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りゃんさん のコメント

この疑惑の中心はもともと
「①木原が直接または間接に警察に圧力をかけた。②あるいは警察が忖度した。その結果2018年時点での捜査が中止された」
というものだった。

これに対してわたしの観点は次だ。
A、圧力をかけられたにしろ忖度したにしろ、ほんとうにそれによって捜査が中止されたのなら、それは警察の不祥事だから一大事だ。従って警察について様々に追及したり批判したりするのは当然だ。
B、一方、木原側は受忍すべき程度の捜査はうけており、これ以上とくに捜査官の思い以外の根拠なく捜査に協力しろというのは人権侵害の恐れがある(現時点では。ただしAからなにか新しい事実が出れば変わってくる)。
C、しかし木原は有力な政治家・公人であり、国民に対して説明責任がある。

Cについては、確かに木原はなにも説明していないようにみえる。ただ、よく考えるとそうでもないとおもっている。木原は名誉毀損について民事でなく刑事告訴しているからだ。刑事告訴ということは、木原の地位から考えると、検察(たぶん東京地検)が木原自身から事情を聞くことになる。すでに聞かれはじめているかもしれない。事情を聞かれる中で、検察が疑惑の事件そのものに触れないとは考えにくい。仮に以上の推測があたっているなら、木原がいま何も説明しないのは当然だ(「捜査中のことなので答えられません」というやつだ)。それに「刑事告訴している」という説明は国民に対してしているのだ。学力がなければ気づかないのかもしれない。
なお、近くおこなわれる?内閣改造の節目で岸田は木原を再任させないだろうとはおもう。これは木原が現状では十分な職責を果たせるとはおもえないから、当然の予想で、そうならなければ大ニュースだ。

Bについては、「木原側」を追及するとどうなるかという実例を示そう。篠原常一郎のyoutubeだ。
わたしは是々非々でみているが、最近篠原は「木原側」を「掘って」いる。そのなかでX子の家族(実兄など)のゴシップがもろもろ暴露されている(詳細は書かない)。興味があれば見れば良いが(わたしも楽しんでみている)、しかし、「木原側」を追及するというと、結局こういうゴシップ暴露になり、もともとの事件と関係あるのかないのかわからないことになる(大回りして関係が出てくる可能性がないではないが)ことには留意した方が良い。

Aについては、警察や政治家の不祥事を追及するなら、日本では結局検察に頼るしかない。そしてこの視点はすでに様々な論者がメディアで明らかにしている。しかし安田の遺族は現時点で「再捜査をしてほしい」とは言っているが、検察に告訴まではしていない(今後するかもしれないが)。告訴は誰でもできるのだから、文春関係者がしたっていいし、なんならヒトビトがしたっていいのだが。
この点、検察に事件を持ってっているのは、じつは今まで木原だけだということに気づいた方が良い。名誉毀損の刑事告訴というかたちだが。
これにはわたしは木原の強い自信すら感じるが、そうするとしかし、ベーテーが検察に介入してもみ消すのだ、という話をするヒトビトが出てくるのかも知れない。
No.11
13ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。