記事へ戻る 中庸左派さん のコメント 中庸左派 >ウクライナ戦争は極めて特異な戦争である。戦う場所はウクライナ。戦う兵士はウクライナ人とロシア兵。しかしウクライナは自国生産の兵器・弾薬で戦っている訳ではない。米国を中心とするNATO諸国が兵器・弾薬を与え、戦いが続き、ほぼ戦場では均衡が保たれている。 本当に特異な戦争だ。 ウクライナ応援団のポンコツサヨクやB層は、ウクライナ戦争の特異性を全く理解せずに、ロシアによるウクライナ侵攻の一点のみに焦点を絞るから、間違い続けていると考えている。 戦争の原因、各国の思惑、誰が被害者で誰が加害者か?現実の戦況や見通し、反戦平和の哲学と論理、そうした重層的な要素を全て考慮し、学び、短絡思考を排除しないことには、この露宇戦争の評価は出来ない。 しかるに主流権威筋メディアを鵜呑みにしたポンコツサヨクやB層は、かわいそうなウクライナと悪の帝国ロシア、という短絡的二分法的思考に陥って、そこから抜け出せないでいる。 だからこそ、彼らが支援すればするほど、応援すればするほど、ウクライナ人を窮地に陥れること助長するという矛盾を作り出している。 ウクライナ応援団のポンコツサヨクやB層は、この戦争の特異性をキチンと学び、考慮しなければならない。 特異性の一つ、アメリカ帝国らによる武器支援に関連して、antiwar.comにこんな記事が出ていた。「バーニー・サンダース上院議員事務所で活動家11人逮捕 ウクライナでのさらなる戦争に資金提供する代わりに外交を要求」 https://www.antiwar.com/blog/2023/10/04/eleven-activists-arrested-in-sen-bernie-sanders-office-demanding-diplomacy-instead-of-funding-more-war-in-ukraine/ なんのことかというと、「2022年2月にロシアがウクライナに侵攻して以来、サンダース氏はウクライナ政府を明確に支持しており、米国政府に対しウクライナへの直接援助を求め続けている。」とのことで、バーニー・サンダースはどうやら、ウクライナ応援団のようだ。 それで、サンダースに反対の「極左」?活動家らがサンダース議員の事務所に押しかけ、座り込みをした。で、結果的に逮捕された。 https://vtdigger.org/2023/10/04/antiwar-demonstrators-urge-sanders-to-seek-diplomacy-in-ukraine/ サンダースがウクライナ応援団だったとは・・・。私は知らなかったので、正直、意外な印象を受けた。その意味では、今回の戦争をどう評価するかは、ウクライナ応援団のポンコツか、そうでないかを判定するリトマス試験紙のようなものだ。ある意味、これも、この戦争の特異性であろう。 今回の露宇戦争の背後、原因を作り出したのは、ネオコン、DS、戦争屋、軍産複合体であることは、最早常識である。ウクライナを戦争に駆り立て、操っているのは、ネオコンらである。 従って、ウクライナ応援団のポンコツサヨクは、実質的にネオコンを応援しているのと同じである。だから、彼らは、バカとしか言いようがない。 同じく、antiwar.comで、ジェフリー・D・サックスというコロンビア大学教授は、「ネオコンの大失敗を乗り越え、ウクライナの平和に向けて」という論評を書いている。 https://original.antiwar.com/?p=2012349894 「ネオコンはアフガニスタン、イラク、シリア、リビア、そして今回のウクライナで甚大な災害を引き起こした。これまで外交政策は国民や議会の監視をほとんど受けずに実施されてきたため、米国の政治制度はまだネオコンの責任を追及していない。主流メディアはネオコンのスローガンを支持してきた。」 そして、この論者は外交交渉の「鍵」をいくつかあげているが、「領土問題」に関しては、休戦協定方式ではなく、新たな国境を形成することを想定している。前提にはロシア勝利があるのだろう。 「ロシアとウクライナは、圧倒的にロシア系民族が多いクリミアとウクライナ東部のロシア系民族の多い地域がロシアの一部に残る新たな国境で合意することになる。」 