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p_fさん のコメント

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p_f
RT 20 Nov, 2023

ジョー・バイデンのワシントン・ポスト紙論説、米国が教訓を学ばないことを示す
https://www.rt.com/news/587665-us-joe-biden-wapo/

個人的な見解を装った明白な政策宣言は、米国のネオコン エリートたちの偽善的な常套手段である-

タリク・シリル・アマール記
イスタンブールのコチ大学でロシア、ウクライナ、東欧、第二次世界大戦史、文化的冷戦、記憶の政治学を研究するドイツ出身の歴史学者

ジョー・バイデン米大統領が最近、ある論説を発表した。ワシントン・ポスト紙を通じて適切に発表されたこの論説は、勿論、政権政策宣言に等しいものである。そのため、この文章は注目に値するが、明らかに老衰が進んでいる米国の指導者が自分で書いたとは思えない。これは、ロシアを監視する人々の言葉を借りれば、米国の「バイデン集団」の発言である。

公式の専門用語を言い換え、空疎なレトリックや婉曲的な表現を取り除けば、この長い声明は、米国とその「同盟国」(実際は隷属国)が何をしなければならないかについて、実質的な点を2つだけ述べている: ウクライナでロシアに対する代理戦争を続けることと、パレスチナ人に対する大量虐殺戦争でイスラエルを支援し続けることだ(そう、それは「ハマスとの戦争」ではない―それは副次的なものだ)。

その意味で、バイデン集団の発表には驚きも希望もない:今回、彼らは冗長に語っているが、ネオコンの この民主党政権は、過去の騒々しいネオコン集団の代表であった かつての共和党大統領と同様にトンチンカンなスローガンを繰り返しているだけなのだ:道を踏み外さないこと―ジョージ・W・ブッシュがイラクの惨事の際に簡潔に言ったように。米国で最も偉大な哲学者の言葉を借りれば、デジャ・ヴュの再来である。

しかし、この文章の細部はまだ精査する価値がある。ハイライトを幾つかピックアップしてみよう:

ハマスは「純然たる混じりけ無しの悪」等を行っていると繰り返し非難されている。公平な観察者なら誰でも、イスラエルがガザで行なっていることに対してさえ、今ではこのような言葉の使用は留保するだろう。しかし、それは一先ず脇に置いておこう。また、イスラエル軍によって相当数のイスラエル人が殺害されたことも、今は脇に置いておこう。代わりにハマスに焦点を当てよう。そのような言葉は事実に基づいているのだろうか?その問いに対する合理的な答えは、意見の分かれる問題ではなく、「ノー」でなければならない: 現実には、ハマスが大規模な民族弾圧に対して法的にも倫理的にも正当化された闘争を展開している抵抗組織であることは、経験的な記録からも明らかだ。ハマスは合法的な軍事目標への攻撃だけでなく、テロ犯罪も犯している。しかし、合法的な暴力とテロ犯罪の両方に関与している政治的・武装的組織は「純然たる悪」を行っている―とするのであれば、この世界の殆ど全ての中途半端な強国は、まさにそれを行ってきたか、現在も行っていることになる。明らかに、我々はここで不合理な発言を扱っている。

通常、このような不条理の原因は戦略的不誠実さにある。それはここでも当て嵌る。なぜなら、バイデン政権は、このオーウェル流の用語乱用によって、明らかに2つの目的を追求しているからだ: 第一に、イスラエルのパレスチナ人に対する犯罪を、正当化できないにしても、少なくとも「理解できる」あるいは「避けられない」と思わせ、異議を唱えるのを止めさせる(そして、米国人であれば、たとえ民主党が こうした完全に回避可能な犯罪を支持していても、民主党に投票する)。

第二に、この宣言の更に下に続く提案のための土台を整えることだ。つまり、攻撃後の あらゆる和解からハマスを完全に排除し、代わりに「復活したパレスチナ自治政府」が「最終的には」ヨルダン川西岸とガザの両方をが統治するようにし、その一方で何らかの永続的な和解に向けた作業を継続するという。

この提案は、欺瞞に満ちた、ぞっとするほど皮肉なレトリックに包まれている: ジョー・バイデンがガザの子供たちの虐殺に心を痛めているのなら、アンドリュー・ジャクソンはインディアン追い出し法に署名しながら泣いたに違いない。もしバイデンが2国家による解決を望んでいるのなら、なぜ彼は「2つの国家」の一方が他方を一掃するのを許し、手助けしているのか?イスラエルの指導者たちに過剰な暴力を控えるよう「助言」してきたのなら、なぜ彼はその親切な言葉を裏付けるべく、巨大な影響力を行使し、大量虐殺攻撃を支援するための武器、資金、情報、外交的隠れ蓑の流れを止めないのか?バイデンが反ユダヤ主義の蔓延を懸念しているのなら、なぜ彼は極右シオニストが、パレスチナの子供たちを何千、何万と死に至らしめる彼らの政策を何らかの形で「ユダヤ的」だと主張するのを許すのか?
No.3
12ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
ガザでのイスラエルの粉砕戦争の先にあるものを内から見る デビッド・イグナティウス著 11 月 18 日( WP ) An inside look at what’s ahead in Israel’s shattering war in Gaza   By David Ignatius 6 週間にわたる激しい戦闘と恐ろしい民間人の死者数を経て 、イスラエルの司令官らは、ガザ戦争は新たな段階に移行しており、必要な兵力も爆撃も大幅に減り、その結果パレスチナ人の死傷者も少なくなるだろう、そして最終的には罠にかかると期待していると見ている。 イスラエル兵をトンネルに送り込むことは、長くて費用のかかる戦いになるだろう。トンネル爆撃は無計画であり、さらに多くの民間人の死亡を招く可能性がある。しかし、ガザが地中海に隣接しているという地理的事実は、この紛争の終盤においてイスラエルに有利になる可能性がある。 ガザ戦争は、引き金となった
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。