である黒海イニシアチブが今月初めに崩壊したことによって勢いづいた。」 西側が約束を守らなかったから、ウクライナの黒海を通じた穀物の販路は閉ざされ、頼みの隣国輸出からも、ウクライナは締め出された。 まさに踏んだり蹴ったりだ。そもそも、ウクライナはEUに加盟していないのだし、西側傀儡国家という不徳が招いた自業自得と泣き寝入りするほかなかろう。 どこまでも愚かなウクライナだ。 なお、ロシアは、西側のずる賢い策略がインフレというブーメランとなって跳ね返る漫画的結果を横目にして、キッチリ国際社会に責任を果たす意向だ。 https://sputnikglobe.com/20230723/russia-to-continue-to-supply-grain-food-fertilizers-to-africa---putin-1112098874.html 「プーチン大統領は「ロシアとアフリカ:特に今年も記録的な収穫が見込まれる中、わが国は商業ベースでも無償ベースでもウクライナ産穀物に取って代わることができると保証したい」とプーチン大統領は書いた。平和、進歩、そして成功する未来に向けた取り組みに参加せよ」とクレムリンが月曜日に発表した。」 見事である。 No.2 15ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 露はウクライナの穀物輸出を阻止する動き。黒海利用の穀物協定を破棄+ドナウ川を利用に通ず... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
中庸左派 >そして、それらは、ロシアがウクライナの穀物供給のために、所在地に関わらず「あらゆる主要な輸出ルート」を標的にする用意があることを示している ロシアのほうが、アメリカ帝国ら西側より一枚上手ということだろう。 食糧の武器化? 少なとも西側には非難する資格はない。ロシアを貿易決済から締め出しておいて、穀物輸出だけはヨロシク頼むよ、みたいな虫のいいハナシ、通用すると考えるほうがどうかしている。 そもそも、Moon of Alabamaね7月15日付によれば、「「後発開発途上」8カ国(うち7カ国も「低所得」国)へのウクライナの穀物輸出の合計は、わずか189万6077トン、全体の6.8%にすぎなかった。比較のために言うと、「高所得」の「先進国」であるスペインは、ウクライナから合計5,980,657トンの穀物を輸入しており、これは全体の19.4%に相当する。」とある。 西側が貧しい国をホンキで助ける意図があるのか、は疑わしい。 https://www.moonofalabama.org/2023/07/ap-obfuscates-the-real-grain-deal-numbers-.html#more プーチン氏は、穀物協定の破棄について、次のように述べたという。 「「西側諸国はこの本質を完全に貶め、誤った。困っている国々を助ける代わりに、西側諸国は穀物取引を政治的な恐喝に利用し、その上、私が言ったように、世界の穀物市場の投機家である多国籍企業を富ませる道具にしたのです」と強調した。」 「「誰も穀物協定に関する約束や合意を履行しようとはせず、ただ常にロシア連邦に何かを要求するだけだった」と大統領は付け加えた。」 「食料や肥料の供給にサービスを提供するロシアの銀行や金融機関に対するあらゆる障害は取り除かれなければならない。これには、国際銀行決済システムSWIFTへの即時接続も含まれる。我々に必要なのは、この問題に関する何らかの約束やアイデアではない。我々には実行が必要だ」これらの条件について。」 SPUTNIKは次のように、記事を締めくくっている。 