記事へ戻る りゃんさん のコメント りゃん >>ウクライナを仕掛けたのはバイデンです。米国の伝統的な地政学に基づいたものですがね。 その伝統とやらは、いつからはじまり、どのように具体化されていますか。マッキンダーがどうだとかじゃなく、ぜひ【実証的に】議論してください。 19世紀末には露仏同盟がありました。高校レベルの知識なので大きくはしょりますが、この露仏同盟が欧州大戦(第一次)につながります。「仏が露仏同盟に強くこだわっていなければ」(もしああだったら)、オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者が暗殺されても仏が独と戦争することはなく、欧州規模の戦争にはならなかっただろう(こうだったろう)という想像は難しくありません。仏露が戦争を拡大させたのです(もちろん独にも戦争拡大責任はある)。そして【ここに米国は無関係です】。 第一次大戦後は、ウィルソンが国際連盟設立に努力しています。【この面だけみれば米国は平和勢力】じゃないですか。 欧州大戦(第二次)は、たびたび書いているように独ソがはじめたものです。そして【米国はなかなか参戦しなかった】のです。 冷戦は立場によって鋭く意見がわかれるでしょうが、少なくとも【米国が一方的にしかけたものではありません】。 ソビエト崩壊後のNATO東方拡大をあなたがたは問題にしますが、誰にとっても明らかなことは、米国がむりやりNATOを東方拡大したのではありません。ロシアのくびきから脱したい東欧諸国がNATO加盟を希望し、それが受けいれられたと言うことです。注意すべきは【NATO加盟は米国の意向だけで決まるものではない】ということです。仏独やトルコ等にも拒否権があり、その意味でNATO東方拡大の責任というのなら責任は仏独やトルコにもあります。そこに米国の伝統的な地政学とやらがどうかかわるのですか? ウクライナのNATO加盟については、米仏独は慎重でした。慎重すぎたとおもいます。【地政学とやらを重視して2008年のときに加盟が決定されていれば、今次露宇戦争はおきなかったでしょう】。 No.19 14ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 日刊ゲンダイ、孫崎享「マクロン大統領の“同盟は家臣ではない”、日本国民はどう考えるか。マ... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
りゃん >>ウクライナを仕掛けたのはバイデンです。米国の伝統的な地政学に基づいたものですがね。 その伝統とやらは、いつからはじまり、どのように具体化されていますか。マッキンダーがどうだとかじゃなく、ぜひ【実証的に】議論してください。 19世紀末には露仏同盟がありました。高校レベルの知識なので大きくはしょりますが、この露仏同盟が欧州大戦(第一次)につながります。「仏が露仏同盟に強くこだわっていなければ」(もしああだったら)、オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者が暗殺されても仏が独と戦争することはなく、欧州規模の戦争にはならなかっただろう(こうだったろう)という想像は難しくありません。仏露が戦争を拡大させたのです(もちろん独にも戦争拡大責任はある)。そして【ここに米国は無関係です】。 第一次大戦後は、ウィルソンが国際連盟設立に努力しています。【この面だけみれば米国は平和勢力】じゃないですか。 欧州大戦(第二次)は、たびたび書いているように独ソがはじめたものです。そして【米国はなかなか参戦しなかった】のです。 冷戦は立場によって鋭く意見がわかれるでしょうが、少なくとも【米国が一方的にしかけたものではありません】。 ソビエト崩壊後のNATO東方拡大をあなたがたは問題にしますが、誰にとっても明らかなことは、米国がむりやりNATOを東方拡大したのではありません。ロシアのくびきから脱したい東欧諸国がNATO加盟を希望し、それが受けいれられたと言うことです。注意すべきは【NATO加盟は米国の意向だけで決まるものではない】ということです。仏独やトルコ等にも拒否権があり、その意味でNATO東方拡大の責任というのなら責任は仏独やトルコにもあります。そこに米国の伝統的な地政学とやらがどうかかわるのですか? ウクライナのNATO加盟については、米仏独は慎重でした。慎重すぎたとおもいます。【地政学とやらを重視して2008年のときに加盟が決定されていれば、今次露宇戦争はおきなかったでしょう】。 No.19 14ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています 日刊ゲンダイ、孫崎享「マクロン大統領の“同盟は家臣ではない”、日本国民はどう考えるか。マ... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
その伝統とやらは、いつからはじまり、どのように具体化されていますか。マッキンダーがどうだとかじゃなく、ぜひ【実証的に】議論してください。
19世紀末には露仏同盟がありました。高校レベルの知識なので大きくはしょりますが、この露仏同盟が欧州大戦(第一次)につながります。「仏が露仏同盟に強くこだわっていなければ」(もしああだったら)、オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者が暗殺されても仏が独と戦争することはなく、欧州規模の戦争にはならなかっただろう(こうだったろう)という想像は難しくありません。仏露が戦争を拡大させたのです(もちろん独にも戦争拡大責任はある)。そして【ここに米国は無関係です】。
第一次大戦後は、ウィルソンが国際連盟設立に努力しています。【この面だけみれば米国は平和勢力】じゃないですか。
欧州大戦(第二次)は、たびたび書いているように独ソがはじめたものです。そして【米国はなかなか参戦しなかった】のです。
冷戦は立場によって鋭く意見がわかれるでしょうが、少なくとも【米国が一方的にしかけたものではありません】。
ソビエト崩壊後のNATO東方拡大をあなたがたは問題にしますが、誰にとっても明らかなことは、米国がむりやりNATOを東方拡大したのではありません。ロシアのくびきから脱したい東欧諸国がNATO加盟を希望し、それが受けいれられたと言うことです。注意すべきは【NATO加盟は米国の意向だけで決まるものではない】ということです。仏独やトルコ等にも拒否権があり、その意味でNATO東方拡大の責任というのなら責任は仏独やトルコにもあります。そこに米国の伝統的な地政学とやらがどうかかわるのですか?
ウクライナのNATO加盟については、米仏独は慎重でした。慎重すぎたとおもいます。【地政学とやらを重視して2008年のときに加盟が決定されていれば、今次露宇戦争はおきなかったでしょう】。
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