記事へ戻る りゃんさん のコメント りゃん この記事は、できるだけ客観的に書いていますが、全体の趣旨としては、ウクライナの役人が不正をしているのを、国としてのウクライナが正そうとしているということですね。 ウクライナの目的がNATOやEUへの加盟であり、役人に不正が蔓延っていることがその障碍の一つであるという基礎知識がある英国人は、ごく自然にその文脈と、さらに反転攻勢のために綱紀粛正が必要なんだなという文脈でFTを読むことでしょう。 そして記事のまとめに 「ウクライナの軍人募集システムが近代化されておらず、一部の将校が依然として昇進するために定員を満たそうとしている」 「「憲法上の義務を果たす必要性と不可逆性」を国民がよく認識していない」 という意味の記述があるのを、なるほどそこが問題点なのだと受け取るでしょうね。 「日本で報じられない事実。徴兵逃れ」という孫崎さんの書いたタイトルは、ちょっとおかしい。この記事の具体的な内容はともかく、ウクライナの徴兵逃れということなら、わたしは以前にNHKで報道されていたのを見た記憶があるし、今回の内容なら読売新聞も最近報道している(細かくはないですが)。 さらに今回の内容はゼレンスキーはSNSでも配信しています。そうすると「日本で報じられない事実」というとらえかた自体があんまり意味がないと感じます。 国として、ということであれば、国内に徴兵制をひくのは、もちろん個々に意見はあるでしょうけど、ウクライナはウクライナの考えによるとしか言えないし、それが違法でもない。ロシアはその点、ワグネルというほぼ軍隊が、貧しい少数民族にカネをエサに働くことを募集したり、ワグネルチャレンジなどとふざけた名前で囚人の命を使い捨てにしていますが、そのワグネルの存在自体をプーチンは長い間公式には認めていなかった。国を批判するという点ではロシアのほうがよほど批判に値するとおもいます。 No.8 15ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 日本で報じられない事実。徴兵逃れ。英国FT「ウクライナ、軍の汚職勧誘員を取締まる。何千人... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
りゃん この記事は、できるだけ客観的に書いていますが、全体の趣旨としては、ウクライナの役人が不正をしているのを、国としてのウクライナが正そうとしているということですね。 ウクライナの目的がNATOやEUへの加盟であり、役人に不正が蔓延っていることがその障碍の一つであるという基礎知識がある英国人は、ごく自然にその文脈と、さらに反転攻勢のために綱紀粛正が必要なんだなという文脈でFTを読むことでしょう。 そして記事のまとめに 「ウクライナの軍人募集システムが近代化されておらず、一部の将校が依然として昇進するために定員を満たそうとしている」 「「憲法上の義務を果たす必要性と不可逆性」を国民がよく認識していない」 という意味の記述があるのを、なるほどそこが問題点なのだと受け取るでしょうね。 「日本で報じられない事実。徴兵逃れ」という孫崎さんの書いたタイトルは、ちょっとおかしい。この記事の具体的な内容はともかく、ウクライナの徴兵逃れということなら、わたしは以前にNHKで報道されていたのを見た記憶があるし、今回の内容なら読売新聞も最近報道している(細かくはないですが)。 さらに今回の内容はゼレンスキーはSNSでも配信しています。そうすると「日本で報じられない事実」というとらえかた自体があんまり意味がないと感じます。 国として、ということであれば、国内に徴兵制をひくのは、もちろん個々に意見はあるでしょうけど、ウクライナはウクライナの考えによるとしか言えないし、それが違法でもない。ロシアはその点、ワグネルというほぼ軍隊が、貧しい少数民族にカネをエサに働くことを募集したり、ワグネルチャレンジなどとふざけた名前で囚人の命を使い捨てにしていますが、そのワグネルの存在自体をプーチンは長い間公式には認めていなかった。国を批判するという点ではロシアのほうがよほど批判に値するとおもいます。 No.8 15ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 日本で報じられない事実。徴兵逃れ。英国FT「ウクライナ、軍の汚職勧誘員を取締まる。何千人... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
ウクライナの目的がNATOやEUへの加盟であり、役人に不正が蔓延っていることがその障碍の一つであるという基礎知識がある英国人は、ごく自然にその文脈と、さらに反転攻勢のために綱紀粛正が必要なんだなという文脈でFTを読むことでしょう。
そして記事のまとめに
「ウクライナの軍人募集システムが近代化されておらず、一部の将校が依然として昇進するために定員を満たそうとしている」
「「憲法上の義務を果たす必要性と不可逆性」を国民がよく認識していない」
という意味の記述があるのを、なるほどそこが問題点なのだと受け取るでしょうね。
「日本で報じられない事実。徴兵逃れ」という孫崎さんの書いたタイトルは、ちょっとおかしい。この記事の具体的な内容はともかく、ウクライナの徴兵逃れということなら、わたしは以前にNHKで報道されていたのを見た記憶があるし、今回の内容なら読売新聞も最近報道している(細かくはないですが)。
さらに今回の内容はゼレンスキーはSNSでも配信しています。そうすると「日本で報じられない事実」というとらえかた自体があんまり意味がないと感じます。
国として、ということであれば、国内に徴兵制をひくのは、もちろん個々に意見はあるでしょうけど、ウクライナはウクライナの考えによるとしか言えないし、それが違法でもない。ロシアはその点、ワグネルというほぼ軍隊が、貧しい少数民族にカネをエサに働くことを募集したり、ワグネルチャレンジなどとふざけた名前で囚人の命を使い捨てにしていますが、そのワグネルの存在自体をプーチンは長い間公式には認めていなかった。国を批判するという点ではロシアのほうがよほど批判に値するとおもいます。
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