「ロシア、ウクライナ、トルキエ、国連は2022年7月22日、ウクライナの黒海の港から食料や肥料を輸出する船舶に人道的海上回廊を提供する協定を結んだ。しかし、ロシアは協定の一部を履行している一方で、約束は穀物と肥料の輸出に従事するロシア船舶に対する制裁解除は維持されなかった。 港における船舶の保険と整備の問題は対処されなかった。銀行はしばしば西側制裁の危険性を理由に、ロシア穀物の購入者に融資を発行せず、銀行保証も拒否した。 さらに、黒海経由で輸送された穀物は最貧国にほとんど届かず、これが協定の主要なポイントの1つであった。支援を必要としている国に送られたのはわずか2.6%で、物資の80%は高収入か平均以上の収入の国に送られていた。」 https://sputnikglobe.com/20230719/russia-ready-to-supply-grain-while-west-sabotages-global-food-security---putin-1111995808.html こういうロシア側の主張を、公正公平に報じる西側主流権威筋メディアはないだろう。 それにしても、興味深いのは次の記事。RTによると、「ゼレンスキー大統領、穀物輸出をめぐりEU近隣諸国を非難 ウクライナ製品の輸出禁止を維持することは "非ヨーロッパ的 "であると、ウクライナの大統領が宣言した。」とのことだ。 https://www.rt.com/russia/580254-zelensky-grain-ban-poland/ 「EUは当初、ロシアとの武力紛争中のウクライナを支援する目的で、ウクライナへの輸出関税と割当を撤廃した。しかし、域内共通市場に溢れた安価な食料品のせいで価格が暴落し、東ヨーロッパの農民らによる大規模な抗議活動を引き起こした。5カ国(ポーランド、ハンガリー、スロバキア、ルーマニア、ブルガリア)は一方的な制限を課したが、最終的にブリュッセルは禁止要求を受け入れた。」ただし、9月半ばまでの措置らしい。 しかし、愚かしいことに「期限を過ぎても制限を維持する運動は、キエフが商船による穀物の輸出を許可する計画である黒海イニシアチブが今月初めに崩壊したことによって勢いづいた。」 西側が約束を守らなかったから、ウクライナの黒海を通じた穀物の販路は閉ざされ、頼みの隣国輸出からも、ウクライナは締め出された。 まさに踏んだり蹴ったりだ。そもそも、ウクライナはEUに加盟していないのだし、西側傀儡国家という不徳が招いた自業自得と泣き寝入りするほかなかろう。 どこまでも愚かなウクライナだ。 なお、ロシアは、西側のずる賢い策略がインフレというブーメランとなって跳ね返る漫画的結果を横目にして、キッチリ国際社会に責任を果たす意向だ。 https://sputnikglobe.com/20230723/russia-to-continue-to-supply-grain-food-fertilizers-to-africa---putin-1112098874.html 「プーチン大統領は「ロシアとアフリカ:特に今年も記録的な収穫が見込まれる中、わが国は商業ベースでも無償ベースでもウクライナ産穀物に取って代わることができると保証したい」とプーチン大統領は書いた。平和、進歩、そして成功する未来に向けた取り組みに参加せよ」とクレムリンが月曜日に発表した。」 見事である。 No.2 15ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 露はウクライナの穀物輸出を阻止する動き。黒海利用の穀物協定を破棄+ドナウ川を利用に通ず... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
ロシアのほうが、アメリカ帝国ら西側より一枚上手ということだろう。
食糧の武器化?
