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日刊ゲンダイ、孫崎享「マクロン大統領の“同盟は家臣ではない”、日本国民はどう考えるか。マクロン大統領は会見で、「(米国の)同盟国であることは米国の家臣になることではない。自分たち自身で考える権利がないことにはならない」日本は?日本人の好きな侍とは何か?
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日刊ゲンダイ、孫崎享「マクロン大統領の“同盟は家臣ではない”、日本国民はどう考えるか。マクロン大統領は会見で、「(米国の)同盟国であることは米国の家臣になることではない。自分たち自身で考える権利がないことにはならない」日本は?日本人の好きな侍とは何か?

2023-09-09 07:12
  • 19
 
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たびたびわたしは書いていますが、欧州大戦は独とソ連とのポーランド侵略によってはじまりました。ソ連の侵略理由のひとつは、ポーランドの露系住民の保護でした。

フランスは独にさっさと降伏し、ヴィシー体制となり、ペタンは言葉は飾っていましたが、仏は独の属国となりました。

米軍が参戦しなかったら・・・その上で、独とソ連とがもし戦争しなかったら、いま現在でも欧州はポーランドのどこかあたりを境に、西側はナチスドイツ、東側はソ連だったかもしれません。仏はナチスドイツの属国のままです。

マクロンやサルコジには、それでもあなたは良かったの?と質問しなければなりません。NATOはそのとき米軍が参戦した、その延長上にあるからです。

仏はEUをあきらめるつもりはないでしょう。しかし、NATOがなければ東欧は西側に属することはなく、結局EU自体が瓦解しかねません。
東欧は経済的繁栄のためにEUに加入しましたが、ロシアからの防衛を仏に頼るつもりはなく(仏もそこまでする気はさらさらなく)、東欧は米国のいるNATOに防衛を頼っているからです。このこともたびたびわたしは書いてきました。

NATOがなければ、場合によっては、東欧が次々と核武装するかもしれません。この議論も、今次露宇戦争がはじまったころ、わたしは何度かここでしましたが、反応があった記憶はないな。

まあ結局、マクロンが言っていることは、いかにもフランスらしい、クチさきだというのがわたしの診断です(ただし格好いいのでのせられてしまうヒトビトも多い)。

ハンガリーでは2022年4月に議会選挙があり、オルバン側が勝ちました。これも、選挙前から何度かわたしはここで取り上げていましたが、やはり反応があった記憶はないな。(ついでにいうと、この議会選挙については、朝日新聞の報道が、一般的なメディアの中では、いちばん詳しかった、わたしの読んだ限りでは)。

いまごろ何周遅れかでオルバンのことを知って、マクロンも含めてうわべだけみて賞賛している、ある意味素直なヒトビトをみると、日本が米国の家臣を脱する日は遠いとおもわざるをえません。

ハンガリーはハンガリー動乱の国です。そのとき、マンハッタン計画にも参加して米政府に発言権があったフォン・ノイマン(ハンガリー出身)は、ソ連に対する先制核攻撃を主張しています。ソ連(ロシア)に対する態度は国民の中でも鋭く対立しているのです。そしてオルバンもNATOやEUを脱退するとは決して言いません。そのあたりはトルコにも似ています。こういうことをよく考えたらどうでしょうか。

なお、サムライについては、武を重んじ、その中にも倫理があり、その中で成長するという伝統が今も受け継がれていることを示しているとおもいます。囚人や少数民族を使い捨てにしているロシアにそういう意味で武を重んじる伝統なんかあるのかな。

No.10 13ヶ月前

>>10
異論あり。

〇狂ったナチスに無駄な抵抗せず、犠牲者を皆無にし、ナチスの自己矛盾の故に自壊するのを待ったヴィシー政権は素晴らしい。
〇ナチスが敗戦しなかったらとあなたは言いますが、歴史では、そういう語りはナンセンスです。もうぼつぼつそういう語りの癖はおやめになって貰いたいですね。
〇NATOはソ連を軍事的に崩壊させるために米国が作り上げた軍事同盟です。
〇EUの問題はユーロです。通貨は国の中銀が印刷するのがベストです。EUはその矛盾に耐えきれず瓦解するでしょう。
〇核武装、したい国はすればよい。そうなっても、したい国は少ないと思いますよ。

No.11 13ヶ月前

七人の侍って、結局最後に勝ったのは百姓だった、ってスジじゃなかったかな。高校生くらいのときに見たきりだから、ちょっと自身はないけれど。

No.12 13ヶ月前

>>11
ヴィシー政権は素晴らしいかどうか、マクロンやサルコジに聞いてはどうか、と言っているんですよ。戦争がなけりゃいいのかどうか、ヴィシー政権を題材に研究されるのもいいとおもいます(これはフレデイさんに言っています)。