「米国のネオコンは、1991年のウクライナ国境を侵食したことで大きな責任を負っている。ロシアは、2014年に米国の支援でウクライナのヴィクトル・ヤヌコビッチ大統領が打倒されるまでクリミアを領有権を主張しなかった。また、2014年以降はロシアはドンバスを併合せず、代わりにウクライナに対し、ドンバスの自治に基づく国連の支援によるミンスク2世合意を順守するよう求めた。ネオコンはドンバスに自治を与えるよりも、ウクライナを武装させて武力でドンバスを奪還することを好んだ。 欧州平和の長期的な鍵は、欧州安全保障協力機構(OSCE)が要求する集団安全保障である。OSCE協定によれば、OSCE加盟国は「他国の安全を犠牲にして自国の安全を強化しない」。ネオコンの一国主義は、第三国、特にロシアを考慮せずにNATOの拡大を推し進め、ヨーロッパの集団安全保障を損なった。EU、ロシア、ウクライナを含むヨーロッパは、ヨーロッパの永続的な平和の鍵として、OSCEの強化とネオコンの一国主義の緩和を必要としている。」 「他国の安全を犠牲にして自国の安全を強化しない」。これは、重い教訓だろう。この点が理解できない愚者には、この戦争に責任がある。だから、私はポンコツサヨクとB層には戦争責任を問いたいくらいだ。 No.13 13ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています ウクライナへの軍事支援は米国下院の混乱で減額は必至。合わせてスロバキアで軍事支援を行わ... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
中庸左派 >ウクライナ戦争は極めて特異な戦争である。戦う場所はウクライナ。戦う兵士はウクライナ人とロシア兵。しかしウクライナは自国生産の兵器・弾薬で戦っている訳ではない。米国を中心とするNATO諸国が兵器・弾薬を与え、戦いが続き、ほぼ戦場では均衡が保たれている。 本当に特異な戦争だ。 ウクライナ応援団のポンコツサヨクやB層は、ウクライナ戦争の特異性を全く理解せずに、ロシアによるウクライナ侵攻の一点のみに焦点を絞るから、間違い続けていると考えている。 戦争の原因、各国の思惑、誰が被害者で誰が加害者か?現実の戦況や見通し、反戦平和の哲学と論理、そうした重層的な要素を全て考慮し、学び、短絡思考を排除しないことには、この露宇戦争の評価は出来ない。 しかるに主流権威筋メディアを鵜呑みにしたポンコツサヨクやB層は、かわいそうなウクライナと悪の帝国ロシア、という短絡的二分法的思考に陥って、そこから抜け出せないでいる。 だからこそ、彼らが支援すればするほど、応援すればするほど、ウクライナ人を窮地に陥れること助長するという矛盾を作り出している。 ウクライナ応援団のポンコツサヨクやB層は、この戦争の特異性をキチンと学び、考慮しなければならない。 特異性の一つ、アメリカ帝国らによる武器支援に関連して、antiwar.comにこんな記事が出ていた。「バーニー・サンダース上院議員事務所で活動家11人逮捕 ウクライナでのさらなる戦争に資金提供する代わりに外交を要求」 https://www.antiwar.com/blog/2023/10/04/eleven-activists-arrested-in-sen-bernie-sanders-office-demanding-diplomacy-instead-of-funding-more-war-in-ukraine/ なんのことかというと、「2022年2月にロシアがウクライナに侵攻して以来、サンダース氏はウクライナ政府を明確に支持しており、米国政府に対しウクライナへの直接援助を求め続けている。」とのことで、バーニー・サンダースはどうやら、ウクライナ応援団のようだ。 それで、サンダースに反対の「極左」?活動家らがサンダース議員の事務所に押しかけ、座り込みをした。で、結果的に逮捕された。 https://vtdigger.org/2023/10/04/antiwar-demonstrators-urge-sanders-to-seek-diplomacy-in-ukraine/ サンダースがウクライナ応援団だったとは・・・。私は知らなかったので、正直、意外な印象を受けた。