ガザでのイスラエルの粉砕戦争の先にあるものを内から見る デビッド・イグナティウス著
11月18日(WP)An inside look at what’s ahead in Israel’s shattering war in Gaza By David Ignatius
6週間にわたる激しい戦闘と恐ろしい民間人の死者数を経て、イスラエルの司令官らは、ガザ戦争は新たな段階に移行しており、必要な兵力も爆撃も大幅に減り、その結果パレスチナ人の死傷者も少なくなるだろう、そして最終的には罠にかかると期待していると見ている。
イスラエル兵をトンネルに送り込むことは、長くて費用のかかる戦いになるだろう。トンネル爆撃は無計画であり、さらに多くの民間人の死亡を招く可能性がある。しかし、ガザが地中海に隣接しているという地理的事実は、この紛争の終盤においてイスラエルに有利になる可能性がある。
ガザ戦争は、引き金となった
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>イスラエル軍は、より多くの時間を費やすことができる唯一の方法は、民間人への被害を軽減する戦術を採用し、より多くの人道支援を提供することであると知っている。それは道徳的な義務であると同時に、運用上の義務でもある。
民間人への容赦無い空爆、病院の破壊は世界中に衝撃を与えた。シオニストはアウシュビッツまがいのことを平然と行い、ネオコンはそれを下支えするのである。イスラエルとアメリカ帝国、世界の二大不正義悪辣大国に世界中が戦慄している。
イスラエルによる大規模虐殺と比較すると、ロシアの特別軍事作戦は目的と戦術が明確という点で特筆できるのかもしれない。
GORDONHAHNという人のこんな論評がMoon of Alabamaに引用されていた。
https://gordonhahn.com/2023/11/16/in-putins-russia-politics-is-war-by-other-means-and-war-is-revolutionizing-russian-military-affairs/
「ロシアの戦争戦略と戦術は、ウクライナの民間人とロシア軍に多数の死傷者をもたらすような行為を避け、敬遠するように正確に設計されている。その戦略とは、ウクライナの軍事力と潜在力を破壊することである。今のところ、ロシアがSVO(特別軍事作戦)で勝利を追求するのは、西側の妄想に反して領土征服のためではなく、ウクライナ軍とマイダン政権を打ち負かし、キエフに政治的目標を受け入れさせるためである:
(1)ウクライナ人による差別、抑圧、暴力の脅威にさらされている領土のロシアによる併合を受け入れる;
(2) NATOへの加盟と緊密な関係を放棄する;
(3)そして、ウクライナのどのような領土であれ、ロシア語とロシア系民族を保護する措置を採用する。
これは、プーチンが宣言したマイダン・ウクライナの「非軍事化」と「非ナチ化」という目標に相当する。」
それに比較すると、「明日」が見えない闇雲な、虐殺に次ぐ虐殺がイスラエルのやり口というわけだ。
中国政府発表によると「アラブ・イスラム外相代表団の中国訪問」とのことだ。
https://www.fmprc.gov.cn/eng/wjdt_665385/wsrc_665395/202311/t20231119_11183140.html#:~:text=Members%20of%20the%20delegation%20include,and%20Secretary%20General%20of%20the
「アラブとイスラムの外相からなる代表団が11月20日から21日まで中国を訪問する。代表団のメンバーには、サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン・アル・サウド外相、ヨルダンのアイマン・サファディ副首相兼外相、エジプトのサメ・シュクリ外相、インドネシア人が含まれる。ルトノ・マルスディ外相、パレスチナのリヤド・アル・マリキ外相、イスラム協力機構のヒセイン・ブラヒム・タハ事務総長。中国は訪問中、現在進行中のパレスチナ・イスラエル紛争の沈静化、民間人保護、パレスチナ問題の公正な解決を目指す方法について、代表団と綿密なコミュニケーションと調整を行う予定だ。」