あなたの(あなただけではないが)「ニュースピーク」にきょうは付き合うような気分ではないので、もうやめときます。

No.13 13ヶ月前

ひとつ紹介しておくと、トッドは(正確な表現は忘れたが)ヨーロッパはたたかわない、ウクライナでたたかっているのは、ウクライナ側も含めてロシア同士だ、と言っています。彼の家族社会学とかロシア支持は、はっきりいって胡散臭いんですけど、この観察はわたしも慧眼だとおもいます。
ただ、そのうえで、トッドは、ヨーロッパがたたかわなくていい構造がどのようにしてできあがってるかには触れてないんですよねえ(わたしが読んだ限りでは。彼の著作は膨大なので、どこかで触れているのかもしれない)。

No.14 13ヶ月前

「ナチスが敗戦しなかったらとあなたは言いますが、歴史では、そういう語りはナンセンスです。もうぼつぼつそういう語りの癖はおやめになって貰いたいですね」
については、反論しておきます。歴史では実験ができませんから、「もしああであれば、こうだったろう」という語りは、普通のことです。「もしああであれば」という想像をしたくないヒトビトが、フレデイさんのようなイチャモンをつけてきます。

No.15 13ヶ月前

>>14
トッドがどういう語りをするか、知りませんが、ウクライナを仕掛けたのはバイデンです。米国の伝統的な地政学に基づいたものですがね。それ以外について論じるものは全て本質隠しか単なる言葉遊びにしかすぎません。

No.16 13ヶ月前

>>15
歴史は複雑系の現象です。再現は出来ません。ナチスが負けなかったらどうなると空想しても何も生み出しません。意味があるとしたら、なぜ負けたか?を追求するとかでしょうか。

No.17 13ヶ月前

>>ウクライナを仕掛けたのはバイデンです。米国の伝統的な地政学に基づいたものですがね。

その伝統とやらは、いつからはじまり、どのように具体化されていますか。マッキンダーがどうだとかじゃなく、ぜひ【実証的に】議論してください。

19世紀末には露仏同盟がありました。高校レベルの知識なので大きくはしょりますが、この露仏同盟が欧州大戦(第一次)につながります。「仏が露仏同盟に強くこだわっていなければ」(もしああだったら)、オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者が暗殺されても仏が独と戦争することはなく、欧州規模の戦争にはならなかっただろう(こうだったろう)という想像は難しくありません。仏露が戦争を拡大させたのです(もちろん独にも戦争拡大責任はある)。そして【ここに米国は無関係です】。

第一次大戦後は、ウィルソンが国際連盟設立に努力しています。【この面だけみれば米国は平和勢力】じゃないですか。

欧州大戦(第二次)は、たびたび書いているように独ソがはじめたものです。そして【米国はなかなか参戦しなかった】のです。

冷戦は立場によって鋭く意見がわかれるでしょうが、少なくとも【米国が一方的にしかけたものではありません】。

ソビエト崩壊後のNATO東方拡大をあなたがたは問題にしますが、誰にとっても明らかなことは、米国がむりやりNATOを東方拡大したのではありません。ロシアのくびきから脱したい東欧諸国がNATO加盟を希望し、それが受けいれられたと言うことです。注意すべきは【NATO加盟は米国の意向だけで決まるものではない】ということです。仏独やトルコ等にも拒否権があり、その意味でNATO東方拡大の責任というのなら責任は仏独やトルコにもあります。そこに米国の伝統的な地政学とやらがどうかかわるのですか?

ウクライナのNATO加盟については、米仏独は慎重でした。慎重すぎたとおもいます。【地政学とやらを重視して2008年のときに加盟が決定されていれば、今次露宇戦争はおきなかったでしょう】。

No.19 13ヶ月前

ところでマクロンの「家臣」発言については、米仏関係のことを言う以前に、中露関係についてこの発言したことも忘れるべきではないとおもいます。

これをこの場で紹介したのはわたしでしたが、まだそのときはこの文脈で「家臣」というのは一般的ではなかったので、ソースを示しつつ、ロシアは中共の「属国(vassal )」になろうとしているという発言として紹介したと記憶しています。

そうすると、ロシアは主権国家なので属国にはならないという、頓珍漢なコメントがつきましたが、vassalは主権国家概念ができる前から封建制のなかでできたことばなのであり、マクロンも主権がどうのということを問題にしているわけではないとおもわれます。

マクロンの目からみて、ロシアは中共のvassalになろうとしているとみえるということです。

No.20 13ヶ月前
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