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RT 6 Oct, 2023
ウクライナの損失、制裁、ロシアの核兵器: プーチンのバルダイ演説の要点
ロシアの指導者は、ソチで開催されたバルダイ・クラブのセッションで様々なトピックについて語った-
https://www.rt.com/russia/584134-putin-valdai-speech-recap/
ロシアのプーチン大統領は木曜日、ソチで開催されたバルダイ・ディスカッション・クラブのセッションに出席し、基調演説を行い、聴衆からの質問に答えた。
4時間近くに及んだこのイベントで、プーチン大統領は、ウクライナ紛争、最近のナゴルノ・カラバフの再燃、現在の緊張の原因における西側の役割など、様々な問題について自身の考えを語った。
プーチンはまた、より公正で公平な国際関係のモデルについてのビジョンを説明し、ロシアの核兵器に関する最新情報を提供した。
1. 世界を「略奪」する西側諸国
西側諸国は、何世紀にも亘る「終わりなき膨張」、植民地主義、経済的搾取を通じて、富と影響力を蓄積してきたとプーチンは述べた。
彼は、他国を服従させ、他国の合法的な利益をあからさまに無視することで成り立っているこのモデルが、現在の緊張の原因であり、「必然的に行き詰まる 」と主張した。
2. 「新しい世界秩序」の展望
プーチンは、「より公平な世界秩序」の基礎としてロシアが望む国際関係の6つの原則について概説した。その原則には、国家間の「人為的な障壁」の否定や、一国の権力による独裁への反対などが含まれる。
「他国の犠牲の上に、あるいは他国の名の下に世界を支配する権利は誰にもない」とプーチンは強調した。
3. ロシアは「新領土」を求めていない
プーチンによれば、ロシアはウクライナとの紛争中、「新たな領土を求める」のではなく、ドンバスとクリミアの人々を守ることに注力していたという。彼は、現在の危機は2014年に西側が支援したキエフのクーデターが引き金となり、それはウクライナのナショナリストに力を与えたが、クリミアでは拒否されたと繰り返した。ロシア語を主に話すこの半島は同年、ウクライナからの離脱とロシアへの加盟を決議し、ドンバス地方のドネツクとルガンスクはキエフからの独立を宣言していた。
ドネツクとルガンスクはキエフからの独立を宣言していた。2つのドンバス共和国は、ケルソンとザポロジエというウクライナの2つの地域とともに、2022年9月に住民投票を実施し、最終的にロシアの一部となった。
4. ウクライナの戦場での圧倒的な損失
ロシアの指導者は、6月初旬に開始された「いわゆる反攻」で9万人以上のウクライナ兵が死亡または重傷を負ったと述べた。また、キエフ軍は557台の戦車とおよそ1900台の装甲車を失ったと述べた。
ウクライナ当局は死傷者数を公表しておらず、ロシアも公表していない。
5. 制裁を「克服」したモスクワ
2014年にEUと米国がモスクワに初めて制裁を科して以来、ロシアは自給自足と新市場に向けて経済の再構築に成功してきた。
「我々は、制裁から生じた全ての問題を克服し、発展の次の段階を開始した」とプーチンは語った。
6. カラバフの衝突は「不可避」だった
大統領は、アゼルバイジャンが先月、離脱したアルメニア人の飛び地ナゴルノ・カラバフの支配権を再び確立したことで、モスクワが同盟国アルメニアを見捨てたという非難をはねつけた。バクーの勝利と地元軍の解散は、この地域からのアルメニア系住民の流出を引き起こした。
プーチンによれば、ロシアは紛争を調停するためにできる限りのことをし、ナゴルノ・カラバフに関する妥協案をエレバンに提示したという。更にプーチンは、アルメニアのニコル・パシニャン首相がナゴルノ・カラバフをアゼルバイジャンの領土と公式に認めた以上、新たな武力衝突は「避けられない」と主張した。