この動きに関するIndian PunchlineのM. K. BHADRAKUMAR氏の評価は次の通りである。
「上記の展開はサウジアラビアのイニシアチブである。パレスチナ・イスラエル紛争の現段階において、イスラム諸国が中国を主要な対話相手として集団的に働きかけることは、アメリカに対する外交的反発であることは間違いない。簡潔に言えば、米国がガザ停戦を求める中国とアラブの動きを阻止し、イスラエルのパレスチナ人に対する恐ろしい暴力に対する国際的非難、特にグローバル・サウス(南半球)における非難に対抗することがますます難しくなっている今、アラブの結束はバイデン大統領にとってもとげになっている。」
https://www.indianpunchline.com/us-embarks-on-proxy-war-against-iran/
明日が見えないパレスチナ情勢ではあるが、イスラエルとアメリカ帝国にとっては明日もそれ以降もイバラの道が続けばよいと夢想している。天罰が下ればよい。
ブログ主の孫崎さんにとっては、有難い「有料」会員ではある。→まあ月110円のお客なので、「NG登録する」も一つなのですが。ツイッターと異なり今まで誰にもしてこなかったので。
>>12
お忙しい中、ご返事恐縮です(汗
「生放送」のコメント欄と同様に、ユーザー本位のNG設定 機能をブログの方にも設けて欲しい旨、かつてニコニコ側に要望致しましたが、「検討致します」のままだった次第です。
月110円とは言え、「一円を笑う者は」ですから(笑
ユーザー側でブロックする手段も あれこれあり、端からまともに相手にされようがない書込みに、誤誘導されてしまう読者もいないでしょうから、孫崎さんにおかれましては、その手の迷惑な「お客」は単に無視し、「NG登録」は要望の多さによって判断されればいいと思われます。
>>6
何でも中国のせいにしようとする。嫌な日本人ですね。
>>7
孫崎さんこんにちは。
>>異なる情報有りますか
changeさんではありませんが、横から失礼します。
この↓記事がまとまっているとおもいます。
https://www.fsight.jp/articles/-/50185
2000年代以降の変化というところがポイントだとおもいます。また、シリアというところから、ロシアが関与しているのは間違いないと、個人的意見ではありますが、おもっています。
>>10
>>15
孫崎先生がおっしゃりたいことは、本質的にはアメリカ帝国やイスラエルにはイランを攻撃して、壊滅させたいという動機がある、ということで、そうしたアメリカ帝国のネオコンや戦争屋、軍産複合体の不埒な動機に易易と乗っかるのはいかがなものか?ということだろう。
change氏はパレスチナにおけるアパルトヘイト政策には何も触れず、イランを持ち出したり、中国批判したり、ポイントがズレまくっている。
ましてイランとハマスの関係を強調するなら、それこそネオコンの陰謀よろしくイラン攻撃の口実をアメリカ帝国に与えかねない。戦域拡大、それこそ第五次中東戦争だ。だから、change氏のコメントは、まさに不見識発言だと、私は考えている。これはあくまでも私の個人的解釈だが。
それに、change氏が持ち出した飯山陽という人。こんなツイートをしている。
https://twitter.com/IiyamaAkari/status/1726792311697473828
「「ジェノサイドをしているのはイスラエルではない。ハマスである。」米国家安全保障会議(NSC)戦略広報調整官カービー氏の発言。」
ジョン・カービーの発言を引用して自分の主張を補強している。
やれやれ、ジョン・カービー?そいつ、ネオコンじゃないの?じゃなきゃ、戦争屋?いずれにせよ、アメリカ帝国のバイデン人脈であり、引用に適した人物とは言えない。要は単なる戦争の当事者ではないか。
