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p_fさん のコメント

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p_f
>>5
RT:では、介入はあり得ないと思いますか?

HH:ええ、間違いなく。米国は侵略する機会を与えられずに済んで幸運だった。米国は中東において、イスラエルの安全保障と石油という2つの主要な関心事を持っている。シリアへの軍事介入は、その両方を危険に晒すことになる。結局のところ、アラブ世界の中心に位置し、シリア領ゴラン高原を領有するイスラエルと公式に戦争状態にある国を標的にすることになる。

■シリアでの戦争はイスラエルの利益になる

RT:ダマスカスで一人のイランの政治家に会い、「米国が攻撃した場合、テヘランはどう反応するか」と尋ねました。あなたの答えにもそのようなことが書かれていますね。米国の攻撃とイスラエルの終焉の間にどのような関係があるのか、正確に説明していただけますか?

HH:状況は非常に複雑だ。シリアでの戦争は、主にイスラエルの利益のためだ。現在シリアで起きていることは、国民と当局との間の問題の結果ではない。もしシリアが地理的に違う場所にあり、政府と国民の間に何らかの緊張があったなら、新政府の樹立や変革、改革などを求める抗議デモが起こるだろう。しかしシリアでは、反体制派は別の道を歩むことにした。NATO諸国は彼らに武器を供給した。

反対派はシリアの戦略的拠点、たとえば研究センターや軍事工場に対して軍事作戦を行った。革命の目標は、軍事施設や国家の安全保障体制、産業の破壊ではあり得ない。つまり、今シリアで起きていることは、外国勢力、つまり米国とイスラエル、そして残念ながら一部のアラブ諸国が仕掛けている戦争なのだ。この戦争の目的は、シリアの政権交代であり、イラクと同様のシナリオに沿ったシリア国家の破壊である。イラクは米国の地上軍によって侵略されたが、ここでは間接的な介入が行われている。だからこそ、シリアに対する如何なる攻撃も、この地域の多くの国々の利益を脅かしかねないのだ。シリアが化学兵器を製造せざるを得なかったのは、核兵器を保有するイスラエルと対等に渡り合うためであり、またアラブ人は核兵器を持つことを許されていないからだと私は考えている。この禁止令は、米国とイスラエルによって(シリアに)叩き付けられた。

この禁止令の目的は、アラブ世界と中東におけるイスラエルの支配である。だから、アラブ国家がそのような強力な攻撃に直面した場合、イスラエルを攻撃せざるを得ないのは全く自然なことだ。そうなれば、米国とシリアの戦争が始まり、それが波及してイスラエルとシリアの戦争に発展するだろう。もしそうならなかったとしても、他の外国勢力が参戦してこないという保証はない。イスラエルは全ての近隣諸国と全ての抵抗運動を敵視している。他の大国の利害も絡んでいる: イラン、ロシア、中国だ。ロシアと中国は遠く離れているが、シリアに味方し、米国の軍事攻撃に警告を発している。

RT:現在、アサドと戦っているのはいったい誰なのか、あなたはどう理解していますか?

HH:これらのグループは隠れているわけでもなく、地下組織でもない。シリア政権に反対するグループは合法だ。彼らは政権に対する敵対的な態度をストレートに示し、自分たちの目標を公然と宣言している。例えば、彼らが若者を殺し、心臓や肝臓を抉り出す出すとき、彼らは、これらの者たちは特定の信条に属しているから殺したと言う。

マールーラを攻撃したのは、その住民が間違った教派に属しているからだと言うのだ。これらのグループ(我々はタクフィリスと呼んでいる)は、他の全ての人を異教徒と見做している。自分たちだけが真の信者だと考えている。それが彼らの信仰に対する理解だ。彼らは殺すために殺す。彼らは、誰かが異なる信仰を持ち、異なるメンタリティーを持つとは想像できない。だから殺すのだ。シリアにはこのようなグループが沢山ある。だから、彼らは政権と戦っているだけでなく、反体制勢力やシリア国民全体とも戦っているのだ。宗教とは関係のない後ろ向きの思想に導かれ、村を襲い、家に押し入り、女性を殺し、レイプする。

RT:ヒズボラは「神の党」を意味します。シリアの過激派も、自分たちは神の名の下に行動していると言っていますが、あなたと彼らとの違いは何ですか?

HH:これは何も新しいことではない。これは古い話だ。イエス・キリストがエルサレムの神殿に入ったとき、そこにいた祭司たちに出会ったが、彼らは同時に両替商の泥棒でもあった。彼らは神の名の下に人々から盗みを働いていた。イエス・キリストは彼らに立ち向かった。神の御心を伝えたのだ。宗教とは心の信仰であり、善を信じることである。人々は、神の掟に従って生きる人々と、単に宗教的スローガンの陰に隠れるために宗教的スローガンを掲げる人々との違いを見分ける必要がある。我々アッラーの党、即ちレバノンの抵抗運動ヒズボラは、イスラエルの占領と戦い、勝利した。イスラエルがレバノン南部を去った後、我々はそこに入った。

地元の村々には様々な信条の人々がいる。彼らの中にはイスラエル軍に協力した者もいた。しかし、我々は誰も殺さなかったし、絞首刑にもしなかった。従って、イスラエルの侵略者からレバノン南部を解放する作戦中、一人の殺人も報告されていない。もし我々が誰かと意見が違っても、その人を殺そうとはしない。我々と意見が合わない人がいれば、その人と政治的な対話をする。攻撃したり、殺したり、肝臓を食べたりはしない。イスラム教であれ、キリスト教であれ、宗教とはそういうものだ。アッラーはそう教えておられる。信仰は一つしかない。この人たちがやっているのは、信仰の言葉の陰に隠れることだ。アッラーの名の下に、信仰のために戦争を仕掛けていると言う。しかし実際には、彼らは信仰に反して行動している。信仰は我々に殺してはならないと教えている。預言者ムハンマドは、軍隊に戦闘を命じたとき、こう言った―「捕虜を殺すな、降伏した者を殺すな。負傷者を殺すな。木を倒すな。子供を拷問するな。女に乱暴するな」。これらは戦争時の指示である。つまり、預言者は兵士たちに戦争中の人権を守るように命令を下したのである。

コーランには、戦争は自衛のためだけであるという非常に明確な一節がある。主は、こう言った―「攻撃してくる者と戦え。しかし、誰も攻撃してはならない。アッラーは攻撃する者を愛しておられない」。これがルールだ。しかし、多くの人々は無知の中で生きており、これらのルールを守っている人々と、これらのルールを知らないが故に、係るルールと逆の行為を主張するだけの人々とを区別していない。それが違いだ。
No.6
12ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。