7. ロシアは主要な核協定を破棄せざるを得なくなるかもしれない
大統領は、サイロ型大陸間弾道ミサイル「サルマット」の開発は「事実上完了した」と述べた。大統領は、モスクワが原子力巡航ミサイル「ブレヴェストニク」の発射実験にも成功したことを明らかにした。
ロシアは1996年の包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准を取り消すことを検討するかもしれない。大統領は、この問題に関するワシントンの政策に対する「鏡のような対応」を否定しなかった。
>>8
嗚呼、こわ!日本人は臆病でなく、弱虫でない。
参ったな。その戦闘性。
>>11
追加
中国の攻撃による日本の焦土化、米国も中国の標的になる。
その前段があるのです。自民党系は常に前段を省く。悪い癖です。中国が先制攻撃でやられたら、その反撃は倍返しになるということです。
つまり、たら、が付けば、、、、を意識的に省く。
ウクライナ戦争も前段があるのに、侵攻、侵攻と連呼する。駄目ですよ、そういう嘘を付くのは。
プーチンのバルダイ演説くらいは目を通さないと話にならない。
>ウクライナ戦争は極めて特異な戦争である。戦う場所はウクライナ。戦う兵士はウクライナ人とロシア兵。しかしウクライナは自国生産の兵器・弾薬で戦っている訳ではない。米国を中心とするNATO諸国が兵器・弾薬を与え、戦いが続き、ほぼ戦場では均衡が保たれている。
本当に特異な戦争だ。
ウクライナ応援団のポンコツサヨクやB層は、ウクライナ戦争の特異性を全く理解せずに、ロシアによるウクライナ侵攻の一点のみに焦点を絞るから、間違い続けていると考えている。
戦争の原因、各国の思惑、誰が被害者で誰が加害者か?現実の戦況や見通し、反戦平和の哲学と論理、そうした重層的な要素を全て考慮し、学び、短絡思考を排除しないことには、この露宇戦争の評価は出来ない。
しかるに主流権威筋メディアを鵜呑みにしたポンコツサヨクやB層は、かわいそうなウクライナと悪の帝国ロシア、という短絡的二分法的思考に陥って、そこから抜け出せないでいる。
だからこそ、彼らが支援すればするほど、応援すればするほど、ウクライナ人を窮地に陥れること助長するという矛盾を作り出している。
ウクライナ応援団のポンコツサヨクやB層は、この戦争の特異性をキチンと学び、考慮しなければならない。
特異性の一つ、アメリカ帝国らによる武器支援に関連して、antiwar.comにこんな記事が出ていた。「バーニー・サンダース上院議員事務所で活動家11人逮捕 ウクライナでのさらなる戦争に資金提供する代わりに外交を要求」
https://www.antiwar.com/blog/2023/10/04/eleven-activists-arrested-in-sen-bernie-sanders-office-demanding-diplomacy-instead-of-funding-more-war-in-ukraine/
なんのことかというと、「2022年2月にロシアがウクライナに侵攻して以来、サンダース氏はウクライナ政府を明確に支持しており、米国政府に対しウクライナへの直接援助を求め続けている。」とのことで、バーニー・サンダースはどうやら、ウクライナ応援団のようだ。
それで、サンダースに反対の「極左」?活動家らがサンダース議員の事務所に押しかけ、座り込みをした。で、結果的に逮捕された。
https://vtdigger.org/2023/10/04/antiwar-demonstrators-urge-sanders-to-seek-diplomacy-in-ukraine/
サンダースがウクライナ応援団だったとは・・・。私は知らなかったので、正直、意外な印象を受けた。その意味では、今回の戦争をどう評価するかは、ウクライナ応援団のポンコツか、そうでないかを判定するリトマス試験紙のようなものだ。ある意味、これも、この戦争の特異性であろう。