少なとも西側には非難する資格はない。ロシアを貿易決済から締め出しておいて、穀物輸出だけはヨロシク頼むよ、みたいな虫のいいハナシ、通用すると考えるほうがどうかしている。
そもそも、Moon of Alabamaね7月15日付によれば、「「後発開発途上」8カ国(うち7カ国も「低所得」国)へのウクライナの穀物輸出の合計は、わずか189万6077トン、全体の6.8%にすぎなかった。比較のために言うと、「高所得」の「先進国」であるスペインは、ウクライナから合計5,980,657トンの穀物を輸入しており、これは全体の19.4%に相当する。」とある。
西側が貧しい国をホンキで助ける意図があるのか、は疑わしい。
https://www.moonofalabama.org/2023/07/ap-obfuscates-the-real-grain-deal-numbers-.html#more
プーチン氏は、穀物協定の破棄について、次のように述べたという。
「「西側諸国はこの本質を完全に貶め、誤った。困っている国々を助ける代わりに、西側諸国は穀物取引を政治的な恐喝に利用し、その上、私が言ったように、世界の穀物市場の投機家である多国籍企業を富ませる道具にしたのです」と強調した。」
「「誰も穀物協定に関する約束や合意を履行しようとはせず、ただ常にロシア連邦に何かを要求するだけだった」と大統領は付け加えた。」
「食料や肥料の供給にサービスを提供するロシアの銀行や金融機関に対するあらゆる障害は取り除かれなければならない。これには、国際銀行決済システムSWIFTへの即時接続も含まれる。我々に必要なのは、この問題に関する何らかの約束やアイデアではない。我々には実行が必要だ」これらの条件について。」
SPUTNIKは次のように、記事を締めくくっている。
「ロシア、ウクライナ、トルキエ、国連は2022年7月22日、ウクライナの黒海の港から食料や肥料を輸出する船舶に人道的海上回廊を提供する協定を結んだ。しかし、ロシアは協定の一部を履行している一方で、約束は穀物と肥料の輸出に従事するロシア船舶に対する制裁解除は維持されなかった。
港における船舶の保険と整備の問題は対処されなかった。銀行はしばしば西側制裁の危険性を理由に、ロシア穀物の購入者に融資を発行せず、銀行保証も拒否した。
さらに、黒海経由で輸送された穀物は最貧国にほとんど届かず、これが協定の主要なポイントの1つであった。支援を必要としている国に送られたのはわずか2.6%で、物資の80%は高収入か平均以上の収入の国に送られていた。」
https://sputnikglobe.com/20230719/russia-ready-to-supply-grain-while-west-sabotages-global-food-security---putin-1111995808.html
こういうロシア側の主張を、公正公平に報じる西側主流権威筋メディアはないだろう。
それにしても、興味深いのは次の記事。RTによると、「ゼレンスキー大統領、穀物輸出をめぐりEU近隣諸国を非難 ウクライナ製品の輸出禁止を維持することは "非ヨーロッパ的 "であると、ウクライナの大統領が宣言した。」とのことだ。
https://www.rt.com/russia/580254-zelensky-grain-ban-poland/
「EUは当初、ロシアとの武力紛争中のウクライナを支援する目的で、ウクライナへの輸出関税と割当を撤廃した。しかし、域内共通市場に溢れた安価な食料品のせいで価格が暴落し、東ヨーロッパの農民らによる大規模な抗議活動を引き起こした。5カ国(ポーランド、ハンガリー、スロバキア、ルーマニア、ブルガリア)は一方的な制限を課したが、最終的にブリュッセルは禁止要求を受け入れた。」ただし、9月半ばまでの措置らしい。
しかし、愚かしいことに「期限を過ぎても制限を維持する運動は、キエフが商船による穀物の輸出を許可する計画である黒海イニシアチブが今月初めに崩壊したことによって勢いづいた。」
西側が約束を守らなかったから、ウクライナの黒海を通じた穀物の販路は閉ざされ、頼みの隣国輸出からも、ウクライナは締め出された。
まさに踏んだり蹴ったりだ。そもそも、ウクライナはEUに加盟していないのだし、西側傀儡国家という不徳が招いた自業自得と泣き寝入りするほかなかろう。
どこまでも愚かなウクライナだ。
なお、ロシアは、西側のずる賢い策略がインフレというブーメランとなって跳ね返る漫画的結果を横目にして、キッチリ国際社会に責任を果たす意向だ。
https://sputnikglobe.com/20230723/russia-to-continue-to-supply-grain-food-fertilizers-to-africa---putin-1112098874.html
「プーチン大統領は「ロシアとアフリカ:特に今年も記録的な収穫が見込まれる中、わが国は商業ベースでも無償ベースでもウクライナ産穀物に取って代わることができると保証したい」とプーチン大統領は書いた。平和、進歩、そして成功する未来に向けた取り組みに参加せよ」とクレムリンが月曜日に発表した。」
見事である。
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