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中庸左派さん のコメント

 私は、前の投稿で、「ウクライナ応援団左翼はネオコン、戦争屋と同類に成り下がったと見ている」と書いたが、改めて自分で書いてみて、自分でシックリいったというか、自分なりに切り口が整理できたな、と思ったので、少し更に展開したい。

 といっても、実質的には例によって親米批判(悪口?)に関する分析視角に過ぎないので、またか、というムキには読み飛ばしていただきたい。

 では、述べさせていただく。

 今、ウクライナ応援団は、左翼であろうとネトウヨであろうと、皆親米というよりは、もっと悪質なネオコンの論理と同一である、という意味で、実質的な親ネオコン論者である、と規定したほうがよい、と考えている。

 ウクライナに対する武器支援に賛同し、戦争継続を支持するウクライナ応援団はネオコンと同じ立場にたっている。だから、親米というより、親ネオコンとすることが、実質的本質的に正しい評価であるから、そのように批判する必要がある。

 こう評価したほうが、何が問題か、より焦点が絞られると考える。

 また、例えば、現下のパレスチナ戦争については、「米国やイスラエルが正しいなどとは一言も言っていない。」などと言いながら、ハマスの軍事力行使をテロと断罪し、ポグロムを持ち出して、何故か英米西側批判せずにロシア批判をするのも、親ネオコン論者的手法の一種ではないか?

 その証拠にゼレンスキーはいち早くイスラエル支持を打ち出した。

 ダゲスタンの「反ユダヤ暴動」については、「ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、反ユダヤ主義的な騒動は、ウクライナで活動する西側の諜報機関によってソーシャルネットワークを通じて組織されたものであり、世界を不安定化させるための広範な努力の一環であると述べた。」と述べている。

https://www.rt.com/russia/586268-dozens-arrested-dagestan-riot/

https://www.rt.com/russia/586307-dagestan-governor-cowardly-animals/

 真相は分からない。しかし、ネオコンにはロシアを陥れる動機がある。だから、こうした闇雲な偏向したロシア批判は、実にネオコン的である。それだけではない。これは闇雲な中国批判にも当てはまる。

 闇雲な中露批判、即ちアメリカ帝国ら西側の非を棚に上げた批判は、全てネオコンの論理と同じである。

 だから、私はこれから、ウクライナ応援団左翼だけでなく、「米国やイスラエルが正しいなどとは一言も言っていない」と言いつつ、中露批判だけを熱心にするだけの輩も含めて、実質的に親ネオコンと規定して、批判することにしたい。

 闇雲な中露批判は、親米でもネトウヨでもなく、親ネオコンである。こう見ると、問題の所在がクリアになると考えられるが、いかがだろうか?

 この場合、ネオコンは、軍産複合体、戦争屋、グローバリスト、特権的エリート、ウォール街的金融資本主義者、等、庶民を喰い物にして戦争によりボロ儲けするヤツラ、全てに置き換えてもよいと考えている。

 今、ウクライナやパレスチナの戦争に置いて、西側批判を抑制しつつ、何故か闇雲に中露を非難し、責任を転嫁する連中に対して、「この親ネオコンが!」と喝破することは、適切な批判の手法ではなかろうか?
No.9
13ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
   『戦後史の正体 』 は2012年8月に出版した本である。日本の外交・安全保障政策が対米依存を強める中で、その理解には占領時代からの流れを理解しなけらばならないと思い書いた。  その後、日本の 外交・安全保障政策 はますます米国への隷属性を強めた。  そして多くく変わったのは、日本のマスコミは米国政府の見解に合致したもののみを流し、対ウクライナ戦争、対中政策等これらに批判的な変化的見解はほとんど主要マスコミに出てこない。  そうした中、大阪の経済界の団体、「 クラブ関西 」 で「日本―対米従属の形成過程ー」 を講演した。これについては次の発信をした。 「 ウクライナ問題や中国問題、今日日本のマスコミは一方的見解を流し続ける。これに接する多くの日本人に「実は」と言っても反発をかうだけ。その中歴史を振り返り異常さをわかってもらおうと「日本―対米従属の形成過程ー」の講演依頼が来たのでないか。私の印象。 」 勿論、『戦後史の
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。