今回の露宇戦争の背後、原因を作り出したのは、ネオコン、DS、戦争屋、軍産複合体であることは、最早常識である。ウクライナを戦争に駆り立て、操っているのは、ネオコンらである。
従って、ウクライナ応援団のポンコツサヨクは、実質的にネオコンを応援しているのと同じである。だから、彼らは、バカとしか言いようがない。
同じく、antiwar.comで、ジェフリー・D・サックスというコロンビア大学教授は、「ネオコンの大失敗を乗り越え、ウクライナの平和に向けて」という論評を書いている。
https://original.antiwar.com/?p=2012349894
「ネオコンはアフガニスタン、イラク、シリア、リビア、そして今回のウクライナで甚大な災害を引き起こした。これまで外交政策は国民や議会の監視をほとんど受けずに実施されてきたため、米国の政治制度はまだネオコンの責任を追及していない。主流メディアはネオコンのスローガンを支持してきた。」
そして、この論者は外交交渉の「鍵」をいくつかあげているが、「領土問題」に関しては、休戦協定方式ではなく、新たな国境を形成することを想定している。前提にはロシア勝利があるのだろう。
「ロシアとウクライナは、圧倒的にロシア系民族が多いクリミアとウクライナ東部のロシア系民族の多い地域がロシアの一部に残る新たな国境で合意することになる。」
「米国のネオコンは、1991年のウクライナ国境を侵食したことで大きな責任を負っている。ロシアは、2014年に米国の支援でウクライナのヴィクトル・ヤヌコビッチ大統領が打倒されるまでクリミアを領有権を主張しなかった。また、2014年以降はロシアはドンバスを併合せず、代わりにウクライナに対し、ドンバスの自治に基づく国連の支援によるミンスク2世合意を順守するよう求めた。ネオコンはドンバスに自治を与えるよりも、ウクライナを武装させて武力でドンバスを奪還することを好んだ。
欧州平和の長期的な鍵は、欧州安全保障協力機構(OSCE)が要求する集団安全保障である。OSCE協定によれば、OSCE加盟国は「他国の安全を犠牲にして自国の安全を強化しない」。ネオコンの一国主義は、第三国、特にロシアを考慮せずにNATOの拡大を推し進め、ヨーロッパの集団安全保障を損なった。EU、ロシア、ウクライナを含むヨーロッパは、ヨーロッパの永続的な平和の鍵として、OSCEの強化とネオコンの一国主義の緩和を必要としている。」
「他国の安全を犠牲にして自国の安全を強化しない」。これは、重い教訓だろう。この点が理解できない愚者には、この戦争に責任がある。だから、私はポンコツサヨクとB層には戦争責任を問いたいくらいだ。
>>8
なにが、「戦う時は戦うでしょう。」ですか?他人事みたいに。
あなた、ジジイだから、ジブンは戦わないけど、応援するからね、みたいなカンジ?
無責任の極み。
>>13
P_fさんの文章とあなたの文章を毎日熟読してます。そして、読む度に啓発されてます。
ウクライナの武器弾薬については、韓国あるいは在韓米軍からの援助が今後本格化するのではないか。
そのぶん、韓国は備蓄の武器弾薬を失い、北の侵略にさらされやすくなるが、そこをみこしてのことだろう、トマホークの日本への配備が前倒しされた。
個人的意見としては、わたしは日本は朝鮮半島などにかかわるべきではないとおもっているが、そことは別に、上のようにピンとくる日本人が多かろう。
また、以前から書いているが、露宇戦争の帰趨に関係なく、ロシアは戦争というおろかな選択の結果、中長期的に国力を低下させてゆく。すでにアルメニアが造反をはじめた。
そんなことよりわかりやすいのは、仮にこの冬欧州がものすごく寒くなるとしても、独露関係が2022年2月より前にもどることはもうないということをおもえば良い。独露関係で利益を得ていたのは独だけではない。