さすが、change氏。類は友を呼ぶだ。
Indian Punchlineがイランと、今回のハマスの軍事作戦の関係を解説している。
「米国内の強硬派は、米軍を攻撃している武装集団はイランの命令で行動していると考えている。この疑惑は米国とイスラエルの古くからの因習であり、イランが十字線上に置かれたり、責任のなすりあいが要求されたりするたびに急浮上する。米国を含む専門家の意見は、常にこの疑惑を警戒してきた。」
「長年の観察者は、テヘランは中東で活動するさまざまな抵抗勢力を公然と支援し、米国とイスラエルを追い返しているが、だからといって、これらのグループが「イランの代理人」になるわけではないと見積もっている。こうして、イランは10月7日のハマスによるイスラエルへの攻撃に意表を突かれたのである。 ロイター通信によると、最近テヘランで行われたハマスの政治局議長イスマイル・ハニェとの会談で、イランの最高指導者ハメネイ師がこのことを持ち出したという。」
アメリカ帝国のネオコンはロシア、中国、イラン、北朝鮮を新「悪の枢軸」と呼んでいる。これを鵜呑みにする親ネオコンは、完全にB層と呼ぶ他無い。
わたしは長きにわたって中東を見てきましたが、いまイスラエルと呼ばれる土地の
正当な居住者はパレスチナ人に違いないが、イスラエルで生まれ育ったイスラエル人が
これだけ多くなった今日ではもう二国家共存しか解決はない、パレスチナ人は悔しくとも
それを受け入れるべきと思ってきました。
気が変わりました。
もうそれは無理です。
イスラエルが滅びるしかないと。
ヨルダン川西岸とガザにパレスチナ国家を建設したところでイスラエルと
パレスチナに恒久的な平和共存が成り立つわけがない。
イスラエルが滅びて本来の居住者が土地を取り戻す解決しかない。
そう思うようになりました。
そのためには長い時間と、流れる多くの血が必要になりますが。
それでもそれしかない。
各種報道を結び付けていくと、
イランのハメネイ師直轄の革命防衛隊とハマスとイエメンフーシー派の結びつきがクローズアップできる。
情報1
10月5日。米国は、イランのイスラム革命防衛隊からイエメンの反政府組織フーシーへの無国籍線で移送されている兵器を押収。ウクライナに譲渡した銃弾110万発のほかに多くの兵器がある。ライフル銃9000丁以上、機関銃284丁、ロケットランチャー194丁、対戦車誘導ミサイル70発以上、弾薬70万発以上。
情報2
10月19日。米国駆逐艦カーニーがイエメンの親イラン組織フーシー派から発射されたイスラエルを標的にした可能性が高い巡航ミサイル3発と複数のドローンを撃墜した。
情報3
11月19日。イエメンの武装組織フーシー派に紅海で日本郵船が運航する自動車運搬船が拿捕された。
日本政府上川外務大臣の「外交的解決」など他人事のような発言には驚く。日本の船は多数あの付近を通過しておりその安全確保は政府の責任であるが、今後の安全確保をどのようにするか国民を安心させる発表が全く欠けている。憲法の精神を外務省並びに上川大臣は承知しているとは思えない。
>>18
おはようございます
わたしの意見とは異なりますが、熊度を明らかにされているのは良いことです
最近同趣旨を書きましたが、イスラエルをどうするべきと思っているのかを、論者はごまかすべきではない。
どうしても必要であればイスラエルはヨーロッパに作るべきなのではないですか?
そもそも永きに渡るユダヤ人差別をしてきた張本人はヨーロッパですし。差別してきたキリスト教が力を貸せばいいと思います。
しかしシオニズムはユダヤ教に反しているとの見解もあり、国を作らず汎ゆる民族と同調してゆくのがユダヤ人のアイデンティティともされるそうです。とても厳しい道ですが、それが出来るからこそ選民思想があったのではないでしょうか。
今すぐ虐殺をやめ、パレスチナに土地を返し、イスラエル人はパレスチナ国の一員になるか、アメリカやヨーロッパに移住するのがいいと思います。
その為には傷口は小さいに越したことはないです。
そして世界でユダヤ人差別や宗教対立を無くす努力事が大前提です。