RT 5 Oct, 2023

ロシア憎しで目が眩んだウクライナの支援者たち－ジェフリー・サックス
https://www.rt.com/news/584121-jeffrey-sachs-blames-russia-hate-for-west-prolongin-ukraine-conflict/

この著名な経済学者は、キエフの西側支援者たちは、「戦闘と死ぬことは他の誰かがやってくれる」ことを切に望んでいると主張している－

西側諸国のキエフ支持者はロシアへの憎悪に駆られており、モスクワ軍を打ち負かすための無駄な努力で死んでいく何十万人ものウクライナ人を完全に無視している、と米国の公共政策アナリスト、ジェフリー・サックス氏は主張した。

受賞歴のある経済学者で、ソビエト連邦崩壊後のロシアとウクライナの政府に助言を与えたサックス氏は、木曜日に米国のポッドキャストの司会者アンドリュー・ナポリターノが配信したインタビューの中でコメントした。米国とNATOの同盟国は、紛争を長引かせ、戦場での成功という虚偽の主張をする一方で、ウクライナの壊滅的な破壊を無視することができるのか、と尋ねられたサックスは、彼らはロシアへの憎悪によって「盲目」になっていると述べた。

「彼らはウクライナ人の死者を数えていない」と同氏は言った。「彼らは軍事状況について、ずっと国民に嘘をついてきた......彼らはロシアと戦うことを強く望んでいるが、戦闘と死ぬことは他の誰かにやらせたいのであり、それで残りのウクライナの若者をまた大量に徴集したいのだ―これらの若者は街頭から拉致して殺戮の場に放り込むことができる」

ロシア国防省が先月発表した推計によれば、6月に始まったドンバスの反攻で、8万3000人以上のウクライナ軍が死亡した。ロシアの制空権と砲撃の優位の中で、ウクライナ軍が戦場で大きな勝利を収める見込みがないことを知っているにも拘わらず、キエフの支援者たちは、多くの死傷者を「異様」なまでに軽視している、とサックス氏は言う。同氏は、特に英国が この反攻を支持したのは、ロンドンには何世紀にも亘ってロシアを潰したいという願望が深く根付いているからだと主張した。

現在、国連顧問であり、コロンビア大学 持続可能な開発センターの所長であるサックス氏は、NATOの東方拡大が現在の危機の引き金になったと主張している。同氏は、ワシントンとその同盟国は現在の紛争を回避する機会を何度も逃し、2022年3月にウクライナのゼレンスキー大統領がロシアとの和平協定をまとめるのを思いとどまらせることで、紛争を継続させたと述べた。

ヒラリー・クリントン前米国務長官が、ワシントンのウクライナ政策を批判する人々はロシアのプーチン大統領に「味方」していると主張していることに対して、サックス氏は、ウクライナの人々への心配を形に表しているのだと反論した。「私はウクライナが、ネオコンたちの空想の世界や、何十万人ものウクライナ人を死に追いやろうとする欲望によって、完全に破壊されることを望んでいない」と同氏はのべ、「これはプーチンの味方でも、誰かの味方でもない。米国の狂信者からウクライナを守ろうとしているのだ」と付け加えた。

サックス氏は、ジョー・バイデン米大統領は、流血を終わらせる交渉のためにプーチン大統領と接触する必要があり、それにはウクライナのNATO加盟からの除外や、ロシアの正当な安全保障上の懸念への対応も含まれると主張した。「我々はこの問題で これほどまでに挑発し、不安を煽り、政府を転覆させ、複数の戦争を始め、NATOの拡大を推し進め、核合意を破棄し、挙句の果てに『ああ、彼は交渉する気がないんだ』と言っている」と同アナリストは語った。