ロシアの頼みになるのは中共くらいだが、中共も国内は深刻で、米国に昂然とさからうことはできない(さからうとすれば破れかぶれの侵略戦争開始だろう)。米国もこのまま、ロシアが中共の臣下になっていくことを望んでいるのではないか。臣下といってもおとなしく従うわけではなく火種ばっかりだろうし。
ここの議論について。
新参の文科系です。ここの議論について一言。
孫崎氏が述べている具体的な事実話と、彼の世界観、世界地政学、日本外交の基本方向などが関ってくる話(それを推察して賛否、特に「誤りの指摘」をする)とが、ごちゃごちゃに議論されている。そして、後者の話などは孫崎氏はやる気もないはずだ。そもそもそんな回答などどこにも書いていないのだし、そんな長くなる展開などここではする意味もない余分なのだから。ちなみに僕の世界観、日本外交方向なら、ノーム・チョムスキーのアメリカ論、ロナルド・ドーアの新自由主義経済論、進藤榮一の日米政治論ぐらい学んでいない人に、ちょっとやそっとで話すことなどできはしない。
この「孫崎つぶやき」は僕には、とても役になっている。具体的な一つ一つの事件話が、「流石、元外務省国際情報局長」、やっぱり「イラク戦争時の中東外交官」などと、それも「日米外交を知り尽くした基本造反外交官」と目の付け所などに昔から感心しているのだ。わざわざ講演を聴きに行った人物でもあるし。
そんなわけでここでは、冷やかし派というだけの「総論屋」など、無視すれば良い。そういうレッテルを貼って無視をする。読んであげること自身、付き合うのは時間の無駄であると言う人もここに来るようだから。
ウクライナ戦争でこんな側面もあると、ちゃんと新聞を読んでいると分かる。僕の「グーブログ 9条バトル」から転載。
『ウクライナ、二つの人道回路頓挫 文科系
2023年08月29日 08時57分24秒 | #ウクライナ戦争#マウリポリ陥落#アゾフ大隊
黒海からの農産物輸出合意履行がまた中断している。ロシアが停止したからとだけ報知され、プーチンは「だまされたから、停止した」と述べたと報知されたが、銀行間支払いが制裁で止まったままで売上金が入らないからだろうなどと考えていた。そうとしたら、停止の原因はこの問題でも制裁を持ち出したままにしているアメリカということになる。アメリカが国連仲介合意を無視した?
この構図は依然のこれと全く同じ、瓜二つ。アゾフスターリ製鉄所のアゾフ大隊壊滅時に「人道の回路」を提案したロシアを、トルコと国連がウクライナに仲介した時、この回路が何度か頓挫した。トルコの仲介によって国連主導で行われたことまでが、農産物輸出合意・履行の頓挫と同じなのだ。だから僕は、「人道回路」も「穀物」も誰が妨害したのだろうと考えてきた。このいずれも、戦争中の心温まる話と思えたから、色々観察しつつ、見守りたかったからだ。
日本でも有名な「敵に塩を送る」故事にあるように、戦争中であっても人道は別という回路も常に存在するようにしてきたのが人類だったが、国連が仲介したこういう回路を壊すことは、本当に許せない。何度も起これば、事故とか行き違いとかが原因とも思えないし。国連を無視するのはアメリカ最近のやり方だから、僕はアメリカを疑っている。ロシアへの憎しみを造成して、一刻も早く速くロシアを潰したい一心なのだと観測してきた。ロシアには、普通の国民もいるのだが、彼らがどんどん死んでいくのも「悪い大統領を選んだせいで、自業自得」とするのだろう。
ちなみに、アゾフスターリ製鉄所で捕虜になったアゾフ大隊幹部たちは、「戦争が終わるまでウクライナには戻さない」という約束の元にトルコに移送されていて、最近ウクライナに返されたと写真付きで報知された。ロシアが「ネオナチ」と呼んできた元私兵連隊(どこから金が出ていたのか?)の司令官たちである。ちなみに、この「ネオナチ」について、日本外務省もこの戦争前まではそう呼んでいたはずだ。ヘイトクライムにも励む行動的人種差別主義者と言う感じ、意味なのだろう。』