その意味では、今回の戦争をどう評価するかは、ウクライナ応援団のポンコツか、そうでないかを判定するリトマス試験紙のようなものだ。ある意味、これも、この戦争の特異性であろう。 今回の露宇戦争の背後、原因を作り出したのは、ネオコン、DS、戦争屋、軍産複合体であることは、最早常識である。ウクライナを戦争に駆り立て、操っているのは、ネオコンらである。 従って、ウクライナ応援団のポンコツサヨクは、実質的にネオコンを応援しているのと同じである。だから、彼らは、バカとしか言いようがない。 同じく、antiwar.comで、ジェフリー・D・サックスというコロンビア大学教授は、「ネオコンの大失敗を乗り越え、ウクライナの平和に向けて」という論評を書いている。 https://original.antiwar.com/?p=2012349894 「ネオコンはアフガニスタン、イラク、シリア、リビア、そして今回のウクライナで甚大な災害を引き起こした。これまで外交政策は国民や議会の監視をほとんど受けずに実施されてきたため、米国の政治制度はまだネオコンの責任を追及していない。主流メディアはネオコンのスローガンを支持してきた。」 そして、この論者は外交交渉の「鍵」をいくつかあげているが、「領土問題」に関しては、休戦協定方式ではなく、新たな国境を形成することを想定している。前提にはロシア勝利があるのだろう。 「ロシアとウクライナは、圧倒的にロシア系民族が多いクリミアとウクライナ東部のロシア系民族の多い地域がロシアの一部に残る新たな国境で合意することになる。」 「米国のネオコンは、1991年のウクライナ国境を侵食したことで大きな責任を負っている。ロシアは、2014年に米国の支援でウクライナのヴィクトル・ヤヌコビッチ大統領が打倒されるまでクリミアを領有権を主張しなかった。また、2014年以降はロシアはドンバスを併合せず、代わりにウクライナに対し、ドンバスの自治に基づく国連の支援によるミンスク2世合意を順守するよう求めた。ネオコンはドンバスに自治を与えるよりも、ウクライナを武装させて武力でドンバスを奪還することを好んだ。 欧州平和の長期的な鍵は、欧州安全保障協力機構(OSCE)が要求する集団安全保障である。OSCE協定によれば、OSCE加盟国は「他国の安全を犠牲にして自国の安全を強化しない」。ネオコンの一国主義は、第三国、特にロシアを考慮せずにNATOの拡大を推し進め、ヨーロッパの集団安全保障を損なった。EU、ロシア、ウクライナを含むヨーロッパは、ヨーロッパの永続的な平和の鍵として、OSCEの強化とネオコンの一国主義の緩和を必要としている。」 「他国の安全を犠牲にして自国の安全を強化しない」。これは、重い教訓だろう。この点が理解できない愚者には、この戦争に責任がある。だから、私はポンコツサヨクとB層には戦争責任を問いたいくらいだ。 No.13 13ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています ウクライナへの軍事支援は米国下院の混乱で減額は必至。合わせてスロバキアで軍事支援を行わ... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
本当に特異な戦争だ。
ウクライナ応援団のポンコツサヨクやB層は、ウクライナ戦争の特異性を全く理解せずに、ロシアによるウクライナ侵攻の一点のみに焦点を絞るから、間違い続けていると考えている。
戦争の原因、各国の思惑、誰が被害者で誰が加害者か?現実の戦況や見通し、反戦平和の哲学と論理、そうした重層的な要素を全て考慮し、学び、短絡思考を排除しないことには、この露宇戦争の評価は出来ない。
しかるに主流権威筋メディアを鵜呑みにしたポンコツサヨクやB層は、かわいそうなウクライナと悪の帝国ロシア、という短絡的二分法的思考に陥って、そこから抜け出せないでいる。
だからこそ、彼らが支援すればするほど、応援すればするほど、ウクライナ人を窮地に陥れること助長するという矛盾を作り出している。
ウクライナ応援団のポンコツサヨクやB層は、この戦争の特異性をキチンと学び、考慮しなければならない。
特異性の一つ、アメリカ帝国らによる武器支援に関連して、antiwar.comにこんな記事が出ていた。「バーニー・サンダース上院議員事務所で活動家11人逮捕 ウクライナでのさらなる戦争に資金提供する代わりに外交を要求」
https://www.antiwar.com/blog/2023/10/04/eleven-activists-arrested-in-sen-bernie-sanders-office-demanding-diplomacy-instead-of-funding-more-war-in-ukraine/
なんのことかというと、「2022年2月にロシアがウクライナに侵攻して以来、サンダース氏はウクライナ政府を明確に支持しており、米国政府に対しウクライナへの直接援助を求め続けている。」とのことで、バーニー・サンダースはどうやら、ウクライナ応援団のようだ。
それで、サンダースに反対の「極左」?活動家らがサンダース議員の事務所に押しかけ、座り込みをした。で、結果的に逮捕された。
https://vtdigger.org/2023/10/04/antiwar-demonstrators-urge-sanders-to-seek-diplomacy-in-ukraine/
サンダースがウクライナ応援団だったとは・・・。私は知らなかったので、正直、意外な印象を受けた。その意味では、今回の戦争をどう評価するかは、ウクライナ応援団のポンコツか、そうでないかを判定するリトマス試験紙のようなものだ。ある意味、これも、この戦争の特異性であろう。
今回の露宇戦争の背後、原因を作り出したのは、ネオコン、DS、戦争屋、軍産複合体であることは、最早常識である。ウクライナを戦争に駆り立て、操っているのは、ネオコンらである。
従って、ウクライナ応援団のポンコツサヨクは、実質的にネオコンを応援しているのと同じである。だから、彼らは、バカとしか言いようがない。
同じく、antiwar.comで、ジェフリー・D・サックスというコロンビア大学教授は、「ネオコンの大失敗を乗り越え、ウクライナの平和に向けて」という論評を書いている。
https://original.antiwar.com/?p=2012349894
「ネオコンはアフガニスタン、イラク、シリア、リビア、そして今回のウクライナで甚大な災害を引き起こした。これまで外交政策は国民や議会の監視をほとんど受けずに実施されてきたため、米国の政治制度はまだネオコンの責任を追及していない。主流メディアはネオコンのスローガンを支持してきた。」
そして、この論者は外交交渉の「鍵」をいくつかあげているが、「領土問題」に関しては、休戦協定方式ではなく、新たな国境を形成することを想定している。前提にはロシア勝利があるのだろう。
「ロシアとウクライナは、圧倒的にロシア系民族が多いクリミアとウクライナ東部のロシア系民族の多い地域がロシアの一部に残る新たな国境で合意することになる。」
「米国のネオコンは、1991年のウクライナ国境を侵食したことで大きな責任を負っている。ロシアは、2014年に米国の支援でウクライナのヴィクトル・ヤヌコビッチ大統領が打倒されるまでクリミアを領有権を主張しなかった。また、2014年以降はロシアはドンバスを併合せず、代わりにウクライナに対し、ドンバスの自治に基づく国連の支援によるミンスク2世合意を順守するよう求めた。ネオコンはドンバスに自治を与えるよりも、ウクライナを武装させて武力でドンバスを奪還することを好んだ。
欧州平和の長期的な鍵は、欧州安全保障協力機構(OSCE)が要求する集団安全保障である。OSCE協定によれば、OSCE加盟国は「他国の安全を犠牲にして自国の安全を強化しない」。ネオコンの一国主義は、第三国、特にロシアを考慮せずにNATOの拡大を推し進め、ヨーロッパの集団安全保障を損なった。EU、ロシア、ウクライナを含むヨーロッパは、ヨーロッパの永続的な平和の鍵として、OSCEの強化とネオコンの一国主義の緩和を必要としている。」
「他国の安全を犠牲にして自国の安全を強化しない」。これは、重い教訓だろう。この点が理解できない愚者には、この戦争に責任がある。だから、私はポンコツサヨクとB層には戦争責任を問いたいくらいだ。
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